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【終戦に ただひとひらの 夢の舞う】

 少女の足元から光が溢れ、  静かにその身体を包み込む。  やがて大地が脈動し、  柔らかな光の根が音もなく伸び始めた。  身体を包む光は枝となり、葉となり、  少女の姿は次第に大樹へと変わっていく。  無数の声が重なり合う。  祈りのように、祝福のように、  懺悔のように、嘆きのように。  「もう、誰も争わないで。」  空を覆う白き樹冠が輝き、  すべてを抱きしめるように広がった。  そして世界は、深い静寂に包まれた。