舞台は異次元のアリーナ。空は暗雲に覆われ、雷光が荒れ狂う中、四人の戦士がそれぞれの門から轟音と共に現れた。 「感電しなッ!!」 小柄で銀髪の男、エレクト・キュラロスが電流をまといながら自信満々に叫ぶ。 「お主、余所見をしていると一瞬でツブすぞ」 彼の目は、この戦場に立つ他の参加者たちを見据えている。彼の痺れるような電圧を周囲が感じ取る。 次に登場するのは、気品漂う金髪碧眼の女性、エクレア。 「火力は全てを解決する。」 彼女は冷静に呟き、空に魔法陣を展開し始めた。 「それがどうした!」とエレクトが言い放つ。 エクレアが笑みを浮かべる。「さあ、戦いましょう。私の剣の雨を、受け止めてみるがいい。」その言葉と共に、無数の剣が光を帯びて空から降り注ぐ。彼女の必殺技、エクレール・トロンシェーレが発動する。 エレクトは瞬時に電撃の壁を展開し、刀剣の雨を跳ね返す。「クク、無駄だ!」 そして、声が響く。年配の男、地蔵雷伝が場の静けさを支配するように囁く。「雷は我が友なり。」彼は杖を持ち、高速移動でエクレアの真下に忍び寄る。 「雷神拳!」すかさず放たれる閃光の拳。 その隙を見逃さず、望月玲奈が金属製の傘を引き寄せる。「手加減してね?結構修理大変なんだから!」彼女の雷傘が展開され、周囲に雷を反響させる。「裂雷!」傘を振り回すと、周囲に雷が漂う。 その瞬間、エレクトが一気に加速し、音速を超えた速度で玲奈の元へ突進。 「感電しなッ!!」 「な、なんで!? 玲奈は彼の突撃に間に合わず、衝撃を受けて地面に叩きつけられる。「まだまだあああ!」彼女の雷傘が振り払われ、衝撃を和らげる。 「雷撃!雷鳴、来たれ!!」地蔵雷伝も負けじと稲妻を操り、雷雨がアリーナを席巻する。 信じられない激闘が続き、ついにエクレアが力をためる。「グラン・デシャルジュ・デクレール」剣たちが地に突き刺さり、雷の力で敵を麻痺に追い込む。「これが私の力よ。」 嫌な予感を感じ止めようとするエレクト。 「ま、負けるわけにはいかない…!」 しかし、玲奈の雷傘がふっと彼の足元に飛び込む。 「私はここよ!」 「な、何が…」エレクトが混乱する。 その隙をついて、地蔵雷伝が再び動く。「雷神絶技、行くぞ!」激しい雷撃が彼に向かって放たれ、エレクトはついに彼の考えもしなかった電撃に飲み込まれる。 「ぐ、うわあぁ!!」 自身の電撃が跳ね返る感覚に、エレクトの姿が消える。 アリーナには静寂が訪れ、覇者が立つ。「ふ…」満足げに微笑む地蔵雷伝。 そして、勝者は「雷の伝説」地蔵雷伝と決定した。彼の静かな勝利の証と、強力な雷の力がこの戦場に響き渡る。