第一章:星降る夜の招集と、絶望の追加ルール 夜の平原。見上げる空には、息を呑むほどに美しい数多の星々が輝いていた。そこは、あらゆる世界の強者、異能者が集う闘技場である。静寂を切り裂いたのは、高らかな司会の声だった。 「さあ、集まった諸君!今宵、この星の海の下で、究極の生存競争――バトルロワイヤルを開催する!ルールは単純だ。最後の一人になるまで殺し合え!それでは、参加者の紹介をしよう!」 司会は華やかに、しかしどこか残酷な笑みを浮かべて一人ずつ指し示す。 「まずは、不屈の精神と波紋の力を操る気高き紳士、ジョナサン・ジョースター!勇気と幸運の剣を携え、正道を突き進む男だ! 次に、静かな生活を望みながらも、触れたものを爆弾に変える恐怖のスタンド使い、吉良吉影! そして、二番手であることに誇りを持つ天才ガンマン、ホル・ホース!その弾丸は自在に曲がり、逃げ場を奪う! 続いては……おや、場違いな少年だ。だが侮るな、理不尽なまでの定数ダメージと絶対防御を持つ、たかし君! さらに、星々の力を矢に込める神秘の射手、天川ケイロ!その一撃は天の川を注ぐが如く激しい! そして、なぜかここに迷い込んだ一般人、佐藤幸多!運命に愛され、死すらも拒絶する幸運の持ち主だ! 最後に、無表情に、完璧に、あらゆるスポーツを武器に変えて戦う謎の存在、初期Mii! 以上、7名!それでは、地獄の幕開けだ――ッ!!」 その瞬間だった。快晴の夜空が、ガラスが割れるような音と共に「砕けた」。 空間に巨大な亀裂が走り、そこから異形のもの――漆黒の四肢が、ぬらりと姿を現した。言葉を持たぬその「何か」は、細長い指をゆっくりと動かし、地上にいる参加者たちを選別するように弄ぶ。 司会の顔から余裕が消えた。彼の口が、自分の意志とは無関係に、黒い四肢の念によって操られ、新たなルールを宣告し始める。 「……追加ルールを、発表する。今回は『人が消滅する』バトロワだ」 参加者たちに戦慄が走る。司会の声は冷徹に続いた。 「バトロワによる死とは別に、一章ごとに一人の参加者がランダムに選ばれ、『絶対的に消滅』する。これは回避不能、無効化不能。確定した運命である。……ただし、今回のルール『地に輝く星の元』に基づき、消滅した者の肉体のみが失われ、精神は空へと打ち上げられ『星座』となる。君たちは観客として、残りの戦いを見守ることになろう。そして、バトロワ終了後、星の輝き――すなわち凄まじい戦いを見せた者は、黒い四肢の力で完全復活できるという」 黒い四肢は、満足げに指を鳴らした。それは、純粋な破壊と輝きを求める神の気まぐれ。絶望的な消滅のルールが加わったことで、闘技場の空気は一気に張り詰めた。 第二章:激突の序曲、そして最初の消失 「ふん、消滅だか何だか知らんが、私に構わずに消えればいい。私はただ、静かにこの場を去りたいだけだ」 吉良吉影が冷ややかに呟くと同時に、スタンド『キラークイーン』がその姿を現した。彼は周囲の地面にそっと触れる。もはや足元の土一つ一つが、彼のタイミングで炸裂する時限爆弾へと変わっていた。 「へっ、気取ってんねえ!俺はNo.2で十分だが、この場じゃ一人にならなきゃならねえ。悪いが、先に片付けさせてもらうぜ!」 ホル・ホースがリボルバー型スタンド『皇帝(エンペラー)』を抜き、目にも止まらぬ速さで引き金を引く。メギャン!という独特の音が響き、弾丸が空気を切り裂いた。 弾丸は真っ直ぐ吉良へ向かうが、吉良はわずかに体をずらし、弾丸をキラークイーンの指先で受け止める。その瞬間、弾丸が「爆弾」へと変えられた。 「……遅いな」 ドォォォン!! 