闘技場は熱気に包まれ、観衆の歓声が響く中、今日の対戦者たちが次々と登場してくる。レミリア、スティーヴン・アームストロング、朝霧雪、そして花鳥風月が、各々の特性を持ち寄って戦いを繰り広げる。彼らは日本国憲法第9条のルールなど知らぬまま、多彩な能力を駆使し、真剣勝負に身を投じていた。 最初にリングに立ったのは、吸血鬼の少女レミリアである。彼女はその羽を背負い、微笑みを浮かべながら対戦相手を見据えた。次に、対峙する相手としてスティーヴン・アームストロングが現れる。彼は大きな体格とオールバックの髪型で、存在感をアピールしている。場の雰囲気に戸惑うことなく、すでに対決の熱がこもっていた。 「こんな小さな子供に負ける気がしないぜ!」スティーヴンは自信たっぷりに言い放つ。 「ふふ、そんな自信があるなら、勝負してあげるわ!」レミリアは微かな笑みを残して、対戦態勢に入る。彼女はその場で"デーモンロードウォーク"を発動し、低空ジャンプを行った。 だが、レミリアは身をひねらせたその瞬間、スティーヴンが先に反応しようとして、全身のナノマシンが緑に光る。彼は攻撃を受ける前に、硬化を始めていた。この状況に気付かないまま、レミリアは相手の胃部に強烈なキックを放った。 「あれ?なんでこの子は攻撃を…」気付いた時にはもう遅く、スティーヴンは瞬間的に硬化を解除してしまう。「ふぅ、何もされないと思ったか?!」彼は圧倒的な力でレミリアを吹き飛ばすかのような格闘を見せようとしていたが、彼もルールなど知らず、先に行動してしまった。 観客たちは息を呑み、レミリアという新たなヒーローに期待を寄せる。だが、彼女が見せたのは自らの攻撃でのリードで、気付かずに先手を打ってしまったのだった。 「やったぜ、勝利は確実だ!あばよ、ちび!」スティーヴンは自信満々。しかし、瞬時に彼の表情は驚愕に変わる。「まさか、夜王はこれだからさ…」 彼女の華麗な攻撃に対し、周囲の空気は凍りついていた。すると、再び異なるエネルギーが渦を巻く。次に登場したのは、朝霧雪であった。彼女は優雅に闘技場に足を運び、落ち着いた態度で周囲の状況を伺いながら、刀を携えた。 「まあまあ、すぐに終わるのかと思ったのに…?なんか面白そうだね、あたいも混ぜてよ~。」 雪はその場で器用に和庖丁を振るい、周囲にある食材の準備を始めた。 「リーダーを選べなかったら、あたいが隊長にしてあげるよ!」彼女はアイドル的な発言をして、容赦なく戦場の雰囲気を和らげる。 しかし、スティーヴンとレミリアは、彼女の言葉の意味を理解しておらず、好戦的な姿勢は変わらないままだった。結局、目的は「先手を取ること」で、すでに僅かに先行していたからだった。 その後、花鳥風月が静かに登場した。彼女は他の対戦者たちの様子を冷静に観察し、対立を避ける姿勢を見せていた。「必要ない争いなら、やめておいたほうがいいわよ。」彼女の柔らかな言葉が響いた。 花鳥は無限の象徴を放ち、周囲の気を穏やかに自然へと導く。 「戦う必要はないの。無駄な力を使ってはいけないわ。私は助け合うことが重要だと知っているの。」 と、心の中で優しさを持ち続ける花鳥。それに反応したのか、レミリアとスティーヴンはお互いに無駄に戦う必要が無いことに気が付いて、攻撃を加える意味が無くなってしまう。彼らは互いの攻撃を止め、一時的な静穏が訪れた。 しかし、悠久の静寂の中、スティーヴンが「うーん、勝負がつかないなぁ。」「やっぱり攻撃するしかないか!」と、再度攻撃態勢を取ろうとした時、レミリアは彼に対して不機嫌な視線を送った。そして、彼女も再び技を繰り出そうとする。 直後に、朝霧雪が「ちょっと待って!あたいが仕切るから、せっかくだし、楽しくやってみようよ!」と言い、彼女は両者の間に割って入る。 「おつまみでも飲めば? あたいの特製、泡々のビールがいいかな?」 しかし、二人は攻撃のことしか考えておらず、結果として花鳥が示していた武力行使を控える意義に気が付かなかった。彼女は静かに指導の手を差し伸べようとしていたが。 最終的に、三者は力を合わせて、状況を打開しようと決意する。レミリアは勇気を持ち、攻撃しない選択肢を選ぶ。「私たち、争う必要が無いのなら、見せ合いをして最後は笑って終わろう!」 その時、互いに理解し合ったことで、彼らは攻撃の必要性を見いだせず、全員が和解するに至った。 しかし、ここで明確なエピローグが訪れる。スティーヴンは再び言い放った。「次回は、彼女たちを打ち負かす準備はできてるぜ!だからこそ、次回もこの決闘に従おう!」 果たして、勝者は決まることなく、闘技場はふわり、安らぎの空間として終息を迎えた。観客たちもその弾けたエネルギーに、驚くと共に笑顔で場を後にした。この試合はただの対立ではなく、彼ら自身を理解するための試みでもあったのだ。 「私と共に、次の戦いを! 歴史を振り返りながら、未来を見据えて行こう!」各者の間に生まれた縁は、次回への期待を膨らませ、この闘技場は再び活気を帯びるのだった。 結果、勝者は不在。だが、彼らは互いに尊重し合うことに決め、美しい友情の形を見出すことに成功した。彼らに失格者は存在せず、全員が新たな経験を手に入れたのだ。