DARPA(米国国防高等研究計画局)の人型兵器部門が誇る超兵器無人機にして超問題機。 クロワールの所属していたポータル研究部門が回収してきた異界物質を利用し開発された異界物質実証実験兵器。 全装備起動試験中にポータル暴走に巻き込まれ異界に転送されていた。 転送先の異界で原住の巨大生命体や凶悪な機械化生命体、埒外物理自然現象による被害により管理AIツォアルは自己保存プロトコルを発動。 被害を避けるため危険対象を排除する方向で自己進化してしまう。 異界に訪れ飛翔機IKAROSを手に入れたクロワールと邂逅し、その戦闘力から脅威と認識。 IKAROSを駆るクロワールと激戦を繰り広げることとなる。 装甲から内部機構、兵器に至るまで異界物質を利用している。 以下に異界物質兵装の特徴を著す。 異界物質装甲 単一素材でありながら高い硬度と強靭性保つ異界素材。 通常物理法則において硬度と靭性は反比例する物であるが、そのどちらも保つというシンプルな埒外物質。 (おそらく)炭素性ではない為、人型兵器部門は生物にはカウントしていないが 装甲が勝手に波打ったり蠢いたり自己再生している。 メギドの火 異界物質製の超高質量荷電粒子砲。 異界物質を利用することで荷電粒子砲の小型化・冷却性等の問題を解決している。 また、発射する粒子は再生能力を持つ異界物質の粒子を利用しているため事実上無限に発射が可能。 しかし大きな問題もある。 ビーム発射時に生物にのみ影響のある謎のエネルギー波が機体内部を駆け巡り搭乗した人間を瞬時に加熱、物理的に沸騰させる。 現実に存在する物質や異界物質を利用し搭乗者の保護を試みたが悉く失敗に終わった。 生物以外には影響しない為AI運用が企画され本採用となった。 イグナイト メギドの火のチャージ発射形態。 通常発射の3倍ほどのエネルギーと異界物質粒子を消費し発射が行われる。 激烈な熱量を持ち直撃せず掠るだけでも敵を焼き尽くす。 また異界物質の作用か直撃した物質を瞬間的に昇華させる作用を持つ。 瞬間的に莫大な量の物質が昇華する事で、破滅的な衝撃破を発生させる。 エンジェルウィング 反重力場を生み出す異界物質を削り出し作られたウィングユニット。 現在の成形された形状である事に意味があるようで、厚みを増減させたり長さを調整しようものなら 反重力場の生成が著しく減少し飛行に支障が出る始末だった。 しかし戦闘において被弾による形状変化が起こっても何故か反重力場の減少はなく、自動修復を始めるほか敵に向かって斥力攻撃を行うことを確認している。 以上が異界物質兵装の情報である。 これらの情報から解るようにDARPA人型兵器部門はよくわからない物質を、原理もよくわからないまま兵器化していた。 この情報を見つけたクロワールは語る 『イカロスの時も思ったが、やっぱりウチ(DARPA)の人型兵器部門は頭がおかしんだなって』