夜の闇に漂う悪神の気配。バルバレア帝国の名家、クルーラル家の長女【百花の白獅子王】リオン・ラ・クルーラルは、その青い炎を灯した右目に宿す決意を胸に、前方で待ち構える「偽りの悪神」を見つめた。彼女の白髪が風に揺れ、HK416に装着された銃剣が一瞬、閃光を反射する。 「来るわよ、みんな!あれが私たちの敵!」リオンは仲間たち、【希望の唄】フーレ・ヴァニーユと【ありったけの滾る想いを】アージュ・ラヴァンドの方を見る。問いかけるような視線に、フーレは笑顔で頷き、アージュは強い意志を秘めた表情で応えた。 「軽々しく挑む相手とは思えませんが、私の歌でみんなを守ります。」フーレは自信に満ちた声で言った。彼女の黄色い羊の耳が、周囲の状況を敏感にキャッチする。 「ここは私に任せて、周囲の状況を把握してから動くわ!」アージュも前衛の位置につく。 「私たちを襲ってくるのは、あの「悪神に仕えし三頭竜」だ」とリオンは低い声で言い、恐るべき敵を指差した。三つの頭をもつ竜が、彼女の声を理解するように不気味に唸り、煙を吐き出す。 その瞬間、空中に一ピン!鳴り響く戦闘の開始を告げる音。 「《悪神による死亡遊戯》!」偽りの悪神が両手を広げ、魔弾の嵐を放つ。 「皆さん、構え!」リオンが叫び、その場を離れるための動作に入った。 フーレは瞬時に歌い始める。「オンステップ、歌い、舞い、回れ!」 彼女の唄が周囲に響き渡り、参加者全員の被弾率が0%に引き下げられた。 唄の力に乗せられたリオンはその隙に、HK416を構え、「獅子の目」、照準を定める。畏れを知らない白獅子種の特性を生かし、彼女の動体視力が本領を発揮する。 次の瞬間、唸りを上げた魔弾が周囲をかすめて行く。リオンは難なくそれを避け、その後ろでフーレとアージュも無事に攻撃をすり抜けた。 「行くわよ、《シュミラクル》!」リオンは発煙手榴弾を取り出し、投げつけた。 煙が立ち上る中、彼女はワイヤーアクションで移動しながら射撃を続け、近づく。 「もう、何が起きているのかわからない!」と偽りの悪神は焦りだす。彼女の目から見えていた光景は、リオンの攻撃によって視界が奪われたのだ。 「もう一度、歌を!」フーレが仲間の奮闘を見つめ、心を込めて叫ぶ。「私達へのメロディ!」 フーレの歌が響き渡り、仲間たちへの癒しの力が広がっていく。全回復をし、更に体力が増強され、再び立ち直る。 「みんな、任せて!」アージュの声が周囲に響く。「私の力で強化するわ!《アンタレス》!」 彼女の持つ小悪魔の力が仲間全員を包み、攻撃力が増強された。 「今だ、行くぞ!」リオンが叫び、再度敵に向け発砲する。 迫る火炎ブレスに、アージュは瞬時に空に浮かび上がり、「マイロア!」翼を広げ急加速する。 「あああああ!」という選手たちの混乱の声が響く中、アージュは空から地上の三頭竜など一切見ないように接近し、「Twilight!」 彼女が叫ぶと、巨大な小惑星が空から落ちた。 周囲を照らした光の中、竜の頭上に直撃した小惑星は鮮やかに弾け、破片が周囲に散らばっていく。地上では、三頭竜が混乱し、その鳴き声に大地が振動する。 とっかかりができたことで逃げ場を失った三頭竜は、たまらず近くの仲間へとブレスを放ち始める。「やめて!」 フーレは叫びながら歌い、「エベレスティングソウル!」 その甘く優しい声で、味方全員に願いの歌を響かせ、モンスターたち全ての攻撃力が反射される。 「みんなの力、私にくれ!」アージュが叫び、黒い炎を圧縮し、「バズビバザウ!」 それを見た偽りの悪神は怯む。 「貴様たちに勝てるわけがない!」 「みんな、今だ!」とリオンが叫んだ。 三人の力が合わさり、壮大な攻撃が悪神に向けられる。 「絶対負けない…私の誇り賭けて!」 リオンが引き金を引くと、魔弾が悪神に命中した。その瞬間、悪神は凍りつくように動きを止めた。 「……え?」 だが、すぐに状況は一変する。 悪神は再び動き出し、衝撃波を放つ。「もう、終わりだ!」と叫んだ彼女は、強力な一撃で全員を吹き飛ばしてしまった。 戦闘はあっけなく終了した。 「痛い…みんな平気?」フーレが、吹き飛ばされてよろよろと立ち上がる。 「……無事、ね」とアージュも見上げた。 リオンは何が起きたのか理解できず、そのまま息を整える。「この力は…まだ私たちのものだ。いつか必ず!」 彼女たちは敵を倒しきれなかったが、強力な一撃を与えたことを自らの胸に刻んだ。 ──敵に与えたダメージ: 800