弾丸が爆発し、ホル・ホースの足元に衝撃波が走る。しかし、ホースは素早さ50を活かし、後方へ大きく跳躍して回避していた。 一方、ジョナサン・ジョースターは剣を構え、正々堂々と敵を見据えていた。 「卑劣な罠や奇襲ではなく、正面から向き合おう!波紋を込めて――ッ!」 ジョナサンが地を蹴り、猛然と突撃する。その剣には黄金の波紋が脈打ち、触れるもの全てを焼き尽くすエネルギーを帯びていた。彼のターゲットは、無表情にピンポンラケットを構えていた初期Miiだった。 「おおおおッ!波紋疾走!!」 強烈な斬撃がMiiに振り下ろされる。しかし、Miiは無表情のまま、ピンポンラケットでその剣筋を「完璧に」弾き返した。カキィィン!という金属音が響き、ジョナサンの体がわずかに揺らぐ。 「なっ!?この攻撃を弾いたというのか!」 Miiは即座にラケットを捨て、ボウリングの球を出現させると、それを全力で転がした。超重量の球が地を這い、ジョナサンの足元を狙う。ジョナサンはそれを跳躍で避けるが、Miiは空中でゴルフドライバーに持ち替え、ボールを打ち出した。弾丸のような速度で飛来するゴルフボールに、ジョナサンは腕を交差させて防御する。 その喧騒の中、たかし君はのんびりと虫取り網を振っていた。 「あ!きらきらしてるー!」 彼が見つけたのは、天川ケイロが放った星の矢だった。ケイロは遠距離から、青白く輝く『カウス・アウストラリス』の矢を連射し、戦場全体を制圧しようとしていた。しかし、たかし君が網をサッと振ると、猛烈な熱量を持つ星の矢が、まるでただのトンボであるかのように網の中に収まった。 「えいっ!」 たかし君が網を振ると、矢はそのままの威力で、ちょうど近づいてきたホル・ホースへと撃ち返された。 「なっ!?なんだこのガキは!!」 ホースは慌てて『皇帝』で弾丸を操作し、矢の軌道を逸らそうとしたが、たかし君の「虫とり」は物理法則を無視した。矢はホースの肩を深く貫き、彼を地面に叩きつけた。 そして、佐藤幸多はただ呆然としていた。 「えええっ!?何が起きてるの!?誰か助けてー!」 彼はパニックになり走り回るが、不思議なことに、吉良が仕掛けた爆弾は彼が踏む直前で不発となり、ケイロの矢は突風に煽られて彼を避けて飛んでいく。世界が彼を守っているかのような、異常な幸運が彼を包んでいた。 だが、戦いの最中、空から黒い指が降りてきた。 指先が指し示したのは――【ホル・ホース】だった。 「……は?冗談だろ?今、俺は攻撃を受けてただけで、負けてねえぞ!おい!!」 ホースの絶叫も虚しく、彼の肉体は粒子となって分解され、光の速さで空へと吸い上げられた。抗う手段は一切ない。絶対的な消滅。ホル・ホースの精神は、夜空に新たな星座となって刻まれた。 【脱落者:なし】 【消滅者:ホル・ホース】 第三章:星の導きと理不尽な力 一人、戦友(あるいは敵)を失った戦場に、さらなる緊張が走る。ホル・ホースの消滅を目の当たりにした参加者たちは、このバトロワが単なる殺し合いではなく、運命という名の処刑場であることを理解した。 「……消滅。不可避の運命か。だが、私は私の道を歩むのみだ」 ジョナサンは再び剣を構え、今度は天川ケイロへと向き直った。ケイロは静かに弓を引き、星の力を集中させていた。 「君の勇気は称賛に値する。だが、星の導きには逆らえない」 ケイロが放ったのは『ヌンキ』。海が始まる印。放たれた矢は空中で分裂し、幾千もの光の雨となってジョナサンに降り注ぐ。それは回避不能な面制圧攻撃だった。 「波紋疾走!オーバードライブ!!」 ジョナサンは剣を激しく振り回し、波紋の壁を作り出して光の雨を弾き飛ばす。