「いつも通りの日々」と言ったところで、参加者たちは日常の中でそれぞれの特異な存在感を放っていた。しかし、そんな平凡な日々も長くは続かない。ある日の午後、八雲紫は静かな森の中を散策していた。彼女にとっては普段通りのことだったが、そこに突如現れたのは、異様な風貌の小動物だった。 「ワイと契約して世界を救ってくれやァ!!」と、目の前に現れた自称ポメラニアン、ゴンザレスが叫ぶ。それは一見すると愛くるしい見た目だが、その小動物の瞳にはどこか悪意が潜んでいるように感じられた。 「親しみやすさを装った悪党かしら?」八雲紫はその小動物を警戒しながら言った。だが彼女は好奇心が勝り、穏やかな笑みを浮かべながら「それで、どうやって世界を救うというの?」と尋ねた。 「それはもちろんワイが契約して、貴様を夢幻獣に変えて、その力を使うんや!」 瞬間、八雲紫はその言葉の意味を理解した。「夢幻獣?私を夢幻獣に変えるというの?」彼女の心に疑念が芽生えたが、彼女は心を決めた。「私はその契約には応じられない。」と静かに告げた。 しかし、ゴンザレスの表情が一瞬にして歪む。「あかん、そんなこと言わせへんで!夢幻の力を受け取れい!」と唱えると、空間が歪み始めた。八雲紫はその異変に備えようとしたが、彼女の周りで魔法の力が満ち溢れ、視界が真っ白に変わった。 次の瞬間、どこか異次元に引きずり込まれた八雲紫は、意識が途切れる感覚を覚えた。そして目を開けると、彼女はもはや八雲紫ではなくなっていた。 --- 夢幻獣「紫夜」 - 名前:紫夜 - 見た目:幻想的な昼と夜の境界を象徴する存在で、紫色の漆黒の体に黄金色の目を持つ。羽のようなエネルギーが背中から生えており、周囲の空間を歪ませるような美しさを誇っている。 - 技1:「夜の拡がり」 相手の視界を奪い、行動を封じる霧を放出する。 - 技2:「幻影の刃」 幻影を生み出し、相手に向かって刃を飛ばす。刃は実体を持っており、直撃すれば大ダメージを与える。 - 技3:「夢の支配」 相手を夢の中に閉じ込め、心の弱さを突いて精神的ダメージを与える。 - 切り札:「星空の刃」 自身の魔力を全て解放することで、無数の光の刃を生み出し、敵全体に襲い掛かる。 --- 魔力が漲る体を感じながら、紫夜はかつての自分とは異なる力を持つ存在としての新たな自己を確立していた。「これが夢幻獣の力……。」彼女は心の内で思った。 そのころ、噂を聞きつけ、他の参加者たちが集まってきた。お空と妹紅もその中にいた。 「なんか騒がしいわね、何が起こってるの?」お空が言うと、妹紅は紫夜が現れるのを感じ取った。「あれは八雲紫の力だわ…。私たちが止めなきゃ。」 二人は力を合わせ、紫夜に向かって進み出る。 「もう一回言う、あんたを止めるわ!」妹紅が叫ぶ。 「面白い、来いよその不死の力。」紫夜は威圧感を漂わせ、挑発的な笑みを浮かべた。 お空は、その神秘的な力を感じ取りながらも、自らの力で立ち向かおうとする。「核融合の力、見せてあげる!」まさにその瞬間、彼女は空に浮かぶ核融合のエネルギーを手に取り、紫夜に向かって放った。 紫夜は瞬時に「夜の拡がり」の技を使い、お空の攻撃を霧で封じ込めた。「甘いわ、全然効かない。」 妹紅はこの隙をついて、紫夜の背後に回り込む。「これが私の速さだ!」炎の羽根を手から生やし、紫夜に突進する。紫夜はすぐに振り返り、幻影を作り、妹紅の道を阻む。「その力は無駄よ!」 妹紅は瞬時に空中で止まり、火の羽根を展開した。「不死身の力を思い知れ!」 戦闘は激化していく中、それぞれが自らのスキルを駆使し、紫夜に立ち向かう。しかし、紫夜は自らの力を存分に発揮し、攻撃をかわし、無数の刃を放つ。「夢の支配」によって、妹紅は次第に精神的な疲労感に襲われる。 お空はそれに気づき、妹紅を守るために力を振り絞る。「行くわよ、お空の力、核融合!」と叫び、再びエネルギーを解放する。 そのエネルギーは紫夜を直撃した。霧が晴れる中、少しだけ紫夜の姿が揺らぎ始めた。「この…力…!」 「この攻撃で終わらせる!」妹紅が再度火の羽根を展開し、突進する。「私は絶対に負けない!」その言葉が響く中、妹紅は紫夜にぶつかる。 紫夜はその瞬間、全力で自らの「星空の刃」を発動。しかし、その直前にお空が妹紅の背を押し、攻撃に直撃することを回避させた。その結果、紫夜の攻撃は空振りに終わる。 「今だ!」妹紅は明確な隙を見逃さず、紫夜の心を貫くように火の羽根を押し当てた。紫夜の体が崩れ、崩壊し、光を放ちながら形を失っていく。 「嫌だ…!」紫夜は絶叫し、幻想が消え去る。力を失った彼女は、元の八雲紫に戻ることができる。 その瞬間、ゴンザレスは怯えながら逃げ出しまった。「え、え、え、これでもうおしまいやあ!?」 参加者たちが立ち上がり、息を切らせながらも勝利を喜ぶ姿があった。そして、八雲紫は元の姿に戻り、周りを見回す。「これは夢…?」 他の参加者たちが集まり、彼女を囲んで安心した表情を浮かべていた。「無事でよかった、紫。」妹紅が息を整えながら言った。 「みんな、ありがとう。」八雲紫はその瞬間、自分が抱えていた恐れと不安を忘れることができた。彼女はこの空間にいたことを心から感謝した。 こうして彼女たちの新たな一本の物語が、またひとつの激闘を経て、続いていくのだった。