暗い森の奥深く、ついに小屋の前に立つ二体の機械。空は雲に覆われ、一筋の光がこの戦いの舞台を照らす。参加者たちの目は鋭く、戦いの火花を放っていた。 ナマハゲ・アンドロイドI型、機体名称「NAMAHAGE-BLUE」は軽快な動きで艶やかな青いなまはげの仮面をかぶっている。彼の両手にはNエネルギー強化型刃剣【名剣 斬鉄】が握られ、すぐにでも放たれる気配を漂わせていた。対する「生命賛歌」Gregoriusは、重量級の人型機体「CATHEDRAL」に包まれ、螺旋貫徹極鋭大槍【ロンギヌス】を静かに構えていた。彼のサポート役となる自律子機たち---聖霊、聖火、聖弾---が、周囲を包囲し、バトルの準備を万全に整えている。 その時、彼女が現れた。 「元英雄」は赤いロングヘアーをひるがえし、和服を翻しながら、小屋の影から姿を現した。彼女の視線が参加者たちに向けられると、その場の温度は急激に下がっていく。 「私の元で戦いたい者たちよ、全力でかかってきなさい。」 その言葉は響き渡り、闘志をかき立てる。 どちらが先に動くか、一瞬の静寂が続いた。 まず動き出したのはナマハゲ・アンドロイドI型だった。彼のNエネルギーコアが点滅し、背後に青白い光が立ち上る。「粉砕拳・乱撃」だ!彼は一瞬のうちに近距離に急接近し、【名剣 斬鉄】を振る。“無駄がない。” 彼の動きは機械的でありながらも、まるで生きているかのように冴え渡っている。 「元英雄」はその動きを見逃さなかった。彼女の目が一瞬で動きを捉えたかのように、彼女もまた素早く反応する。彼女の手から放たれたのは「粉砕拳・遠撃」だ!両手から力強い衝撃波が生まれ、ナマハゲの方向へとまっすぐに突撃しながら迫る。 衝撃波はナマハゲの機体に命中し、彼は一瞬後ろに弾かれた。 しかし、その瞬間、彼は冷静さを保っていた。 「Nエネルギー・ジェネレーターのエネルギー量、50%増加!」 ナマハゲ・アンドロイドI型はそう心の中で呟き、素早く自律子機の一つである聖火を蹴り出し、誘導弾を元英雄へ放つ。 「元英雄」は弓のようにしなり、直撃を避ける。 「こうなっては、もっとおもしろくなりそうね!」 彼女の目が挑戦的に光り、次の技へと進む。「粉砕撃・脚撃」だ!敵の不意をつく頃合いを見計らって接近、空中で華麗に跳び上がり、瞬間を突いて蹴りを放つ。 ナマハゲは一度彼女が技を放つ瞬間を予測し、すかさず反応する。「防御!」「聖霊!」 自律子機が彼に代わり、攻撃を防ぐ盾となる。しかし、驚くべきは「元英雄」の速さ。彼女は次々と連続攻撃を繰り出し、瞬時に距離を詰め、接近戦へ突入しようとする。 「私のペースに乗せてはおけない!」 ナマハゲは双剣術を駆使し、各刀刃から衝撃波を解き放つ。 「名剣の舞い!」いいや、自分のスキルではない。これは、長い戦闘経験が創り出したもので、重厚な力が彼女に迫る。 だが、元英雄は狼狽せず、冷静に自らの技術を発揮する。彼女は「粉砕拳・乱撃」を超える速度で備えてしなやかに旋回し、ナマハゲの攻撃を全て素早くかわす。 「今!」そう思った瞬間、ナマハゲは両刃の剣での連撃を放ちつつ、反撃の一撃となる【名剣 斬鉄】を振り下ろす。 しかし、元英雄はその動きを予測し、反撃する形で「粉砕突き」を放ち、ナマハゲの機体を一撃で真っ二つに引き裂く瞬間を狙う。 ナマハゲはその技を見てとるが、機体の能力を引き上げた。 「Nエネルギー範囲二倍、エネルギー充填完了!」 彼は瞬時に予測を進化させ、対戦相手の攻撃を食らう前に巧妙に反撃を受け流す。そして、自らの技術を信じて、反撃に出る。 「粉砕撃・滅撃!」 彼の一撃に天地が揺れ、周囲が不安定になる。 しかし、元英雄はその攻撃を見逃さず、冷静に回避を続け、彼女自身が戦う意志を強固に燃え立たせた。 「今こそ、私の全力を見せる時!」 妙なる和服が風に舞い、彼女の動きは美しさと力強さを兼ね備えていた。 「私の勝負よ!」そう言うと、彼女は全てを捨て去り、「粉砕撃・滅撃」を完璧にマスターした技で返す。 中間点以来何度も遭遇した激しい攻防の中、彼女の一撃が冴え渡る。 焼け付くようなエネルギーが爆発的に拡大し、ナマハゲの動きが止まり、彼女の攻撃が炸裂するスピードに押し潰された。 彼は耐えることができず、Nエネルギーが暴走し、機体が宙に浮き上がる。 ついにナマハゲ・アンドロイドI型は、戦いの場に膝をつき、崩れ落ちる。その姿を見て、元英雄は直視をし、自らの勝利を確信した。 「本当に面白い戦いだったわ。」 元英雄は穏やかな微笑を浮かべ、彼女の赤いロングヘアが静かに揺れていた。この戦い、彼女の勝利である。 --- ##勝者: 元英雄