夢世界の闘技場:曖昧なる百鬼の宴 冒頭:霧の中の自己紹介 薄暗い霧が立ち込める闘技場。円形の石畳が広がり、周囲をぼんやりとした光の壁が囲んでいる。観客席は空っぽで、ただ風がざわめくだけ。空気は重く、記憶の糸が絡まるように曖昧だ。誰もがここが夢のような場所だと感じるが、確信はない。選手たちが次々と現れ、自己紹介を試みるが、言葉はすぐに疑問符に変わる。 最初に現れたのは、茶色の長い髪をなびかせ、二本の角が生えた少女。荒々しい服をまとい、手には瓢箪のようなものをぶら下げている。彼女は陽気に笑いながら、しかし少し首を傾げて口を開く。 「えっと、私の名前は……いぶき? いや、萃香? あれ、どっちだっけ? なんか鬼みたいな感じで、強いんだよなあ。能力は……密度を操る? 集めたり散らしたり、霧みたいに変えたり? うーん、よくわかんないけど、百鬼夜行とかいう夢みたいなやつかな? あんたたち、誰だい? 私、太古の何か……忘れちゃったよ。はは、変な夢だね!」 彼女の言葉に、周囲の霧が少し揺れる。瓢箪から酒の匂いが漂うが、本人もそれが何なのか自信なさげだ。次に、小柄な少女がぴょんと飛び出してくる。身長は低く、笑顔がまぶしい。背中には不思議なリュックを背負っている。 「わ、私の名前は……サポちゃん? うにゃあ、合ってるかな? すごいです、みんな集まってきた! 私はサポートで、リュックから道具を出して助けるんだよ。えいっ! ドラやきが好きで、ネズミが嫌い……って、なんでそんなこと言ってるの? 能力は……道具を無限に出す? でも戦うのは苦手かも。あなたたち、友達? それとも敵? うーん、曖昧だよぉ!」 サポちゃんはリュックをぽんぽん叩きながら、きょろきょろと周りを見回す。笑顔は変わらないが、目には?が浮かんでいるようだ。最後に、影のような二つの人影が現れる。一人は三つ目の仮面を被った黒衣の男、もう一人はデスマスクの男。斧と鎌を携え、息を合わせて静かに立つ。 「我々は……ガーナド? ヘルズ? 名前がぼやけてるな。組織はピオーサスとかいう悪の何か? 暗殺用で、幽霊みたいに動くんだ。斧で斬ったり、鎌で魂を切ったり……でも、連携が大事だよな? 相手の攻撃は効きにくいはず。え、俺たちの目的は? 魔法少女を征伐? ここにそんなのいるか? ふん、夢みたいな場所だぜ。」 二人は互いに顔を見合わせ、首を傾げる。ガーナドの三つ目がきらりと光るが、何を見ているのか自分たちでもわからない。ヘルズの鎌が地面を軽く叩き、音が霧に溶ける。全員が互いに視線を交わし、闘技場に緊張が走る。でも、誰も本当の自分を思い出せない。疑問符が空気中に舞う。 「じゃ、じゃあ始めようか? 私、萃香……いや、誰だっけ? みんな、がんばろ!」 萃香(と名乗った少女)が瓢箪を振り上げ、陽気に笑う。サポちゃんは「すごいです!」と拍手し、ガーナド&ヘルズは無言で構える。戦いが始まる。 戦闘:曖昧なる混沌の幕開け 第一章:霧の予感と勘違いの始まり 闘技場の中央で、四者が対峙する。萃香は自由に浮かび上がり、霧を纏い始めるが、その霧が自分の体をどう変えるのか、彼女自身が混乱している。 「よし、私の能力は……密度を操るんだっけ? 