第一章 参加者紹介と黒い四肢の降臨 闘技場に集まった参加者たちは、司会による設定の読み上げとともに一人ずつ紹介されていった。剣豪・夜宮意郎、赤い帽子の配管工カリオ、翼を持つ英雄ペルセウス、鬼退治の少年桃太郎、謎を携えるスフィンクス、無邪気な子猫、そして沈黙を纏う…ねこ。異なる時代と神話、世界から集められた者たちの視線が交錯する。その時、天蓋の空が砕け、黒い四肢が裂け目から姿を現した。指先が気まぐれに動くと、司会の口が勝手に開く。「今回は戦いの最中、人が消滅するバトロワです。二章から四章の終わりごとに、参加者一人がランダムに選ばれ、絶対的に消滅します。無効化も超越も回避も通用しません。第五章のみ消滅者は出ません。」 参加者たちの間に緊張が走り、闘技場の空気は一気に張り詰めた。第二章以降、この地獄の戦いは始まる。