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【上位之夢魔眷属】ルル

魔道学校帰り、友達とちょっとした簡単なクエストを受ける事にしたので、私と友達二人はクエストを探していた 「あっ!これとか良くない?」 私の友達の一人、サナちゃんが声を上げた。 内容はE級魔動物『スライム』の討伐クエスト。 確かに最近はスライムの繁殖時期で大量に発生している。町中にも大量に現れて俗に言う蝗害の様な物なのでギルド側としては速く片付けたいのだろう。 「いいじゃん!それ!」 私もうんうんとうなづいてそのクエストに参加する事を賛成する。 ふと、私は視線を感じたような気がした為、振り返ると、そこには淫魔対策用グッズがずらりとあった。 「ねぇ、二人とも。淫魔対策用グッズてのがあるよ?面白そうじゃない?」 「淫魔?どうせ出会わないよそんなモンスター」 「そーそ。アタシらには無関係でしょ」 「そうかなぁ…私は怖いから一応買っておこうかな!」 「でもそれ高いぞ〜?」 「ルルの家って貧乏でしょ?淫魔対策用グッズってお高いけど…買えるの?」 「買えるよ!」 と言いながら一番安いブレスレッドを取る。 「おじさん!これください!」 「…3000G」 「…はい!」 私は名残惜しながら1000Gの金貨2枚と100Gの銀貨10枚を出した。 「…ぴったりね。」 「ありがとう!おじさん。」 「…またのご来店を」 「どうよ?買えたでしょ?」 「うん。確かに買えてたね。でもそのブレスレッド…ちょっとダサいって言うか禍々しくない?」 「良薬口に苦しって言うじゃん?きっと特上品に違いないよ!」 「ルルって鑑定魔法使えたっけ?」 「使えないよ〜そんな上位の魔法」 「まぁルル魔力量多いけど技術が酷いからシャーナシよ」 「うん…それじゃあ行く?スライム討伐!」 「あ、うん。行こうか」 ギルドを出て、目的地の平原に向かうとそこには大量の水色の液体の様な生物。 そう、これがスライムなのだ。大体ドロドロしてるかブヨブヨしとるかの二択なんだけど、今回はドロドロしている方だった。 「うげ〜。ドロドロしてる。苦手なんだよな〜こういうスライム」 「でも…一応仕事なんだしちゃんとやらなきゃ…!」 私はそう言って威勢良く飛び出した! 「やあああ!あっ」 だが、転んでスライムの中に頭からダイブしてしまった! 「うぐごごごご!!うぐっゲボッ!」 ドロリとしたスライムが口の中へ入り、どんどん体内を侵食してくる。 気持ち悪いし苦しいしの二重苦で、本当に気分を害された。 「ああっ!ルルがスライムに窒息されてる!速く助けないと!」 サナちゃんとミタちゃんはそれぞれ私の片足を持って、すぐに救出してくれた。 「ゲホッゲホッゲホッゲホッ!!」 「うへ〜…気持ち悪い…髪にもべったり付いてるし喉にまだちょっとスライムがへばりついてるよぉ…」 「おつかれ〜。不運が災いしたねぇ」 「いや…これは私のミスだよ。運も実力のうちって言うじゃん?」 「あははっ!真面目だね〜ルルちゃんは」 「そうかな…おりゃっ!」 私はスライムの核、人間で言う心臓部位を短剣で貫いた。 「おっ。やるぅ〜」 スライムは死後、潤滑剤として使われる様になる。 死後のスライムはドロドロ感が無くなり、サラサラ感が強くなって、サラサラネバネバとした感じになる。 「もー二人も戦ってよ!」 「え〜私の魔力性戦闘向きじゃないんだけど?」 「私も一応戦えるけど戦闘向きでは無いんだよね〜」 「私も戦闘向きじゃないのに戦ってるよ!ミタちゃんやっちゃって!」 「え〜あたし?…はいよ〜。やればいいんでしょ?やれば」 「ん〜…こんな感じかな?」 