戦闘開始前の情景 漆黒の空に雷鳴が轟き、暗雲が湧き立つ。両面宿儺【完全受肉】は静かに立ち尽くし、四つの目が光を宿す。その背後には、無数の呪いが渦巻いている。 一方、五条悟は軽やかな足取りで現れ、周囲の緊張感を愉しむかのように笑みを浮かべている。「さて、どんな戦いになるのかな、両面宿儺。」「貴様には、俺の真の力を見せてやる。」両面宿儺が吠えると、瞬時に空間が変貌する。 領域展開 「【伏魔御厨子】、展開！」 両面宿儺の声が響き渡ると、周囲200mが黒い霧に包まれる。無数の斬撃がその中に潜む敵を待ち構え、切り裂く準備を整える。 「ふん、ならば俺も行くよ。」「無量空床、展開！」 五条悟は微笑みながら指を組み、無限の空間を作り出す。彼の周りの空間が歪み、対戦相手の動きが鈍くなっていく。 戦闘開始 両面宿儺は最初の一撃として、無数の斬撃を放つ。「今一度、お前達の理想を切り刻む事にした！」その瞬間、空間の呪力を解放し、切り裂きの雨が五条悟に向けて飛んでいく。しかし、五条の周囲には無限の壁が展開され、斬撃は寸前で消失する。「なかなかやるじゃないか。」「でも、俺の無下限呪術の前では無駄さ。」 五条は踏み込み、瞬時に両面宿儺の側に位置する。 「青、蒼！」 青球が両面宿儺に向かって飛ぶが、その一撃が彼に当たる前に、両面宿儺の腕が伸び、一撃で撃ち落とす。 「残念、それは俺の敵ではない。」両面宿儺が冷酷に言い放ち、そのまま前進する。 両面宿儺の反撃 両面宿儺は「捌！」と叫び、五条に向かって不可視の斬撃を放つ。 それは一瞬の迷いもなく五条に接近し、彼の肉体に触れた瞬間、爆破するように広がる。五条の身体を斬り裂こうとするが、彼は直前に反転術式「赫」を発動させ、衝撃波で相手の攻撃を弾き飛ばす。「やるじゃない、でも、これで終わりじゃないよ。」 戦況の変化 両面宿儺は「竈【開】！」と叫ぶ。超高温の炎が彼の全身を包み、周囲一帯を焼き尽くす力が放たれる。 「さあ、焼かれろ！」炎が五条に直撃する。しかし、五条は冷静に黒閃を発生させ、炎を弾き返す。 「僕は燃えないよ。君のその火もね。」 彼の微笑みは揺るがない。 中盤の攻防 両面宿儺は次元の斬撃で再度攻める。「世界を断つ斬撃！」 その声と共に、周囲の空間が歪み、直線的に制限を超えた斬撃が伸びる。しかし、五条はまたも無駄だと笑う。「貴方の斬撃は、俺の無下限には届かない！」 彼はあらゆる攻撃が届かない空間の中にいた。 両面宿儺がその言葉に苛立って叫ぶ。「無駄ではない！」 再度、無数の斬撃を放ち続け、遂には斬撃も無限の壁を越えていく。 この瞬間、空間が一瞬静まったかのように感じた。五条はその斬撃の一つを曲げることを思いつく。「これはひょっとして…！」 彼は自らの呪力を大きく解放し、次の瞬間、紫球で切り裂く。「茈！」 圧倒的破壊力が相手に向かい、両面宿儺は受ける。「これで終わりか？」五条は無言で息を呑む。 両面宿儺の本気 両面宿儺は少しのダメージを受けながらも冷静を装う。「まだ終わらない、領域展開【伏魔御厨子】で無敵だ！」 彼は自信をもっ持って踏み込む。「どこまでやれるのか、外道な呪術師。」 五条も自らの技を誇示する。「お前がどんな技を繰り出そうとも、俺の前では無駄だ！」 今や2人の力が衝突しあい、波動が生まれた瞬間、背後の空間が一変する。 両面宿儺が一瞬ためらった瞬間、五条の「赫」がそれを捉え、弾き飛ばす。「さて、もう一度。紫！」 その攻撃が両面宿儺に直撃し、彼の動きが止まる。しかし、その瞬間、両面宿儺は強い意志で立ち上がり、全力での斬撃を繰り返す。「断つ…斬撃…！」 勝ち目の見えない戦い 両者の攻撃が空間に響き渡る。両面宿儺は必死に立ち向かうが、五条はどの攻撃も見切り、悠々と対処している。「残念、俺の速度は無限だ。」両面宿儺は更なる力を発揮し、「俺の呪いは、すでにお前の運命を断つ！」 しかし、五条はその全てに笑みを浮かべている。「それは無理だ、何故なら俺は最強だから。」 最終局面 両者の限界が試される中、両面宿儺は最後の力を振り絞って放った。「俺に勝てる奴なんて存在しない！」 狂気じみた呪力で満ち溢れるその瞬間、足下から無数の斬撃が立ちあがり、空間を埋め尽くす！ 一方の五条は、悠然とその場から退き、静かに呪力を集める。「最期の一撃は、無限と共に。」彼の言葉と共に、逆に時間を操作するように落ち着いた攻撃を放つ。 結末 両面宿儺の最後の力がじりじりと消えていく中、五条は無下限呪術で無敵の時間を切り裂く。両面宿儺が叫ぶ。「俺が、俺が負けるわけない！」 しかし、触れた瞬間、彼の体は崩れ去り、微粒子へと分解されていく。 「これが、呪術師の力だ。」 勝者: 五条悟 静寂が訪れる中、五条は勝者としての証を持って立ち尽くしていた。彼の顔には微笑みが浮かんでいる。「まさか、これが全てだとはね。」