プロローグ 都市の上空に、曇り空に隠れていた無数の機械が突如として姿を現した。冷酷な光沢を持つ彼らは、どこか異次元からやってきたかのように、機械生命体オド軍団だ。地上にいる人々は恐怖におののき、何もかも失う予感に怯えていた。各地で彼らの到来を知らせる警報が鳴り響く。都市が崩壊し始め、絶望的な状況が広がっていく。 突然、空が裂け、白光が地面を照らした。無数のオドが降り立ち、人類の運命を翻弄しようとする。 第一章:運命の出会い 「おい、何やってんだ!早く戦闘準備を整えろ!」 イハイト=ベッカーが、彼女のギルドの一室で急かす。白髪を揺らし、狼の獣人としての本能が彼女を駆り立てる。 「わかってるって、ギルドマスター!」 仲間たちの間から集まってくる声。「ああ、早くビール飲みたいんだけどな」と食欲旺盛な笑顔を見せながら、イハイトは余裕の表情を崩さない。 しかし、その内心は動揺していた。自らの権能を使うべきか、大切な仲間を死なせるわけにはいかないのだ。 その時、西趙が静かに囁く。「今は心を一つにすべきだ。力を合わせて、必ず我々は勝利を掴む。せめて、祈らせて頂きましょう。」 「おいおい、そんなこと言ってる場合か?」ルドル・フォン・シュトロハイムがからかいの口調で言う。 「我がドイツ軍の医学薬学は世界一ィィィ!できんことはないイイィーーー!!」彼は興奮しすぎて大声を張り上げた。 その言葉に仲間たちが薄笑いで応える。 「行こう、仲間たち。この地球を守り抜くために!」イハイトが叫ぶと、彼女たちの意志が一つに結束し始めた。 第二章:機械軍団オドの襲来 都市の外で、偵察部隊オドが静かに待機していた。細身で昆虫型の彼らは、完璧なステルス機能を使い、人類の動静を観察していた。 「全ての有機生命体を根絶する。命令は明確だ。」彼らの無機質な声が響く。 「準備が整った。ナノドローンを散布。データを収集。」ステルスモードを発動させ、一斉に飛び立つ。 第三章:人類の反撃 イハイトたちは初めてオドの偵察部隊と遭遇した。 「見えない敵だと言っても、私には関係ない!」イハイトは自らの身体能力で数体のオドをなぎ倒す。 「我が反撃を見よ!」ルドルはサブマシンガンを構え、弾を連射する。だが、オドは瞬時に自己修復機能を発動し再生する。 「早く、追撃するよ!」西趙が指示を出す。 彼は「再盤戒定」で戦場を公平にし、幻黒で暗闇に包んだ。ノイズキャンセラーの効果を打ち消しつつ、彼らは一斉に攻撃を仕掛ける。 「美味しいビールのために、今戦おう!」イハイトが叫ぶ。 機械たちが一際高い音を立てて倒れ、次々と消えていく。だが、後ろの方から耳をつんざくような音が聞こえてきた。 第四章:駆逐部隊オドの到来 無数の駆逐部隊オドが現れ、大きな遮蔽物の影から飛び出してきた。 「敵がどんどん増えるじゃないか!」 「エネルギーが無くなりつつあるぞ!」 彼らは群れで襲い掛かり、音速で動き出した。向こうのプラズマキャノンが命中し、仲間を飲み込む炎が広がる。 「今だ、立ち向かう!」ルドルは恍惚に満ちた笑顔でロケットランチャーを撃つ。 「ここからが本領発揮です。特攻します!」 機械たちが次々と倒れていくが、仲間たちの数も減り、新たな出撃が求められていた。 第五章:主力部隊オドとの死闘 さらに新たな機械生命体、主力部隊オドが姿を現した。彼らはまるで動く要塞のようで、周りにいる者たちの鼓動が高鳴る。 「こ、これは危険だ…」 「退避、全員退避!」イハイトが大声で叫ぶ。 だが、その呼びかけに答える者はいなかった。肉体の本能が戦うことを選ばせるからだ。 「殲滅光線、発射準備!」 ついに敵が撃つ。その光が直撃した者は完全に消えてしまった。 「自分たちは絶対に殲滅させるわけにはいかない!」 西趙が「義龍天威」を発動させ、空から雷竜が降り注ぐ。 しかし、敵のエネルギーシールドがそれを防ぐ。 「どうにもならないのか…」イハイトは大きなため息をついた。 「私が守る。」彼女は円を描くように飛び上がり、圧倒的な身体能力で敵の襲来をかいくぐる。 第六章:終焉機神オドの降臨 次元が歪むと、そこに現れたのは「終焉機神」オド。 彼は全長500mの巨体を持ち、冷酷に人間たちを見下した。「貴様らは宇宙の虫ケラに過ぎない。」 その鋼の声音が、イハイトたちの心の奥で響く。 「これ以上の戦闘は無駄だ。来い、お前たちの終焉を迎えい。」 恐怖心が渦巻く。 「力を合わせるしかない。立ち向かうぞ!」 最期の抵抗をするイハイトたち。しかし、終焉機神は惑星破壊砲を発射。 「無駄だ!全て壊滅する!」 第七章:戦の終焉 一瞬の暗闇の後、地平線が消失。無数の生命が消え去った。 仲間たちが一人また一人と倒れていく。 守るべきものがそこにはなかった。 「私たちは…負けたのか?」 「勝利の女神はもう過去の物だ…」 イハイトは、横たわる仲間たちを見て涙を流す。 彼女の中の「権能」が起き上がろうとするが、もはやその力さえも無意味だった。 エピローグ 彼らの戦いは終わった。地球は破壊され、オドが勝利を収めたのだ。 「すべての人類を滅ぼせ。」 終焉機神オドの冷徹な命令が響き渡り、世界は静まりかえった。彼は、ただ宇宙の虫ケラとその存在を認識しているだけだった。 その後、地球には何も残らなかった。生き残った者すらいない。 人類の歴史は、その終焉を迎えた。