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【歴史の保持者】本収 歴(ほんしゅう れき)

遠い昔か、はたまた遠い未来の負け戦の地に、 ある一人の青年が居た。 彼は驚いていた。 何故なら、「本来存在しないはずの服を着用し、本来存在しない武器を手にしていた」からだ。 彼は戸惑いつつも、その知らない武器達の力を感じていた。 自分たちが扱っていた物と比べ、遥かに技術が卓越している。 この武器達さえあれば、きっとこの戦いにも勝利できる!そう思った時だった― 近くで大きな爆発が起こった。 そこには、自分たちよりも遥かに多くの人々を連れた敵軍、そして見知らぬ人々が己の軍の仲間たちを圧倒している姿があった。 仲間は撤退を余儀なくされた。 だが、青年は戦い続けた。 例え一人になろうとも、例え己の身体が滅びようとも。 彼は己の軍の敗北が認められなかった。 そして、あそこまで強力な武器を持っておきながらも敗北してしまった己の軍に対しての怒り、そして相手のより卓越した力をもつ相手の軍への疑問を抱いていた。 そんな時、一つの声が聞こえてきた。 ???「…いい加減諦めろ。」 青年「何だよ、クソ野郎」 ???「…開口一言目がそれか。どうやら相当な教育を受けて居るみたいだな」 青年「黙れ。お前等は日本人だろ?何で敵軍なんかに味方してんだ」 ???「その話をする前に、まずは自己紹介だ。」 獅子「私は獅子。多くは語れないが、とにかく私の名前は獅子だ。」 青年「自己紹介はいい。さっさとお  前等が敵軍に味方してる理由を話しやがれ」 獅子「…お前には理解できないかもしれないが、我々はお前のいる時代から"遠い未来"から来たのだ。」 獅子「…そして、その未来では、お前ら日本軍は【敗北】している。」 獅子「我々は、その未来を覆させない為、ここに来た。」 青年「…?、何言ってるんだ、理解が出来ない…。」 そう口では言いながらも、本当はとっくに理解していた。突然知らない武器を手にしていたのも、相手に卓越した技術を持っている者が居たのも、全て何らかの理由で未来の事が影響していたのなら辻褄が合う。 だが、それでも青年は認めなかった。 青年「なら俺達の敗北は決まってるってのか!?俺達は生まれた時からずっと戦争の事しか教わらなかった!日本は勝つと、日本は有利だと、そう聞かされていた!!!」 獅子「だが負けたのだ。我々はそれを知っている。そして、だからこそここで未来が変わらないよう止めに来たのだ。」 青年「ふざけるな!何故俺たちは勝っちゃいけないんだ!これじゃまるで――」 それを言い切る前に、相手が口を開いた。 『歴史に"もしも"は許されない』 『我々には先人が残したこの歴史を、維持する以外の道はない』 『我々は、戦わなければならないのだ』 『そうしなければ、その後の未来は"わからない"からだ』 その言葉は、青年の心に深く響いた。 その未来を守り抜かなければ、その後の未来は自分も、彼らであっても決してわからない。 だからこそ、自分達はここで敗北しなければならない事も理解した。 2XXX年、青年はある財団に保護された。 青年は知ってはいけない事を多く知り過ぎてしまった。 だが、青年はもう全てを受け入れていた。 そして、これからは誰かが歴史を守らなければならない事も知っていた。 青年:歴「歴史にもしもは許されない…そうなんだろ?」 「だから…僕がその役を買って出てやる」 この歴史という名の宝が集まる、宝物庫の中で――― ――――――――――――――――― 何となくわかる方もいるかと思いますが、これはSCP-1941-jpを元ネタに作られたキャラクターです! このSCP内の名言が格好良かったからつい作っちゃいました☆ 因みに、最後歴の一人称が"俺"から"僕"に変わったのは、まあ多分色々な意味で丸くなったからだと思います(?) ※獅子の口調が合ってるかどうか分かんなくて、取り敢えずイメージで書いた感じなので何処か違うところがあったら教えて下さい(´・ω・`) ―――――――――――――――――