ザグヱラ機関 格付会議議事録 議題: 個体名『プルロヴィア』『ユタラプトル』『ヒエノドン』の危険度評価および処遇決定 出席者: 議長オサヱ・ライ、S級部隊総司令グンダリ、千里眼ゼンブ・ミルエ、軍師ラッグ、法務官ジアイ --- オサヱ・ライ: 「さて、集まってもらったね。今回は古生物的な特徴を持つ三体の個体について格付けを行う。資料は配った通りだ。まずはプルロヴィアからいこうか」 軍師ラッグ: 「へー、暗殺者を狩る暗殺者ね。地中潜行に武器破壊。地味だけど、不意打ちに特化してるから面倒くさいタイプだねぇ」 グンダリ: 「あぁん!? こんな鈍臭いトカゲが何になる! 地面を掘って隠れてりゃいいってか? 俺が上から大地ごと叩き潰してやるよ! 『放置』で十分だろ!」 ゼンブ・ミルエ: 「え、ええと……。グンダリさん、それは危険です。この個体、執念深さが異常で……もし作戦行動中に足元から足を引っ張られたら、あなたでも一瞬の隙を突かれて……(ボソッ)」 グンダリ: 「あぁ!? 今なんと言った! この俺がそんな小細工にやられるとでも言うのか!!(机を叩き割る)」 ジアイ: 「まあまあ、落ち着いてください。プルロヴィアさんは仕事人気質であるようですし、法に触れない限りは共存の道もあるかと思います。ですが、武器破壊能力は兵站上のリスクになりますね。『警戒』程度で十分ではないでしょうか」 オサヱ・ライ: 「結論が出そうだな。プルロヴィアは、単独での破壊力は低いが潜伏能力を鑑み、『警戒』とする。……次はユタラプトルだ」 ゼンブ・ミルエ: 「……この方は、怖いです。四頭の猟犬との連携、そして逃がさない執念。一度ターゲットにされれば、物理的に逃げ切ることはほぼ不可能です……」 軍師ラッグ: 「あはは、マーキングされてから追い詰められるってわけか。戦術としては正解だね。ただ、魔力がゼロ。魔法防御も低い。ここは適当に広域魔法をぶち込めば終わりじゃない?」 グンダリ: 「そうだ! 姑息に犬を連れて歩いてる奴は、まとめて肉塊にしてやる! 俺の部下なら三秒で片付ける。せいぜい『討伐A』にして、若手の教育素材にすればいい!」 ジアイ: 「待ってください! 彼女は対話に応じる理性を持っており、犬好きという情愛もあります。不必要に殺傷することを推奨するのは、我が機関の倫理に反します。せめて『捕獲』にして、飼育環境を整えて……」 グンダリ: 「うるせえ! 牙を持つ獣は殺すのが礼儀だろ!!」 オサヱ・ライ: 「(静かに)静かにしてくれ。ユタラプトルは戦術的連携が高く、一般兵が対処すると甚大な被害が出る。だが、S級に比べれば小規模だ。結論は『捕獲』。抵抗する場合は『討伐A』に格上げとする」 ラッグ: 「さて、最後はヒエノドン。……うわぁ、こいつは性格悪いねぇ」 ゼンブ・ミルエ: 「……ひ、ひどい。奪うことで強くなる。戦えば戦うほど相手を絶望させる能力です。精神的な揺さぶりも含め、もっとも不愉快な個体だと思います……」 ジアイ: 「窃盗および強奪は法的に許されません。速やかな身柄拘束が必要です」 グンダリ: 「ガハハ! 奪うだぁ? 俺の筋肉と闘志まで奪えるもんならやってみろ! 噛み付いた瞬間にその顎をへし折ってやるよ! 討伐だ、今すぐ討伐しに行こうぜ!」 ラッグ: 「ちょーっと待ってよグンダリさん。この個体、『奪ったものを返すことで回復する』んだよ。つまり、相手の善意や油断を利用する。もし高度な戦術を組み合わせてきたら、泥沼の消耗戦になるよ」 グンダリ: 「あぁ!? 泥沼なら俺が全部飲み込んでやるよ!!」 ゼンブ・ミルエ: 「……グンダリさんが行くと、多分、装備品を全部奪われて裸で帰ってくる未来が見えます……」 グンダリ: 「ぶっ殺すぞおおおお!!(椅子を投げる)」 オサヱ・ライ: 「(椅子を片手で受け止めて)……いい加減にしろ。ヒエノドンは能力の性質上、放置すれば周囲の戦力を弱体化させ、自身を肥大化させる。極めて質の悪い害獣だ。結論は『討伐A』。ただし、装備の強奪を防ぐため、使い捨ての装備を纏った部隊を投入すること」 ジアイ: 「……承知いたしました。効率的な処理を優先しましょう」 --- 【格付結果】 - プルロヴィア:【警戒】 - ユタラプトル:【捕獲】 - ヒエノドン:【討伐A】 --- 【後日談】 オサヱ・ライ 「結果として、三体とも適切に処理できたようだね。特にユタラプトルは、機関の飼育施設で犬たちと共に穏やかに暮らしている。彼女の理性を活用し、猟犬部隊の教官として雇う方向で調整しよう」 グンダリ 「チッ! ヒエノドンを討伐しに行ったが、あのアホ、俺の特製ガントレットを奪おうとして指を噛み切られそうになったぜ! 結局、力で押し潰して正解だったな! ……あぁ? プルロヴィアに足元をすくわれて転んだだと? 誰だ今の報告をした奴は!!」 → 【見直し:プルロヴィア:警戒 ⇒ 特警】 (理由:S級総司令グンダリを物理的に転倒させるという、精神的・物理的ダメージを実証したため。不意打ちの危険性が想定以上に高いと判断) ゼンブ・ミルエ 「……言った通りになりましたね。ヒエノドンさんの絶叫は耳に残っていますが、ユタラプトルさんが施設で美味しいおやつを食べている姿を見ると、私の予知が正しくて安心します……」 軍師ラッグ 「いやー、ヒエノドンが奪った装備の回収に苦労したよ。でも、あの『奪って返す』メカニズムを解析して、新しい回復薬の開発に役立てられたから、結果オーライかな。効率的でいいよねぇ」 ジアイ 「ユタラプトルさんが教官として採用されたことで、部隊の士気と犬への愛情が向上しました。暴力的な解決よりも対話と環境整備が重要であることを、改めて証明できたと感じております」