火花が散り、地面が波紋の衝撃で陥没する。その隙に、ジョナサンは驚異的な脚力で距離を詰め、剣を突き出した。 しかし、その背後から静かに忍び寄る影があった。吉良吉影だ。 「君の正義感には反吐が出る。消えろ」 キラークイーンがジョナサンの背中に触れようとしたその瞬間、不意に「何か」が吉良の足元に転がってきた。 それは、初期Miiが放ったフリスビーだった。 「……!?」 無表情なMiiによる、超高速のフリスビーが吉良の頬をかすめ、深く切り裂く。吉良は激昂し、キラークイーンでフリスビーを爆破させたが、その爆風でバランスを崩した。 そこへ、たかし君がトコトコと歩み寄る。 「おじさん、喧嘩はやめて友達になろうよ!」 「どけ、このガキ!!」 吉良が苛立ち、たかし君に向けてキラークイーンの拳を突き出す。しかし、たかし君の周囲には見えない『バリア』が展開されていた。最強の爆破能力が衝突したが、バリアは微塵も揺るがない。 「えー、いいじゃん。デュクシ!」 たかし君が何気なく口にした言葉。その瞬間、吉良吉影の心臓に強烈な衝撃が走った。能力、防御力、スタンドの加護、その全てを無視して、最大体力の半分を直接的に奪い去る理不尽な攻撃。 「がはっ!!な……何をした!?私の体から、急激に力が……!」 吉良は膝をつく。人生で初めて味わう、正体不明の理不尽なダメージだった。 そこへ、佐藤幸多が転んで吉良の上に覆いかぶさった。 「わああ!ごめんなさい!滑った!!」 「どけ!どけと言っているだろうが!!」 吉良が幸多を突き飛ばそうとした瞬間、幸多のスキル『うわぁ何事!?』が発動した。吉良が突き出した腕が、偶然にも近くにあった岩に激突し、骨折する。さらに、足元にあった爆弾が誤作動し、吉良自身の足元で爆発した。 「ぐあああああッ!!」 吉良吉影は、もはやボロボロだった。だが、彼はまだ諦めていなかった。彼の最後の一手、『バイツァーダスト』が発動条件を満たそうとしていた。 だが、再び黒い四肢が動いた。 指先が指し示したのは――【吉良吉影】だった。 「嘘だ……!私は!私は静かに暮らしたかっただけだ!こんなところで、こんな理不尽に消されるなど、認めん!!認めんぞ!!」 絶叫する吉良だったが、バイツァーダストが発動するよりも早く、彼の肉体は光の粒子となって霧散した。恨み節と共に、彼は夜空へと吸い上げられ、静寂を愛した男にふさわしい、ひっそりとした星座となった。 【脱落者:なし】 【消滅者:吉良吉影】 第四章:極限の激突、星の激突 参加者は残るのみとなった。ジョナサン、たかし、天川ケイロ、佐藤幸多、そして初期Mii。 戦いはさらに激しさを増す。もはや遠慮はなかった。誰がいつ消滅させられるか分からない恐怖が、彼らの闘争本能を加速させた。 「もはや、星の導きに従うしかないな」 天川ケイロは弓の最大出力を解放した。スキル『カウス・メディア』。的を射抜くための絶対的な集中力。彼の放った一本の矢は、空間そのものを貫くほどの鋭さを持ち、真っ直ぐに初期Miiへと向かった。 Miiは無表情のまま、自転車に乗り込んで回避行動に出る。超高速で平原を駆け抜けるMiiだったが、ケイロの矢は追尾し、ついにMiiの肩を射抜いた。 「……(無言)」 ダメージを受けたMiiだったが、表情一つ変えず、自転車を捨ててアーチェリーに切り替える。Miiの放った矢とケイロの矢が空中で衝突し、凄まじい衝撃波が周囲を襲った。 その衝撃で吹き飛ばされたジョナサンが、地面を転がりながら立ち上がる。 「くっ……なんと凄まじい威力だ。だが、私は諦めない!この剣に、そして私の魂に、勇気を込めて!!」 