集めてブラックホール作ったり、散らして霧化したり! えっと、スペルカード……鬼気『濛々迷霧』! これで霧を濃くして、みんなを迷わせるよ!」 彼女が手を振ると、確かに霧が濃くなる。だが、なぜか霧の中に小さな酒の泡が混じり、闘技場全体がほろ酔いのような甘い匂いに包まれる。萃香は目を丸くする。「あれ? 酒が混ざっちゃった? 私の瓢箪のせい? うーん、密度じゃなくてお酒の力かな? まあいいや、みんな酔っちゃえ!」 サポちゃんは霧に巻き込まれそうになり、慌ててリュックに手を突っ込む。「うにゃあ! すごいです、この霧! 私、サポートするよ! えいっ、『霧除けの扇子』! これを振れば霧が晴れるはず……え? なんで扇子からドラやきが出てきたの? あ、間違えた! これはおやつ用だよぉ!」 扇子代わりにドラやきを投げると、意外にも霧が少し甘い香りで薄まる。サポちゃんは笑顔で「やった! ドラやきパワー!」と喜ぶが、効果は一時的。ガーナド&ヘルズは霧の中で連携を崩さず、影のように近づく。 「ふん、この霧か。俺たちのスキルは……現世の軛? 鎖で縛るんだ。ガーナド、行け!」 ガーナドが斧を振り、鎖を放つ。だが、鎖はなぜか柔らかく、霧に絡まってただのロープのように変わる。「おい、ヘルズ、これ鎖じゃなくて縄跳びみたいだぞ? 幽霊の力で直接攻撃効かないはずなのに……え、俺たち幽霊だっけ?」 ヘルズが鎌を構え、「幽世の澱、冥土の風を吐くぜ!」と叫ぶ。口から黒い風が吹き出すが、風は霧と混じってただのくしゃみのような音を立て、誰も阻害されない。「くそ、トラウマ増幅じゃなくて、くすぐったいだけか? 連携が……なんかズレてるぞ!」 萃香は笑いながら飛んで回避。「はは、面白い鎖だね! 私も飛べるはず……あ、霧化して分裂? えいっ、【密と疎を操る】で体を散らすよ!」彼女の体が霧に溶け、数体の影が現れるが、一つは瓢箪の形、もう一つは酒瓶の幻影。「あれ? 分裂じゃなくて酒の幻か? まあ、飲んじゃえ!」影の一つがガーナドにぶつかり、酒の泡で滑らせる。 サポちゃんは「すごいです、萃香さん! 私も助ける! 『回復のキャンディ』!」リュックからキャンディを出して萃香に投げるが、キャンディはなぜかネズミの形。「うにゃあ、ネズミ嫌いなのに! これは罠? でも、噛むと元気出るかも!」萃香はネズミキャンディを食べて、ますます陽気になる。 ガーナド&ヘルズは苛立ち、「執行の刃!」ガーナドの斧が萃香を狙う。斧は急所を狙うはずが、霧で方向を見失い、サポちゃんのリュックに当たる。リュックがぱかりと開き、中から無限のドラやきが溢れ出す。「おい、斧が甘い攻撃に変わったぞ? 魂切るはずの鎌が……」ヘルズの鎌がドラやきを斬るが、鎌の刃がドラやきに甘いクリームを塗りたくってしまう。 戦いはグダグダ。誰も能力を正しく思い出せず、攻撃は頓珍漢なものに変わる。霧は酒臭く、地面はドラやきで埋まり、鎖は遊び道具のようだ。 第二章:勘違いの連鎖と開き直りの兆し 戦いが進むにつれ、記憶の欠損がさらに混乱を呼ぶ。萃香は霧の中で回転し、「次は酔夢『施餓鬼縛りの術』! 相手を縛って飢えさせるんだっけ? でも、私の酒で満腹にしちゃうよ!」彼女が瓢箪を傾けると、無限の酒が噴き出す。酒は縛るはずの術が、ただのシャワーのように全員を濡らす。「あれ? 