女の猫の獣人。その笑顔で穏やかな性格とは裏腹に共感性が欠如していて、殺しや死ぬことにも一切感情を抱かない。多くの人々に"サイコパス"と呼ばれる先天性脳障害。過去に数多くの命奪い、悲鳴を何度も耳にしてきた。 ー罪と罰ー 毛子はある日、聖書を手に取る。 ───人殺しは救いのない大罪、相応の重罰の受刑を要する。 毛子は分からなかった。人を殺すことのどこがいけないのかと。より殺しを積み重ね、取り返しのつかない数を殺した。聖書の記された罪の真実、自身がする極悪を理解するまで、毛子は止めなかった────