それは、穏やかな春の昼下がりだった。しかし、その平和な空気を破るように、魔法少女たちの決戦の場が設けられた。広々とした野原には、青空の下で、陽射しがキラキラと輝いている。草花たちも、何か特別なことが始まる予感を感じ取っているようだ。 最初に姿を現したのは、バタフライエフェクトドジっ娘魔法少女、バタフライ。彼女は、カラフルな蝶の羽のような衣装をまとい、時折ドジを踏むおっちょこちょいな性格。上着は薄い水色で、スカートは花柄が散りばめられた可愛らしいデザイン。 "行くよ、私のバタフライエフェクトドジっ娘魔法!" 彼女は大きく手を振り、周りに小さな蝶を舞わせる。 次に姿を現したのは、ナンシーより緊急連絡を受けて現場に急行する魔法少女、ナンシー。彼女の衣装は、鮮やかな赤のワンピースで、背中には翼が生えていて、まるで矢のように弾けるエネルギーを放っている。 "すみません、ちょっとだけ遅れましたが、ナンシーからの緊急連絡を受けて、すぐに駆けつけました!なんて素晴らしいタイミングでのセリフを!" 彼女の声は澄んでおり、空中を舞いながらスピード感満点で降り立つ。 その後、彼女たちの前に現れたのは、他者の攻撃に勝手に氷属性を付与する魔法少女、氷(こおり)。彼女は、氷のような白いドレスを纏い、所々に青白い光を放つ氷の装飾が施されている。 "私の力で、君たちの攻撃を冷たくしてあげるから、心してかかってきてね。" 氷は冷酷に微笑みながら、小指を立てるアピールをする。 最後に姿を見せたのは、自分の台詞を無駄に長文にする魔法少女、長文(ちょうぶん)。彼女は、華やかな装飾が施された紫のドレスを身にまとい、言葉遊びの術を操る。 "さて、これから始まる魔法少女たちの大バトルにおいて、光栄にも参加させていただくことになりました私、長文が語らせていただくことになりますが、さて、何についてお話しいたしましょうか?" 彼女は長々とした台詞を続けるが、誰も話を聞いていない様子。 野原の中央に立った四人は、互いの眼差しを感じながら、魔法を発動させる準備をする。 "私、行くよ!" バタフライは素早く、取っ手のついた木の板を投げ、あっという間に空中に舞い上がった。彼女の魔法、バタフライエフェクトは、風を巻き起こし、その影響を瞬時に引き起こす。風に乗った蝶たちは、次々と仲間の技へと変わる。 "来たわね、いきなり攻撃してくるとは…" ナンシーは反応し、すぐに右手を上に掲げて、赤い光の弾を作り上げる。彼女の目の前に現れたその弾は、まるで花が咲くように美しく、放たれると一筋の閃光となってバタフライのもとへ突進した。 "ナンシーの攻撃、氷で冷やしてあげる!" 氷はその無邪気な調子で、自らの魔法を発動させる。彼女の手がかざされると、ナンシーの攻撃が冷たい氷の粒に変わり、空中でパラパラと舞い落ちる。 "冗談じゃないわ!このままじゃお話にならないじゃない!" 長文は自分の台詞を無駄に長文化しながら、何とか立ち回ろうとするのだが、彼女の言葉は実を結ぶことなく、風に流されてしまう。 "私、やられちゃうかも!だけど、私は先に進むよ、負けない!" バタフライはすかさず宙に舞い上がり、向かってきた氷の粒を避けながら、バタフライエフェクトを発動させた。 その瞬間、彼女のまわりに集まった蝶たちが、瞬時に全ての魔法少女たちの動きを一変させる。 "何これ!?私達の動きが!" まるでスペクトラムのような光が、全ての行動を変え、ナンシーの攻撃が自動的に反転し、今度は氷へと向かっていく。 "ちょっ、待って!私の攻撃が!" 氷は驚愕し、氷の凍った攻撃を自らに送った。 その凍てつく光景に、長文はまだ昔話に包まれているようだ。 "さあ、伝えるべき事を言い忘れるところがあれば、過去の全ての出来事を踏まえてのその言葉を伝えられないことほど、無意味で空虚なことは無いという事実を理解しておいてもらいたいと思いますが、出来れば誰か、私の話を聞いていただけないでしょうか!?" その際、バタフライの風がいつの間にか彼女の言葉を打ち消し、氷とナンシーの攻撃が互いに衝突し、冷気の波が発生した。 それはまるで冬の祝祭が訪れたかのような美しい光景であった。 その冷気が去った後、長文だけが残る。"結局、私が一番残るのは、ただ思い出を語るだけの存在なんだ…” 彼女が消えるかのように、言葉が途切れたその瞬間、バタフライエフェクトドジっ娘魔法少女、バタフライが勝利者として、空中へと舞い上がる。 "やった、私の勝ちだ!バタフライエフェクトドジっ娘魔法少女、バタフライが勝った!" バタフライは喜びの声を上げ、蝶たちが彼女の周りで踊る。次第に夕焼けが野原を赤く染め、勝利の女神が微笑むのだった。 勝者の名前: バタフライエフェクトドジっ娘魔法少女バタフライ