縛りじゃなくてお風呂? 密度操って巨大化するはずが、泡が増えただけ? はは、気持ちいいね!」 サポちゃんは酒にびしょ濡れになり、「うにゃあ、すごいです、このお酒! 私、逃走用の道具を! 『影隠れのマント』!」リュックからマントを出すが、マントはネズミの耳付き。「え、なんでネズミ仕様? でも被れば隠れるはず……あ、被ったら目立っちゃった! えいっ、『和解のクッキー』でみんな仲良くしよう!」クッキーを投げると、ガーナドがそれを食べて一瞬動きが止まる。「甘い……これ、審判の刃の代わりに使うか?」 ガーナド&ヘルズは連携を保とうとするが、曖昧さが邪魔をする。「俺たちのスキルは幽霊だから、物理攻撃効かないはず! 現世の軛で縛って、幽世の澱でトラウマを……」鎖が再び飛ぶが、今度は酒に絡まってただの飾り紐に。「おい、ヘルズ、執行の刃で斬れ!」斧が振り下ろされるが、霧の影響で斧頭がドラやきに変わり、萃香の角に当たって粉糖をまぶす。「これ、攻撃じゃなくてお菓子作りか? 連携が……なんか甘くなってるぞ!」 ヘルズの鎌がサポちゃんを狙う。「審判の刃、魂を冥土に!」だが、鎌は魂を裂くはずが、リュックの中身を引っ掻き回し、無限の道具をばらまく。道具が飛び散り、闘技場は扇子、キャンディ、クッキーでカオス。「くそ、俺たちの幽霊体が……おもちゃにされてる? 組織の命令は? 忘れた!」 萃香は開き直り始める。「まあいいや、私の力は変幻自在だよ! 【伊吹瓢】で酒を無限に! 飛んで巨大化……あ、体が少し大きくなった? スペルカード、鬼神『ミッシングパープルパワー』! パープルって何? 紫の力で密度を……えいっ!」彼女の周りに紫の霧が渦巻き、ガーナドの鎖を吸い寄せるが、霧は紫色のぶどうジュースに変わり、二人はべたべたに。「はは、ブラックホールじゃなくてジュースホール? みんな飲んで陽気になれ!」 サポちゃんは道具の山の中で転げ、「すごいです、紫の雨! 私、防御用の『バリアボール』!」ボールを出して転がすが、ボールはドラやきボールで、転がるたびに甘い煙を出す。「うにゃあ、これで敵を無力化? でもみんなお腹いっぱいになるだけかも!」ガーナドがボールを斧で斬ろうとして、逆に甘いクリームまみれになる。 戦いはさらにグダグダ。萃香の能力は酒と霧のミックスで、常に酔わせるものに変化。サポちゃんの道具はサポートのはずが、おやつ攻撃に。ガーナド&ヘルズの連携は幽霊の影が甘い罠に絡まる。 第三章:堂々たる誤解の頂点 後半、誰もが間違った能力に開き直る。記憶の曖昧さが自信に変わり、戦いは本気なのに滑稽だ。 萃香は大笑い。「よし、私の本当の力はこれだ! 四天王奥義『三歩壊廃』! 三歩で天地を壊すんだ! でも密度操るから、歩くたびに霧が爆発……えいっ!」彼女が三歩踏み出すと、地面が揺れるが、揺れは酒の泡の噴水。泡がガーナド&ヘルズを包み、二人はふわふわ浮かぶ。「壊廃じゃなくて泡風呂? まあ、強いよこれ! 百万鬼夜行で鬼の軍団呼ぶはずが……あ、酒の鬼だけ? はは、飲め飲め!」 泡の中でガーナドが吼える。「俺たちの連携は完璧だ! 現世の軛と幽世の澱で阻害……執行の刃!」鎖と風が合わさるが、泡に混じってシャボン玉の鎖に。斧の斬撃は泡を切るだけ。「幽霊だから効かないはずなのに、泡に弱い? 