「さ、オレと飲もうよ」 グラス越しの夜空は琥珀色に染まる。 滑らかな肌に蜂蜜が零れ落ちて、月光が肢体を艶めかせた。 従順に揺れる耳と尻尾。 地に舞い落ちる真紅の羽。 蠱惑的に潤む蜜色の瞳。 白昼夢は、終わらない。