……この甲冑は████年の「████████の戦い」に参加した████将軍が所持していた。甲冑は家宝であり、多くの世代に受け継がれた。 将軍は自分自身を守るために戦場でこの甲冑を身につけていた。 しかし、不運にも矢が甲冑の隙間から刺さり将軍は即死した。鎧は無傷のままだった。その後、甲冑は██大隊の指揮官であった███の元に渡った。 指揮官は戦場に挑むたびに常に甲冑を着用していた。 ところがある戦で、彼は敵から逃げ出す際に落馬し、頭蓋骨を陥没する重傷を負って死亡した。 その時も、甲冑は無傷のままだった。その後、この甲冑は様々な人の手に渡り戦場に出たが、彼らは全員死亡した。 それでも甲冑には傷一つ付かなかった。数年を経て、甲冑は███と言う武士の元に渡った。 しかし、その武士は甲冑を残したまま戦場に出かけることで有名だった。 「武士に防具は不要、この体と刀があれば良い。」 彼はただの一度も負傷せず戦場を駆け抜け、老齢を経て亡くなった。 不思議なことに甲冑の籠手が壊れていたが、外部からの損傷は発見されなかった。