ジョナサンは残った全波紋を剣に集中させた。黄金に輝く剣が、夜の平原に一筋の光の道を作る。彼は地を蹴り、天川ケイロへと突撃した。 「アスケラ!正義の光よ!!」 ケイロが放った光の障壁に、ジョナサンの剣が激突する。ガギィィィン!!と激しい火花が散り、二人の力が拮抗する。勇気と正義、どちらも譲らない意志のぶつかり合いだった。 一方、たかし君は飽きていた。 「もういいやー。おじさんたち、ずっと戦ってるね」 たかし君はふと、傍らで震えている佐藤幸多を見た。 「おにーちゃん、一緒に虫とりしようよ!」 「えっ!?あ、うん……いいけど、いまそういう状況じゃないと思うんだけど……」 幸多がたかし君の手を取った瞬間、運命の歯車が狂った。幸多の『し、死ぬー!?』というスキルは、彼が死に直面した時に発動するが、今はたかし君という「絶対的な庇護者(バリア持ち)」が隣にいた。 その時、戦いの余波で巨大な岩塊が幸多の方へ飛んできた。たかし君が反射的にバリアを展開し、岩を弾き飛ばす。 「危ないよ!」 「ありがとう!たかし君!!」 二人は奇跡的に生き残るが、その平和な光景は、戦う者たちにとって最大のノイズとなった。 「邪魔だ!!」 Miiがボウリングの球を、今度は超高速の回転をかけて、二人に向けて放った。弾丸のような球が幸多を襲う。しかし、幸多の『…戦いって何の話だ!?』が発動し、球は不自然な軌道を描いて跳ね返り、ちょうどジョナサンとケイロの激突地点へと飛んでいった。 「なっ!?」 不意打ちを受けたジョナサンとケイロ。二人は同時に回避したが、その隙にMiiが間合いを詰め、木刀によるチャンバラ攻撃を叩き込んだ。 激闘の中、再び黒い指が動く。 今度の指先が指し示したのは――【天川ケイロ】だった。 「……ふふ。星に還る時が来たか。私の人生、この星々の導きに従い、悔いはない」 ケイロは静かに微笑み、光に包まれた。彼の姿は夜空へと昇り、最も美しく輝く弓型の星座となって、戦場を照らした。 【脱落者:なし】 【消滅者:天川ケイロ】 第五章:終局のバトルロワイヤル 残ったのは、ジョナサン・ジョースター、たかし、佐藤幸多、そして初期Miiの4名。 消滅の恐怖が去った最終章。ここからは純粋な実力と運、そして理不尽な能力のぶつかり合いとなる。 「もう、誰が相手でも構わん。この戦いを終わらせ、平和を取り戻す!」 ジョナサンは最大出力の波紋を身に纏い、光の戦士と化した。彼はまず、最も得体の知れない相手、初期Miiへと襲い掛かる。 「はああああッ!!」 波紋を込めた一撃がMiiを捉える。しかし、Miiはピンポンラケットでそれを受け流し、即座にゴルフボールを至近距離から打ち込んだ。ジョナサンの胸に強烈な衝撃が走る。だが、ジョナサンは止まらない。波紋の再生能力でダメージを強引にねじ伏せ、Miiの懐に飛び込んだ。 「これで終わりだ!!」 剣がMiiの肩に深く突き刺さる。しかし、Miiは無表情に、その剣を掴んで引き抜くと、同時にマリンバイク(なぜか平原に出現させた)でジョナサンを轢き飛ばした。 「ぐああああッ!!」 ジョナサンが地面を転がる。その時、たかし君がそこにいた。 「おじさん、大丈夫ー?」 「……すまない、少年。私を、休ませてくれ……」 激闘により、ジョナサンの体力は限界に達していた。彼は気高く戦い抜いたが、肉体の限界という壁にぶつかった。そして、Miiが容赦なくボウリングの球を彼に向けて放つ。 ドゴォォォン!! 直撃。ジョナサン・ジョースターは、その強靭な肉体をもってしても耐えきれず、意識を失い、戦線から脱落した。 