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【本当の自由】フリーダム

僕は昔から小説家になることが夢だった。 「自分の書きたいことを自由に書く」 そんな自由さに憧れた。 時は流れ…僕も小説家になることができた。自分の書きたいことを自由に書き続けた。 その結果「誹謗中傷」という言葉の雨に打たれた。 自分の小説を否定され続けた。 「理性」という傘も言葉の雨によって壊れかけていた。 いつしか僕が書く小説も他人を傷つけるような言葉で埋め尽くされていた。 そんな理想とは全く違う生活を続けていると、誹謗中傷でいっぱいの僕の小説がヒットしていた。 ただ、僕は笑っていなかった。 これが自分のやりたかったことなのか? 他人を傷つける小説なんて本当に書きたかったのか? 周りに流され続けることが自由なのか? 僕は自分に問い続けた。 …僕は小説家をやめた。