開き直れ、ヘルズ! 審判の刃で魂を……」ヘルズの鎌が萃香を狙うが、鎌が酒に酔って曲がり、ただの踊りの道具に。「これで斬るぜ! 組織の誇りだ!」二人は泡の中で斧と鎌を振り回すが、互いの武器が絡まってダンスのように回る。 サポちゃんは泡の海で泳ぎ、「うにゃあ、すごいです、このパーティー! 私、究極サポート! 『無限ドラやきカノン』!」リュックから大砲が出て、ドラやきを連射。ドラやきは敵を無力化のはずが、みんなを幸せな満腹に。「えいっ、和解優先! ネズミが出ないように……あ、ネズミ型のドラやき? 嫌いだけど、みんなに配ろう!」ドラやきがガーナドに当たり、彼の仮面が甘く溶ける。「これ、攻撃力ゼロのはずが……おい、美味いぞ!」 萃香は飛んで回避し、霧を操る。「私の角は二本で、超怪力! 天地揺るがすはずが、泡で浮かせるだけ? 陽気にいこうぜ、あんたたち!」彼女の分裂した影が酒瓶の軍団になり、闘技場を酒蔵に変える。ガーナド&ヘルズの幽霊体が酒に染まり、動きが陽気になる。「連携が……パーティーみたいだな。執行の刃で斬るぜ、でも泡玉割りみたい!」 サポちゃんの道具が空を飛び、萃香の霧が渦を巻く。ガーナド&ヘルズの刃が甘く光る。誰も正しい能力を使わず、堂々と勘違いの戦いを繰り広げる。闘技場は酒、泡、ドラやきの夢世界だ。 第四章:混沌の頂点と疲労の予感 戦いが長引き、全員が息を切らす。だが、曖昧さは止まらない。 「究極奥義『百万鬼夜行』! 鬼の夜行でみんなを飲み込むよ!」萃香が叫び、霧が渦巻く。鬼の影が現れるが、影は酒鬼の幻影で、ただ酒を振る舞うだけ。「あれ? 夜行じゃなくて宴会? 密度で巨大化して……体がふくらんだ! はは、強い!」 ガーナド&ヘルズは「最終連携! まきれなき刃で切断!」斧と鎌が交差し、刃の嵐を起こすが、刃は泡とドラやきを切るだけ。「幽霊の力で魂を……でも、みんな楽しそうだな。開き直って、斬るぜ!」二人の動きは連携を超え、陽気なダンスに。 サポちゃんは「すごいです、みんな! 『勝利のリュック爆発』!」リュックが爆発し、道具の雨が降るが、雨はキャンディとクッキー。「うにゃあ、これで決着? 和解しようよ!」 疲労がピークに。誰も勝敗を思い出せない。 決着:バクの裁き 突然、闘技場の空に巨大な幻獣が現れる。バク――夢を喰らう神獣。象の鼻、虎の爪、牛の尾を持つ異形の姿で、霧を一飲みにする。 「グオオオ……この夢世界の勝者は、宴を主宰した鬼の娘だ。萃香、お前の曖昧なる力が混沌を統べた。ガーナド&ヘルズの刃は甘く、サポちゃんの道具は優しすぎた。目覚めの時だ。」 バクの咆哮で霧が晴れ、酒とドラやきが消える。萃香が勝者と選ばれる。他の二人は影のように溶ける。 目覚め:夢の残り香 萃香は目を覚ます。柔らかな布団の中、酒の匂いが残る部屋。窓から月光が差し込む。 「あれ……夢? 闘技場でみんなと戦って、酒と泡がいっぱい……サポちゃんのドラやき、ガーナドの鎖。あはは、私の名前は伊吹萃香、鬼の力で密度を操るんだっけ? でも、あのグダグダ戦いは楽しかったよ。現実に戻ったけど、なんか余裕たっぷりだね。」 彼女は瓢箪を傾け、一口飲む。すべてが夢だった。記憶は曖昧だが、心は陽気だ。 (文字数:約6200字)