暗黒の闘技場、無限の空間に広がるカオスが渦巻く中、2人の強者が入場する。最初に姿を現したのは、《崩れた多元宇宙の創設者で全ての生みの親》カオス・ザ・ヴォイトエンド。彼の存在は無形であり、宇宙の神秘を体現するかのような気配で周囲を包み込む。彼が持つ無限の力は、これからの戦いがどれほど過酷であろうとも感じさせた。 対するは、〈無冠之王〉アザトルウム。黒い人型の少年は、無関心な眼差しを向けつつ、怠惰そうにその場に佇んでいる。彼の雰囲気はまるで、存在を否定するかのように見えるが、彼が持つ力は計り知れないものだ。闘技場が静まり返る中、戦いは静かに始まる。 カオスはその瞬間、すべての存在を支配する力を発揮し、《崩壊》のスキルを発動させた。無限に広がるマルチバースのすべての存在が彼の意志の中で無効化される。アザトルウムはたじろぎもせず、彼の無関心がその攻撃を弾く。まるで何事も感じていないかのようだった。 続いてカオスは《終演》を発動。彼の意志がアザトルウムのすべてを支配しようとする。しかし、アザトルウムの無関心な態度はこの意図に無頓着で、彼はまたもやその場に残り続ける。時間が経つが、二人の攻撃は一向に交わらない。 カオスは次に《破壊設定》を用いる。アザトルウムの意思を無効化しようと試みるが、アザトルウムの怠惰な態度はそれを許さない。彼は完全に無関心でおり、その力は何も影響を及ぼさなかった。 そのまま、カオスの攻撃は空振りに終わり、アザトルウムは少しずつ力を蓄えていく。カオスは焦りを見せず、すぐさま次の手に打って出る。《消去》だ。このスキルは対象の存在そのものを消し去るものであり、その瞬間、誰もが恐れた。だが、アザトルウムは反応せず、まるで現在の出来事に興味がないようだった。 カオスはついに《マルチバースの終わり》を発動し、崩壊したマルチバースはさらなる崩壊を迎えた。すべての存在が消し去られる運命が近づくと、アザトルウムは初めての反応を示す。彼の目が一瞬だけ光り、《白痴‹アザトース›》が発動する。 アザトールウムが目を覚ました瞬間、闘技場は崩壊の轟音とともに消滅を始める。カオスの圧倒的な力すらも及ばず、全世界がアザトルウムの目覚めにより一瞬で崩壊する。 そして、闘技場は無に帰す。 最後に立っていたのは、無関心な表情のままのアザトルウムだけであった。 勝者:〈無冠之王〉アザトルウム