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【幸せを招く希望の加護】福寿 奏和

以前の情報は下記のURLから飛んでプロフィールを参照 https://ai-battler.com/battle/a00451b8-853a-4a95-8d99-2024244faa0b 稚拙な文章につき閲覧注意  呪いの力によって、「何か」を失った代わりに強大な力を得た彼女の実力は凄まじく、シアワセの計画は順調に進みつつあった。 「あなたもシアワセにしてあげるからね」  しかし、突如として現れた強き{u}は、シアワセ空間に入ってもすぐに脱出されてしまう。恐らく、幸せな感覚をも凌駕する強い心を持つが故のことだろう。 「こんなにシアワセな空間なのに…なぜ…」  {u}の強靭な心とそれに相応しい力によって、呪いはたちまち弱り始める。それによって、彼女の自我も戻りつつある。 {u}が彼女の喉元に武器を突き立てたその時、ある声が聴こえてきた。 「奏和お姉ちゃん!?」  彼女が以前助けた子であった。事情を知らないために彼女の変貌ぶりに驚きつつ、{u}の注意を跳ね除け近づいてきた。 「奏和お姉ちゃんに何があったの?」 「戻ってきて奏和姉ちゃん!」  彼女はその言葉から、今まで仲間たちと人助けをしてきたことと、癒しの呪いの力で様々な人を癒してきたことを思い出す。 「あの時の…そうか…わたしは…」  たとえ役に立てなくても、たとえ大きな失敗をしても、たとえ悲しい思い出ができても、まっすぐな思いで人を癒し、幸せを紡いできたのだ。  束縛するシアワセからみんなを元に戻すべく、彼女は呪いに抵抗するも、力の主導権はまだ呪いが握っている。 『そうはさせない!』 「わたしは…私は…!」  必死の抵抗も無駄に終わり、{u}も唖然とするばかり。彼女の自我が再び潰えたと思えたその時! 「子供がここまで真剣にされちゃ、大人たちは黙って見ている訳にはいけねぇな」 「もしかしてあの時の娘ですか?」 「奏和さんが助けてくれたんだから、今度は俺たちが助ける番だ!」  最初にやってきた子の影響か、それとも何か不思議な縁からか、今まで彼女が助けてきた人々が次々とやってきた。人々からの感謝や応援が、彼女の自我を取り戻していく。 「なんて…幸せな気持ちなんだろう…」 『待て!この幸せは本当の幸せではない!思いだせ!』  幸せが幸せを生むこの感覚。彼女は自我を取り戻しはじめ、亀裂の入った瞳も、元の輝きを取り戻し始めた。呪いも抵抗を始めるが、彼女は呪いに語りかけた。 「またキミといっしょに人助けがしたいな!」 『…!?』 「一緒に幸せを紡いでいこう!」  呪いは彼女のまっすぐな性格に感激を受けた。呪いは彼女を利用するだけの材料としてでしか考えていなかった。所詮は踏み台で、とるに足らないと考えていたのだ。そんな呪いにも感謝をし続けている彼女の純粋さ、そして本当の幸せを生む力に衝撃を受けたのだ。 『所詮はただの小娘なはず…なのに…この思いは…』 「まずはキミから仲良くしたいな!」 『幸せ…希望…完敗だ…』  彼女の希望はやがて呪いに伝わり、呪いはやがて彼女を守る加護となった。かつての呪いは、希望の加護として彼女について行くことを決めたようだ。  これにてシアワセの脅威はなくなり、{u}も満足気に帰っていった。激闘の末に彼女はボロボロだが、希望溢れる笑顔で彼女は言った。 「みんなありがとう…わたしは戻ってきたよ!」 彼女の名前のモチーフとなった「福寿草」の花言葉である 「永遠の幸福」 から 「幸せを招く」 に移っていくお話でした。しかし、「永遠の幸福」も決して悪い意味ではないことをご了承ください。あたかも悪い意味のように使用してしまい、申し訳ありません。  大変長々と稚拙な説明をしてしまいましたが、これにてこの物語は終了となります。ここまで見てくださり本当にありがとうございました。