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現代最強の霊能力者『荒河 禍禪』/遥か先の未来には何が映る?

無限の先見は生まれ持った異能だが、天帝霊術は彼の霊能力の才能と、過去の彼自身の強い願望が力として顕現した結果である。 あまりのバランスブレイカーぶりに、敵対する者からは当然、一部の霊術師からも煙たがられているのも事実である。 『あまり目立った行動は取るな。アイツを見掛けたら戦わずに最優先で逃げろ。』 『アイツのせいで強力な悪霊すら隠れて悪事を働くようになってしまい、危険な悪霊の動向を追えなくなった。』 『『アイツの存在は邪魔すぎる。』』 良くも悪くも、荒河 禍禪という男がこの世界に与えた影響は大き過ぎたのだ。 ……当の本人は全く気にしていないようだが。 「俺のこの“眼”は、何でも見えちまう。どんなに先の未来だって、俺が既に死んでたって関係ないのさ。」 「だから、俺は自分がどうやって死ぬかを知ってるし、この世界の行く先がどうなるかも知ってる。」 「どうだ?この力、欲しくなったか?」 「要らないって!?おいおい、変わったヤツだな……。」 「……俺も要らねぇ。」