ログイン

【ルービックキューブの化身】ルーブ

普段は顔に出しませんが、彼にはとある過去がありました。 昔々、とあるところに、1人の少年とルービックキューブがありました。少年の9歳の誕生日に、お母さんに買ってもらったのです。 最初は、全然揃えられませんでした。でも、少年はだんだんとこつをつかみ、ついには誰の助けもなく揃えることができるようになりました。 やがて少年は、常にルービックキューブを持ち歩くようになりました。学校でも、塾でも、公園でも。友達がみんな〈スマホ〉とやらに気を取られても、常にルービックキューブをいじくり回していました。そんなルービックキューブには、やがて少しずつ命が宿っていきました。 いつか喋って、彼を驚かせよう。最初にかける言葉は何がいいだろう。そして、仲良くなれるかどうか。 そんなある日、悲劇は起きました。 事故死でした。 目撃者の話によると、少年はルービックキューブを回したまま道路に出て、トラックの下敷きになってしまったようです。 彼の母親は、酷く嘆き、悲しみました。そして、ルービックキューブを「事故の原因となった忌まわしきもの」として、ゴミの日に出してしまいました。 なんで、こんなことになったんだろう。 ルービックキューブは思いました。少年のために自我を持ったはずなのに、今の自分は何のためにあるのだろう。少しずつ確かになってきた自我の形成は、何のためのものだったんだろう。 無念からか、怒りからか、彼は完全に自我を持ち、なんとそのまま人の形を保つようになったのです。 戦っても、戦っても、その答えは見えてこない。戦っても、戦っても、少年にはもう会えない。 わかっていても、戦い続けるしかないのです。 ……正直に言うと、とあるグルバトでルービックキューブが視界にに入って急に思いついたキャラ(((