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【封魔の拳】零 蛮奈(れい ばんな)

ーー20年前 ー深夜、村の外れにある粗雑で簡素な小屋ー 零「ねぇ、おばあちゃん。なんで私は捨てられたの?」 祖母「そうさね、きっと蛮奈がうらやましかったんだよ」 零蛮奈は神代の預言書に記された邪神復活の日に産まれたとされる"忌み子"であった。 実際、その身体はただならぬ魔力に満ちており、魔力など見えぬはずの一般人までもが感覚で捉えることができた程だった。 零「うらやましい?こんな身体なのに!?」 ガタッ! 椅子が激しく揺れた刹那ーー 零「うわあああああ!!」 感情の爆発と共に抑えきれない無尽蔵の魔力が暴走を始めたのだ 視界が白に染まり意識が遠のく 祖母「…大丈夫さね」 そこで完全に意識は白い深淵に落ちた ···ーーチュンチュン フッと優しく零の頬を撫でる感触 気づけば周りは明るい陽光で満ちていた そう、朝だ 零は振り返る、そこには血が滲み傷だらけになりながら零を抱く祖母の姿があった 零「おばあちゃん!ごめんなさい!」 祖母「いいかい蛮奈、お前の魔力は人を助ける為に神が遣わしたものだ。決して邪神のものじゃないよ。」 祖母は傷ついた身体で椅子にもたれ続ける 「ただ、今はお前にとっても危険な力のようだね。私の予想より遥かにずっと…」 祖母は零の額に手を当てなにやら小声で詠唱を唱える 祖母「私の全魔力を注いで封印したよ、これで暫くは安心さね。ただ、余りにもお前の魔力は強い、もって20年といったところさね。しかもその間お前はその身体一つで生きていかなきゃならない、蛮奈には苦労をかけるね」 フーッと大きなため息をつく祖母を見ながら 零「ありがとうおばあちゃん…私、この魔力が大嫌い!でも、封印が解けたらどうしよう…また、おばあちゃんみたいに!!」 祖母「己を鍛えなさい。村に道場があるだろう?あそこの師範は私の弟子さね。お前の面倒を見てくれるハズさね。まずは力を持つに相応しい精神と身体を鍛えるさね。」 ふぅ~ 「もう、疲れた寝かせておくれ」 祖母はベッドで横になり、もう起きてくることはなかった。 蛮奈は誓う、この魔力を制御し村を出て人々を助けると、もう二度と己に負けないと ===============以下駄文=============== 文句なし脳筋 どんな困難も拳一発で吹っ飛ばすぞ! 最高最強の威力を目指して書いた文言があまりにも幼稚な表現だなぁ…スタイリッシュに書きたいなぁ…なんて思いながら改めて日本語の勉強をし直しています