広場には薄暗い雲が立ち込め、神秘的な雰囲気が漂っていた。その中央に立つのは、町で知られた女魔術師「神野露伴」である。彼女はペンを手にし、いつでも戦闘を始められる準備を整えていた。対峙する参加者二人、【不触(さわれず)の魔法使い】ルピナスと【元・六罪の使徒/諸悪の女勇者】酒場の給仕ダンデは、強大な力を秘めていると噂されていた。 「さあ、始めようか。」神野露伴がそう言うと、空に向かってペンを掲げた。すぐに、彼女によって「片翼の英雄」が描かれ、鉄壁のバリアが展開される。 「なかなかやるね。」ルピナスは悠然と微笑み、木杖を持ち上げた。しなやかな金髪が風に揺れると、彼女は《不触の魔法》を発動させ、周囲に陽炎のようなものが立ち込めた。その瞬間、ルピナスは無敵の存在となる。 「攻撃は全て無駄よ、神野露伴。」 ダンデはルピナスの言葉に頷く。「なら、私も行くわ。」彼女は長い金髪を揺らし、邪剣を抜いた。 神野は無言でバリアを固め、敵の一挙一動を見逃さない。ルピナスはまず、大地を揺るがすマグマよりも高温の光を発生させる「煌く光柱『ソル』」を放った。 「今度は私の番よ、邪神の祝福!」ダンデの周囲に、負の感情が渦巻く。彼女の力が増大していくのに、神野露伴は応じる。 「とても興味深いわ。」神野はペンを再び動かし、次々と「姫と騎士長」を描く。空に現れた騎士団がルピナスとダンデへ向かって全力で突進した。 周囲の動気を感じながら、ルピナスはゆっくりと木杖で叩き付けた。「防御破壊!」その瞬間、周囲の空間が歪み、騎士団はあっさりと弾き飛ばされる。ダンデはその光景を見て息を呑んだ。 「まだまだよ。」ダンデは邪剣を振り回し、周囲の空気を凍らせる。「これが私の全力だ!」彼女は神野露伴に詰め寄り、攻撃を仕掛けた。 神野は空に向かってペンを動かす。「1%の奇跡!」 瞬間、無数の槍が出現し、ダンデの周りを取り囲むように飛び立った。彼女は素早く邪剣を振り回し、槍を打ち落とすが、いくつかは彼女に向かって直撃する。 「うっ、効かない…!」ダンデは大きくつまずきながらも反撃を試みた。しかし、神野の攻撃は止まらない。「英雄流の添削!」機械槍が変形し、強力なレーザーが発射され、ダンデは反射神経を駆使して威力を交わすも、直撃を避けることができない。 「私の力はこの程度じゃない!」ルピナスは紅色の魔眼を開放し、「禁呪覚醒:無銘!」と叫んだ。星の力を借りて彼女は神野露伴の能力を反転させ、強さが逆に彼女を縛る力へと変わってしまう。 「誰もが大魔王からは逃げられない…!」ルピナスは勝ち誇って見せるが、神野は冷静にペンを動かす。「君の力は私を縛りはしない!」 露伴は最後の力を振り絞り、「君の人生になりたい!」と奥義を発動する。機械槍が万年筆に変形し、まるで物語を紡ぐかのように光が彼女を包み込む。 周囲が真っ白な光に覆われ、二人の参加者はその圧倒的な光に飲み込まれる。 数分後、光が消え去る。そこに現れたのは、まだ立ち上がっている神野露伴と、ルピナスが倒れ伏した姿だった。 「結果はわかっていた。」神野が微笑みながら言う。「悪の女勇者もやっぱり、こういう時には人間の力が必要なのよ。」 ダンデは一瞬震えたが、「ダンデ、引くわけにはいかない。私もまだやることがある。」 しかし、神野露伴の圧倒的な力を前にして、彼女たちは思うように力を発揮できないまま、やがて一方的な戦闘が続いた。 これが、魔法使いとしての実力の差。 広場には静寂が戻る。神野露伴の勝利が確認される中、彼女はペンを持つことの重要性を再認識し、小説家としての役割に戻っていったのだった。 --- 勝者: 神野露伴