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【希望に飢えた者】小霧

チョコレートコスモスの花言葉は 恋の終わり 虐められていた子と、それを助けたことで死んでしまった少女の儚い恋 美しいけどそれも一瞬。運命の歯車が挟み潰すでしょう。 でも、それでも、この二人の瞬きの間に過ぎていった素敵な記憶と感情は取り残され、強い怨念と浄化された心残りが世界を蝕むでしょう 参考元 愛を囁く寿命の短い少女様 優しい人なんです。決して、悪い人では… https://ai-battler.com/battle/aa7be0f8-bed4-4aaa-999c-e3426ce14465 今更クソ長プロフ注意 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私はとある世界の人々が霧を...霞を怖がることによって生まれた存在。 同じ時期にもうひとり生まれてきた子がいたらしい。それが彼。 彼は私より弱かった。虐められていた。それが可哀想で手を差し伸べた。 彼は笑って「ありがとう」と言ってくれた。 綺麗だった、美しかった。この荒れきった大地には似合わないほどに。 …私は『見通す能力』をもって生まれた。能力は少数しか使えない特殊な技能だけど、この能力は扱うのがとても簡単だった。だけれど、予想に反して恐ろしい力を持っていた。 私は鏡を覗き込み、私の未来を見た。好奇心には打ち勝てず、見てしまった。最期が写った、彼に抱かれながらうなだれている私を。 翌日、気になって彼の未来を見た。美しいピンク色の木々が写った、彼は館のそばの何かの木の枝に座り微笑んでいた。 心苦しさと、不安と…そんな必要のない感情を持ってしまった私は、彼への恋を自覚していた。だけど未来を見て、実らないことがわかった。そう理解した瞬間「なんで?」とそう言葉に出てしまった。涙が溢れ出してしまう。彼が私を覗いてくる「何かあった?」「大丈夫?」と。あたふたしている彼のその一挙手一投足が愛らしく感じる。 私は...私は、彼に見守られながら死ぬ。だから、決めた。残りの時間を活用して幸せになると。 未来のことは言わなかった。彼にはなにも知らずにただ純粋に楽しんでほしかったからだ。こんな自己中な女の子でも、あなたは愛してくれるのかしら?なんて…思うこともあったけど 私の最期まであと一日となった。だから今日、思い切って告白しようと思っていた。 無意識に心が弾む、緊張する。明日死ぬのに、なぜだろう。彼のところに行く。軽い足取りで。 彼と日が沈むまで遊んだ。そして...そこで思いを伝えようとした。 「あのさ...」 かしこまった様子で、私に話しかけた彼の声に心臓が跳ねた。 「なに...?」 本当に何だろう?こんなコト未来になかった。 「っ…きっ、君が好きだ!」 その瞬間。眼の前に桜吹雪が吹き荒れた。一生で一回の喜劇が『そこ』に生まれた。 彼に跳びついていた。いつの間にか。自分でもいつ行動を起こしたのか分からない。 「これからもよろしくお願いします!」 あと一日しかないのに、これ以上のことはないだろう。 嬉しいのか悔しいのか分からなかった、でももうなんでもよかった。彼と両思いだったことが、こんなにも心温まることなのだから。 …私は虐められていた。彼と同様に。彼に構っていたから。 イジメは日に日にヒートアップしていった。彼に傷跡を隠すのも大変だった。 見えていた未来が実際に起こると、覚悟していたより辛くて何回も自殺しようとした。だけど、彼の第六感は鋭いらしい。必ず止められる。そんな彼が好きだ。私と彼は付き合っている。 付き合っている事がバレていて、鬱陶しいのか今日はいつにもまして激しかった。なんでバレたんだろう、って思いつつも歩を進めた。 傷だらけだ。痛い。早く彼に会いたい。 そんな中、彼が来た。嬉しかった。なにか言っているが聞き取れなかった。 彼との距離が10mくらいになったころ。突然体が地面に突き刺さった。 痛い…痛い痛い痛い!感じたことの無い激痛に身を捩り、抵抗しようとする いじめっ子の能力だ。彼が見えない。彼を感じられない。辛い痛い辛い。 なにか笑い声が聞こえる。あいつは階級が私より上だから、弱者である私を殺してもなんの罪にも問われない。だからあんなに呑気なのだろう。 「かハッ…ゲホッゲホッ」 血が、妖気が、流れすぎた。もう、生きることは出来ない。 なるほど、それでこんな結末になったのか。じゃあせめて、彼になにか、最後の贈り物を送りたい。 「小霧?...小霧!」 こうなることははじめからわかっていた...けど諦めきれなかった。わたしの幸せを。はやく、終わらせなければ。あなたへの贈り物を 「大丈...夫、安心...して」 彼にキスをした。痛い...体中が...心が… 「ッ!…でも...!」 泣かないで、わたしの愛した人 「泣か、ないで?…一つ...…一つ、伝えて...おきたいの。」 囚われないで。 「なんだ...?」 離れていって。 「貴方の..名前は...『小霧』...よ」 だけど... 「...?何がだ?なぜ...?」 覚えていてほしい。 「幸せに生きて...小霧」 私が生きていた証拠と、 「○○…!? ○○!!!」 わたしと一緒に過ごした日々を。      愛しています、いつまでも ちゃんと言えたかわからないけど、伝わってたら嬉しいな あなたにいい未来が待っていますように…なんて