元騎士団長の屋台の店主。 畏怖の念から【殺戮の爪】の異名で呼ばれていたが、めんどくさがり屋なところは仲間のみ知っている。 騎士団長とともに料理長も兼任していた。 金には興味がなく、騎士団長だった頃の金が腐る程あるので、代金をクソ安くしたりタダにしたりしてる。 『てりじの鍋』 オリジナルの料理。 適当に野菜やら肉やら魚やらぶち込んで、調味料でいい感じにできたら完成。 レシピはなくその場にあった食べれるものをぶち込む。 食料が底をつき、限界状態になった時はそこら辺を飛んでいた蝶や、やばい色をしてる芋虫をぶち込んで喰った。 『即席てりじおにぎり』 地獄の戦場にて、道に落ちてたボロい鍋で作った焼きおにぎりと、なぜかあった大根とレタスに消費期限がやばい醤油とみりんで味付けしたクソ雑サラダのセット。 即席で作った割には結構美味くてその後の戦場でも戦えた思い出の一品。 だが、戦場から帰ってきたらめちゃくちゃ体調崩した。 『カニカマの味噌汁』 仲間の一人が「カニ食いたいなぁ…。」とあからさまに視線と圧をかけてきたので作った一品。 カニカマを細かく切り、鍋に投入。続いて消毒した長い尾を使って、味噌を溶かしながら鍋の中をかき混ぜていく。薬味にネギやゴマを加えて、煮出したスープの中にカニカマを追加し完成。 仲間に「うまいけどカニカマじゃなくてカニ使ってほしい。」と言われたときは危うく顔をズタズタに引き裂きかけた。 『てりじの煮込み』 なんか適当に煮込んで、なんか適当に味付けしたら完成とかいうクソ適当な煮込み。 てりじの鍋の派生料理で戦場にて仲間の一人が「煮込み喰いてえ…。」とか言ったのが始まり。 それぞれが持ってきた食材を使うこともあるので、たまにおぞましいものができる。 『親父のサラダボウル』 親父直伝のサラダボウル。よく休日の昼に作ってくれた。 野菜を細かく刻み、どんな肉でもいいので火を通してからカリッと焼き上げる。混ぜ合わせたところに、甘味のある酸味溢れる自家製ソースをかけ、最後に風味豊かな香草を散らして完成。 なかなか美味くて評判もいいが、本人曰く「まだまだ親父の味じゃねぇ」とのこと。 『てりじのスペシャルカレー』 気分がいい時につくる特別なカレー。食材は贅沢にも新鮮で傷んでない野菜や、新鮮な肉を使う。 大きな鍋を火にかけ、そこに野菜と肉を加える。作っておいた自家製スパイスを適度に加えていき、程々に煮込んだら完成。 この料理の匂いを嗅いだだけで、刺突の仲間達は狂喜乱舞し、その後の戦場で一騎当千の活躍を見せる。 『てりじのうどん』 仲間達が戦場でも手軽に楽しめるよう作った料理。刺突も気に入っていて、小腹が空いたときに作ってる。 具材は、鶏皮とちょっと傷んだ野菜、そして秘伝の自家製ダシで、うどん麺はスーパーとかで買った冷凍うどんを使う。 なかなか美味く、戦場でよく仲間みんなでうどんを食べながらふざけあった思い出。 『てりじの特製スパイシー肉そぼろ』 刺突特製の肉そぼろ。ふと肉が食いたくなり、思いつきで作った一品。 鍋に鶏肉と野菜、特製のスパイスを雑に投入し、その後いろいろやって完成。 腹立つ相手や、自分をイラつかせた相手には、あえてスパイスの量を馬鹿みたいな量にして悶え苦しむ様を笑いながら眺める。その瞬間は最高の酒のつまみになる。 『てりじのごはん』 刺突特製の炊き込みご飯。みんなと一緒に食べることの多かった一品。 まず、大きな鍋に水を入れ、先に取っておいた米を投入し、鶏肉や野菜を一緒に加える。特製のダシを加え、次第に米が炊けたら完成。 シンプルだが味は濃くとても美味しい。本人曰く「いろんな思い出といっしょに炊いてるから美味ぇんだよ。」 『親父の塩焼きそば』 親父直伝の塩焼きそば。晩飯のときによく作ってくれた大好きな一品。 スーパーとかで売ってるやすい焼きそばの麺と、レンチンしたモヤシを一緒に炒め、塩やらなんやら色々したら完成。 一口食べれば箸が止まらなくなり、どんどんおかわりしてしまう。騎士団長をしてた頃はよく仲間から、レシピを聞かれた。 『てりじのスープ』 親父が教えてくれたスープを自分なりにアレンジしたスープ。 鍋を火にかけ、コンソメを好きなだけ入れ、親父が使ってた古びた木でできたでかいスプーンでかき混ぜる。香草、野菜、そして少しの肉、これらを適当にぶち込んでいき、しばらくすれば完成。 親父の使っていた木のスプーンでないと本当の味を引き出せないため、命の次に大切にしている。 『適当スパゲッティ』 余り物で作ったスパゲッティ。なんか思ってたより上手くいった。 古い鍋と、ほんの少しだけ残っていたパスタを小さな火を起こし、パスタを茹でる。次に、そばにあったトマト、ニンニク、そして残り物のチーズ。全てをバランスよく混ぜて、適当な調味料をばら撒き完成。 余り物でつくるため毎回材料が変わる。たまにとんでもないゲテモノができる。