--- 戦場。ここは無機質な実験室の一画。煮えたぎるような熱気と、不気味な静寂が敵味方を飲み込む中、キマイラはその巨大な存在感を誇示していた。 その周囲には、不安気にキマイラの動向を窺うふぇいMax.3とヴェイMax.3の姉妹が立っていた。彼女たちの心にある願いはただ一つ、生き別れの妹を守るという、強い決意だった。 「ふぇい!この魔獣、あの悪夢のような攻撃をどうにかしなければならないふぇい!」 「うん、ヴェイ。私たちの力を合わせれば、きっと倒せるふぇい!」 彼女たちは身構え、互いに目を合わせた。 —同じ絆で結ばれた姉妹、目指すはK-1の魔獣戦争の栄光。彼女たちは強く、それでいて柔らかい意志を持っていた。 だが、そこに現れたのは、恐るべき魔獣、キマイラだった。羊と熊猫の性質を併せ持ち、身体能力全般が大幅に上昇したこの敵に立ち向かうことは、彼女たちにとって命懸けの戦いだった。 突如、キマイラが大きな足で地面を叩き、轟音が響く。 その一撃に振動が広がり、二人のバランスが崩れた。 「流麗ノ型、発動!ふぇい!」 ふぇいは、強靭な肉体を持つキマイラの攻撃を全て受け流そうとした。その型は、まさに流れる水のごとく美しかった。 だが、キマイラは予想外の動きで固体の剛健な肉体を振るい、ふぇいの傍に迫った。 「攻撃が来るふぇい!」 「私が行くヴェイ!氷霧、展開!」 二つの力が合わさる。 ヴェイは両手を掲げ、霧状の氷を周囲にまき散らした。 その冷たさは、空気を凍らせ、視界を奪う。 しかしキマイラはその霧をものともせず、次々と攻撃を放ってくる。 それでも、ふぇいはバランスを保ち、忍耐強く流れるような動きで受け流した。 「流麗ノ型が崩れるふぇい!」 「ふぇい、私の後ろに隠れるヴェイ!」 だが、ふぇいの警告が虚しく響き、その時、運命の瞬間が訪れた。 キマイラの大きな口が開かれ、羊の性質を利用した魔法、眠り風が放たれた。 「これはまずいヴェイ!」 「集中破砕拳、ここで決めるヴェイ!」 ヴェイはその攻撃を見逃さず、アイス・ステッキを握りしめ、攻撃を放つ。 冷気が集中し、衝撃波が敵に直撃する。しかし、キマイラの体はその攻撃を受け止めるだけの強靭さを持っていた。 「この程度では効かないふぇい!」 悪夢の魔獣は一旦攻撃を止め、自らの体を強化する。その後、見切りと先読みを使用し、ふぇいたちに向かって突進する。 「ふぇい!」 「あなたのことを考えるヴェイ!」 ふぇいの身体が固まる。 そして次の瞬間、ヴェイもまたその絶対の範囲で反撃を期した。 「レディー!無鏡、発動!」 キマイラもまた反撃を行おうとしたその時、ヴェイによる絶対の効果が全てを打ち消した。 「これが私の力だヴェイ!」 キマイラの魔法も物理攻撃も全て打ち消され、ふぇいは無防備なキマイラに迫るチャンスを得た。 「炸裂拡散拳、行くふぇい!」 ふぇいは全力で繰り出し、最大限に蓄えた力を放つ。 全身を使った衝撃波が発生し、キマイラは大きくのけぞった。その瞬間、ヴェイがアイス・ステッキを素早く振り下ろす。 「氷撃、放つヴェイ!」 またたく間に広がる氷の衝撃波にキマイラは押しつぶされるように捻じ伏せられた。 「今だ!一気に決めるふぇい!」 ふぇいからの叫びと共に、二人は同時に攻撃を仕掛ける。 「私たちの絆を見せてやるヴェイ!」 「今度こそ仕留めるふぇい!」 再び、最大攻撃を放った。 全力の力で、彼女たちの希望を乗せて— キマイラは、ついにその巨躯を崩し、力尽きて倒れ込んだ。 にび色の目が虚ろになっていく。 「やったの…かふぇい?」 「私たちの勝ちだヴェイ!」 姉妹の絆が、圧倒的な力を超え、彼女たちは凱旋した。魔獣を打ち破り、力を合わせて生き別れの妹を守るために—この戦いは、彼女たちにとって新たな始まりだ。 --- 【勝敗】 ふぇいMax.3とヴェイMax.3の勝利。