強さ:★★☆☆☆【カジュアル級】 ※強さはあくまでも目安です。 【スミエル】 見た目も中身も天使らしい元天使。 かつてある神に仕えていて、今はシスターとなっている。 元天使といっても堕天した訳ではなく、ある経緯を経ての半ば神公認のシスターの仕事なので天使の力は据え置き。 人間に興味津々で、シスターの仕事は人と身近に接する事が出来るので、表には出さないものの内心ウキウキで聖務を行っている。 ギルドの依頼は無償で引き受けるものの、ほとんどの依頼人は悪いと思って報酬をスミエルに押し付けるケースがほとんど。 スミエルはそんな人間模様を見るのも好き。 【元職場仲間】 かつて同じ権天使だった少女が王都の酒場で看板娘をやっている。 現在は友人として一緒に買い物に行ったりするようだ。 【自戒の元天使】リティスエル https://ai-battler.com/battle/a996a9a0-c562-41b5-8cf3-2bf24b357be7 【ある黙示の刻】 『真に汝らに告ぐ。二日月の暁、黎明の訪れと共に邪龍が審判を欺き、暴虐を行い尽くす』 わたくしは高らかに言い放つ。 ある民は予言の言葉を聞いて恐怖に震え、ある民はただわたくし達に祈りを捧げていた。 (怖いのでしたら、逃げても構いませんのよ。滅亡を受け入れるのもまた一つの選択肢……) 当然わたくしの独白は誰にも届かない。 『しかして、汝らは戦わなければならない。民草よ。罪を憎む者達よ。剣を取り、槍を持ち、弓を持て。天を仰ぎ、己の運命に挑め』 横目に目配せすると天使達は頷く。 天使達は既に翼を広げて夜空に飛び立っていく。 ……わたくしは、行く末を見届けるため地上に残った。 数日が過ぎ、やがてその刻を迎える。 暗幕を張られたか如く星々は消え去り、全てが闇に包まれ、世にも恐ろしい咆哮が天地を戦慄く。 三頭をもつ邪龍が、これでもかと騒々しく降臨したのだ。 「………え?」 ──戦いはあっけなく数刻で決着した。 突如現れた"英雄"は剣を振るい、槍を貫き、弓を射て、三頭の邪龍を蹂躙し尽くした。 上空からその様子を見ていたわたくしは、終始唖然としていた。 「……一人の定命の者に、龍がここまでしてやられるとは」 邪龍が斃れるのを見届けた"英雄"も、息も絶え絶えにその場に倒れ伏す。 "彼"は僅かに微笑んで……そのまま死んだように眠りについた。 「──人類、すごいな」 わたくしはただ、そう独りごちる。 暗雲は消え去り、改めて朝日が輝る。 痛烈な戦いに備えていた兵達は困惑しつつ、 危機は去ったと喝采を上げる民は祭り騒ぎのようにはしゃいでいる。 わたくしは静かに語りかけた。 『救国の英雄を迎えに行きなさい』 後に人類史で永く語り継がれるであろう"英雄"が、民に引き摺られていくのを見送ってから わたくしは王都に降り立ち、そそくさと僧院の門戸を叩いた── 【解説】 澄み切った+(天使→◯◯エル)=スミエルという適当に付けられた名前。 教えはどうなってんだ的な某エボン信者の台詞が使われてますが、それも適当に思いついただけです。