すると、スライムの核から棘が無数に伸び、スライムを貫いた! 「やっぱその魔力性戦闘向きでしょ…」 「いやいや。『観察』の何処が戦闘向きなの?」 「スライムの核から棘出てイチコロだよ!?」 「それでも内容は安全だよ?ただ対象を観察するだけ」 「いやいやいやいや。それ人一人簡単に殺せる力だから。」 「そうだよ!…次はサナちゃんの番だよ?」 「え〜あたしは別にそんな凄いことできないよ」 「いいから!やってみてよ!」 「しょうがないなぁ…」 「ほら…これでいい?」 すると、辺り一帯のスライムが一箇所に集められ潰された。 「えぇ…ええ!?最初からそれしてよ!」 「嫌だよ…これすると疲れるんだよ…」 「サナっちの魔力性ってそう言えばなんだっけ?」 「『集合』だよ。潰したのは魔力の応用だし」 「へぇ…まぁ、これでクエストはおしまいだね!二人とも帰ろ!」 私がスライムの死骸を集めようと近づくと突然、色白で悪魔のような翼と尻尾を持ったイケメンが現れた。 イケメンはまっすぐ、私だけを見つめた。 「…サナっち、あれインキュバスじゃない?」 「そうだね…ヤバくね?あたしらもルルも…」 「…ルル!逃げるよ!」 「っ…」 なんだろう、この感覚。体が動かない、と言うより動きたくない。この人に見つめられると体中がぽかぽかとして気持ちがいい。 「…♡」 私は服を捲ってお腹を眼前の人に差し出した。 すると、ぐいっと引き寄せられ、サナちゃんの腕の中に納められた。 「ルル!逃げるよ!」 私はハッとした。 さっきまで私は何をしようとしてたんだ? もしサナちゃんが私を引き寄せてくれなかったら… そう考えると本当にゾッとした。 気づくとサナちゃんは私を抱えてミタちゃんと走ってあの人から逃げていた。 その時、あの魔人が攻撃して来て、サナちゃんは何とか避けたけど、その攻撃は私の右腕を掠めてブレスレッドを壊した。 恐らく、私の体質のせいでサナちゃんやミタちゃんに送られる筈だった魅了効果が私一人に集中した。 「あっ…ルル!早く逃げないと!」 私はサナちゃんの腕の中から脱出し、ゆっくりと歩いてあの人の下へと向かう。 あの人も私に近づいてきてくれた。 至近距離で、私はドキドキと胸を高鳴らせながら服を捲り上げた。 あの人は私のお腹に手を当てて、魔力を入れた。 「ルル!!」 ミタが私の名を呼んだ。 …?何か私の内の何かが失われた気がする。 身体が熱い。この人の魔力と私の魔力がネチネチと混じり合いモゾモゾとDNAに魔力が刻まれている感覚がする。 直後、黒くて紫色をしている蕾が私を包んだ。 2秒くらい経過したと思う。蕾が開いた。 元々来ていた私の服は溶けて新しい肌面積が非常に少ない服へと変化。 肌も褐色になった。 「あはっ♡見てみて〜サナちゃん、ミタちゃん。私生まれ変わったよ!」 「あ…あぁ…ルルっち…正気なの?」 「え〜?私は最初から正気だよ!」 「いや…でも…ルル…目が…」 「え〜?♡」 私は二人に近づくと、二人のお腹を服越しにくるくると撫で始める 「ちょ…ルル?くすぐったいよ…」 サキュバスの力を二人に使ってみる。隷属化だ。 「ん〜…二人とも?お〜い♡」 「成功したみたいだね。それじゃあ、今すぐ自分の魔力で死ぬまで首を締め上げて」 二人は黙って自分の首を絞め上げた。 魔力は透明だから二人の締め上げられる首が良く見える。実にいい景色だ。 二人はだらんとなりそのまま地に伏せた。 「ご主人様ぁ…♡言われた通りサキュバスの力を使って二人を殺したよ?だから私の体の熱を治めて欲しい…な♡」 それから私は、ご主人様と一緒に行動して何人も人間を殺した。 だけどそこに悔いなんて無い。 ただただ、気持ちよかった…♡