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淵戮の創空騎士【レーシェス・セイン】

……あれは何時の記憶だったのだろうか。 小さな手を優しく握り返す硬くて冷たい手……。 鼻を貫くような錆びた血と死と腐敗の香り。 耳を劈くような怒号と悲鳴が響き渡る夜空が浮かぶ燃え盛った街。 当時の私は、弱くて何もできなかった。 怖かったんだ。 痛みが広がるのが。 死んでしまうのが。 だから兎に角逃げ続けていたんだ。 最終的に? ああ、私は真実を知った。 あの日の夜に、【なぜあんなのが起こったのか】ってね。 余りの理不尽さに、怒りが込み上げてきたよ。 で、感情に身を任せたままに復讐として奴らを逆に殺戮し返していたら、創空騎士になっていたんだ。 今でも誰かと一緒に居るのが怖い。 私の内側に潜む怒りの焔が隣の人を燃やし尽くしてしまうんじゃないかってね。