レスタリア大陸の物語シリーズ 調香師のクロエは、大陸各地を旅しながら香水を売り歩く行商人だった。ある日、ローゼンベルク山脈の東に位置する、フルーヴァルの丘に辿り着く。そこは花々が咲き誇る天国のような絶景スポット。近年評判が広まっている地方だった。 「うわぁ〜いい匂い…。こりゃ最高だねぇ〜。これなら良い香水がいくらでも作れちゃいそう…。久しぶりにわくわくしてきたぁ。」 花畑の中央で、遠くに1人儚げに佇む少年を見つけた。雨月草という蒼い花を一輪摘み取り、儚げに眺めていた。その少年からは、どこか底知れない哀しみのような匂いがした。 ーーあんなとこに立って何してるんだろう?話しかけてみようかなーー 「きみぃ…なにしてるの?よかったら、香水おひとついかがですか〜?」 少年は突然声を掛けられ振り返る。彼の目の周りは少し赤くなっているように見えた。 「…香水?すみません、今は…ん?この匂い…雨月草ですか?懐かしい…僕の故郷にも沢山咲いていたんです…。」 「あれぇ、そっかぁ〜。じゃあ目新しくないよね。別の匂いのやつにしよっか?」 「いえ…これがいいんです。すみません、1つ頂けますか?少しだけ…あなたの香水に心が救われました。ありがとう。」 「いやいやぁ〜あたしは別になにもぉ〜」 「いえいえ、あなたの香水は素敵だ。じゃあ僕はそろそろこれで。そうだ!僕、▓▓っていいます。」 またどこかで会えたら!そういって彼の姿は小さくなっていった。 「うへぇ…褒められちゃったなぁ〜へへへ…。」 彼女の心の奥底で、何か初めての感情が芽生えだした気がした。 最後まで読んでくれてありがとう! 関連キャラ 【渦雷短絡】コードネーム「アンプ」 https://ai-battler.com/battle/a42ce6e1-bf80-4a42-a5b9-7f0543f7b56b