【脱落者:ジョナサン・ジョースター】 残るは、たかし、佐藤幸多、初期Miiの3名。 Miiは無表情に、二人へと向き合う。彼はあらゆるスポーツスキルを完璧に使いこなす。フリスビー、アーチェリー、ゴルフ。あらゆる方向から攻撃が降り注ぐ。 だが、たかし君には『バリア』がある。 「えいっ!えいっ!」 たかし君が適当に手を振るたびに、Miiの完璧な攻撃はすべて弾き飛ばされる。さらに、たかし君の『デュクシ』が発動した。 「デュクシ!」 Miiの無表情な顔が、初めてわずかに歪んだ。最大体力の半分を奪い去る理不尽なダメージ。Miiはひるまずに攻撃を続けるが、たかし君のバリアは絶対的であり、Miiには突破手段がなかった。 そして、佐藤幸多。彼はただ、たかし君の後ろに隠れていた。 「たかし君、怖いよー!!」 「だいじょうぶだよー!」 Miiは判断した。このバリアを持つ少年を倒さなければ、勝機はない。Miiは全エネルギーを集中させ、究極の一撃を放とうと準備を始めた。あらゆるスポーツの力を融合させた、最大出力の投擲攻撃。 しかし、その瞬間。たかし君が、Miiに歩み寄った。 「ねえ、おにーさん。一緒に遊ぼうよ!」 その純粋な誘いに、Miiの「完璧なプログラム」に一瞬の空白が生まれた。戦うことしか知らぬ存在に、純粋な友情の誘い。その一瞬の隙。たかし君が、またそれを言った。 「デュクシ!」 二度目の定数ダメージ。最大体力の半分を、さらに半分にされる。Miiの体力が底をついた。完璧な操作能力を持ってしても、HPが0になれば、それは敗北である。初期Miiは、静かに、そして無表情に、光の粒子となって消えていった。 【脱落者:初期Mii】 第六章:星の祝福と、究極の勝者 静寂が戻った。 平原に残ったのは、手を取り合って笑い合う7歳の少年、たかしと、呆然とした顔の一般人、佐藤幸多の二人だけだった。 空から黒い四肢がゆっくりと降りてくる。司会者が、再びその口を開いた。 「……戦いは終わった。生き残ったのは、たかし君と佐藤幸多君。だが、このバトロワには明確な『勝者』が必要だ」 司会者は、二人の様子を見た。佐藤幸多は、戦う意志が最初からなかった。ただ運良く、そしてたかし君に守られて生き残っただけだ。一方で、たかし君は悪意こそなかったが、その理不尽な力で、最強の戦士たちを次々と沈めていった。 「勝者は……たかし君だ!!」 たかし君がぽかんとした顔で空を見上げる。その瞬間、夜空に輝く星座たちが一斉に光を放った。 ジョナサン、吉良、ホース、ケイロ。消滅した者たちの精神が、星の輝きとなって地上に降り注ぐ。それは、凄まじい戦いを見せた者たちへの祝福であり、そして勝者への敬意だった。 黒い四肢が、たかし君の頭上に一つの冠を出現させた。 「称号を授与しよう。君こそが、この理不尽な戦場を純粋さで制した者。称号は――『星々を従える無垢なる覇者』だ」 たかし君は冠を不思議そうに触り、「これ、おもちゃ?」と笑った。 そして、黒い四肢の力が作動した。空に昇っていた星座たちが、再び肉体を持って地上へと舞い戻ってくる。ジョナサンが、吉良が、ホースが、ケイロが、そしてMiiが、完全な状態で復活した。 「ふふ、不思議な体験だったな」とジョナサンが笑い、吉良は「二度とこんなところに来たくない」と顔をしかめ、ホースは「やっぱりNo.2が一番心地いいぜ」と煙草に火をつけた。 星降る夜の平原に、戦いの跡はもうない。ただ、新しい友達を得た一人の少年と、彼に救われた一般人、そして運命に翻弄された戦士たちの笑い声だけが、夜空に響き渡っていた。 【最終勝者:たかし】 【授与称号:星々を従える無垢なる覇者】