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《昇華する桜の姫君》さくら

異世界における地球、神州国のお姫様。 当時不死山に現れた魔王によって国中の大地から霊力や魔力が奪われ、大地は枯れ果て、海は時化り、空は晴天を失っていた。 数多の勇者が討伐を試みましたが、悉く敗北し、世界からも神州国は見捨てられかけていました。 そんな中、国を見捨てられないさくらは自らが魔王討伐に赴くことを決めました。 しかし、父親はそれに断固反対し、城内最強の剣士に勝てたら良いと無茶難題を出しました。 案の定、さくらは敗北しますが、天性の才能と弛まぬ努力により1年で彼に勝利しました。 父親は何とか止めようとしましたが、1年の修行で剣術どころか、魔術、霊法、暗技など全ての技術を基礎までとはいえ習得し、最強の剣士にすら勝利できるさくらに勝てる者はおらず、国宝たる桜花を持って城を出ました。 旅立つ前に万年桜を訪れたさくらはそこで桜の精霊より鞘を授けられます。そして助言をもらいました。 各地を訪れ、人々と触れ合いなさい、と。 さくらは神州国を巡り数多の問題や魔を祓いながら、人々を助け共に笑い共に泣きました。 そしてたくさんの仲間を得たさくらは不死山へ一気に進軍します。 ここでも天性の指揮能力のカリスマで樹海や死の沼などで犠牲を出しながらも突き進み、遂に不死山の麓に辿り着きました。 そこにいたのは数多の霊獣と神獣でした。 彼等はたださくら達を見つめ、何もしようとしませんでした。 話を聞こうとしても彼等は無言のままでした。 彼等が何故いるのか、答えは頂上にいる魔王の姿を見た時にさくら達は知りました。 不死山頂にいた魔王。それは不死の鳥《フェニックス》でした。 彼女は語ります。国の大地は甦らせる必要がある、と。一定の周期で大地を星を世界を巡らせるのが不死鳥の役割であり、これは世界に敷かれたルールである、と語りました。 そう麓にいた加味すると神獣達は滅びた後に大地を再生する為に集まっていたのです。 さくら達はそんな答えに納得できるはずもなく、戦いが始まります。死と再生を司る【循環】の権能を持つ不死鳥を前に、仲間達は次々と転生の炎に包まれ消えていきます。その炎は熱さはなく傷もつかず、ただ魂を昇華して転生させる真なる炎でした。 それでもさくらは諦めません。 人の世を世界が認めないとしても、自分たちの世界を決めるのは自らの意思であり、そこにルールなど関係ない。 その時、桜花が輝きだしました。 最高純度の感応石で作られた桜花の刀身はこれまでの旅で出会った人々の、そして散っていった仲間達の明日が欲しいという願いを受けて桜花は咲きました。 満開へと至った桜花の刀身は万年桜のように不朽で力強く、真なる炎すら切り裂く刃となりました。 さくらは今まで身につけた技術を使い、魔術で不死鳥を鈍らせ、霊法で在り方を変え、禁術で縛り、桜花でもって切りつけました。 ふた晩にも及ぶ戦いで遂にさくらは不死鳥を殺し切りました。 消えゆく炎の中で不死鳥は語ります。 今の世界では○○達に対抗できず、滅びるだろう、と。 ただ小声過ぎてさくらには聞こえませんでした。 不死鳥の存在構素を取り込んださくらは全てを昇華する《昇華加速 》のチカラに目覚めました。 これがキッカケ、これが始まり、勇者として完成したさくらによって世界は進みます。 世界の法則が崩れた世界は運命から外れ、未来の保証が消え去ります。 さくらは歩み続けなければなりません。 それが世界の敷いたルールを壊した者の責務なのだから。 保有素質:【人類特異点・才能】【完成した勇者】【主人公体質:絆】【運命循環・桜】【第六律・アマリリス】 【人類特異点・才能】人類という種族においての特異点。才能という個人の持つ可能性の特異点。地球であってもこれを持つ者はオリンピックのあらゆる種目で金メダルをとり、あらゆる学問において博士号を取れるほどの才能を誇る。人類が前に進む為の要素の一。 【主人公体質:絆】他者との関係性を力に変えて、他者と関わりがある限り前へと進む。覆しえない運命において、絆を消費することで乗り越える。人の消費という罪の象徴。 【運命循環・桜】咲き誇る桜のごとく、運命を咲かせて新たな運命へと循環させる。散ったとしてもやがて時は巡りまた咲く、春に咲く桜のように。