これは━━━ありし日の出来事━━━━━━ カイン＝フィリップ当時10歳。両親に捨てられ、孤児院での虐待に耐えかね、孤児院を逃げ出した日、7月7日。一人で公園に野宿した。 カイン＝フィリップ「お腹すいたなぁ…」 カインは、ふと空を見上げる。そこには天の川が流れていた カイン＝フィリップ「きれいだ……」 それから数日後。とある剣術家に拾われる。日本にいる外人の子供に不審がった為拾われたのだ。 お師匠「カイン！まずは強くなれ！“強くなれば”自分を一人で守れる！！そして大切な仲間も守れる！！一人にならなくていいんだ！！！」カイン＝フィリップ「…そうなんだ……」 それから五年後。お師匠はカインのドス黒いものに気づいていく。 カイン＝フィリップ「どうしたんですか？お師匠。こんな時間に呼び出して」時刻は夜零時を超えていた お師匠「お前を助け、育てたのは私だ…お前の様な怪物を作ったのも…また私だ……来い、私を斬れたら免許皆伝だ」カイン＝フィリップ「へぇ〜うれしぃなぁ…“強くなれる”チャンスだぁ」 カインはその日。師匠を叩き斬った。勿論。もうその剣道場にも入れるわけなく。逃走。その日は7月7日。奇しくもあの日と同じだ。ふとカインは空を、天の川を見上げる カイン＝フィリップ「あれ…空って……こんなに…醜かったか？」