ログイン

【試練の塔 序列16位】ルーファス・ジルディア

※【アスタロト警戒特区】の物語は各々のキャラのプロフィールに散らばっております。是非とも、そちらもご覧ください タグ:アスタロト警戒特区 包囲網。光が短気にぎらついて、警報が喉を枯らしている。 ある屋敷が【審議官】達に包囲されていた。 「やれやれ。…だるいな。だるい。身の丈に合ってない仕事は、身体に毒だ。」 惨殺死体を踏みつけ、屋敷を進む。ルーファスの獲物、浄銀大剣【倶利伽羅】が、死という穢れを浄化し始めた。赤と黒が白に霧散する。死体が浄化されていく。何事も、何も、いなかったようになる。 「マーク・ジゼルはどこだ?」 「ルーファス殿、こちら確認しましたが、マーク・ジゼルの存在は───!」 ルーファスがひとりごとを言うと、返答する者が1人。【審議官】の服装をした男が出てきた。 「嘘はいかんなぁ…。んん、【バラン】。」 報告を遮り大剣を振った。【審議官】らしき男を斬りつけるルーファス。その男は【アスタロトの王】バランだった。バランはルーファスの攻撃を銀槍で受け止め、後退する。 「ギャング構成員は全員顔が割れてるから、自分が行くってかぁ?バカ甘い。俺が今回、お前の屋敷に来たのは目的があるんだ。…《釈迦》だよ。お前は《釈迦》を匿っている!」 バランは冷や汗をかいた。弁解はもはや意味がない。なぜなら、この《ルーファス》という男は…。 「くそったれのガキが…。誰がお前に【あんなオモチャ】買い与えたんだよ!」 「あのオモチャはなぁ…オモチャ同士で遊んでやれってことだろ!?やれ!《不動》!!」 浄化洗礼弾頭が飛ぶ。ルーファスは倶利伽羅による浄化を受けているため、効果はない。が、バランは違った。《清》と認定されぬ者、即ち《邪》を破壊する兵器は、バランの屋敷を倒壊させた…。