かつて存在したとされる「神の御子」、その奇跡の力を再現しようと目論む「ゴルゴダ・プロジェクト」により、ヨハンは被験体として拉致された。 奇跡の残滓を宿すとされる「聖骸布の欠片」を移植されたことで彼に特殊な力が宿ったが、それはごく微少かつ不完全で、とても期待された水準に届かないものであった。 プロジェクトの隠匿のため失敗作として処分されそうになったヨハンだが、命からがらなんとか逃げ出して現在に至る。 今は追っ手から身を隠し当てのない放浪を続けながらも、この力を人々のために活かす術はないかと日々思索している。