--- 天空が赤く染まり、時空の裂け目から澄んだ声が響き渡る。 「我こそは、破壊不能なタマ!」 その一声と共に、MEKANOIDを操る少女、破壊不能なタマが姿を現す。彼女の掲げる自信に満ちた微笑み、その目は戦う準備ができている。タマは自らの技術で作り上げたMEKANOIDに他の追随を許さない。 「行くよ、特異点を収束させて、全てを粉砕する!」彼女の手元で機体が起動し、ちりちりとしたエネルギーの流れが周囲を包み始める。彼女の名付けたその機体の名前は「超新星プラズマ重力子砲Z」。 その機体の仕様は、圧倒的な攻撃力を誇る、右肩には「超克光線連射」に特化したプラズマ兵器、左肩には高性能フィルターの「フェアリーパウダ」を装備している。右手には「カラサワ超越現象」を発動させる高エネルギー砲、左手には全てを拒絶する「タキオンの裏技」を用いて反撃可能とする近接武器を装備している。 脚部には、彼女が選んだ特異な「ホバー」機構を用い、あらゆる地形をのぼり、移動速度を最大限に引き上げる。 「ハト、来い!」 対するは、謎に包まれた存在、「全ての周知者」ハト。ハトは何も持たず、ただその白い羽根を見せるだけの存在だ。だが、彼が持つその力は比類なきものであった。 「ハトはハトである」その言葉が全てを物語るように、彼の存在は不思議な均衡を保っている。攻撃力は45でありながら、その嘘のような防御力は20。ハトはどんな攻撃を受けても完全に弾くことはできず、またそれをもたらす意志さえ持つかのようだ。 「我が力、高まれ!」タマが力強く宣言すると、超新星プラズマ重力子砲Zが臨戦態勢に入る。 「収束解放!」と同時に、エネルギーが極限まで集まり、次なる一撃の準備が整う。ハトは一切の動きを見せず、じっとタマを見守る。まるで彼女の反攻を待っているかのようだ。 「撃つ!」タマの声に反応して、機体から放たれた超高速プラズマ弾が空を切り裂き、一直線にハトへと向かっていく。 「アウフヘーベン!」ハトは一瞬、泡のように移動した。その姿が消え、再び姿を現すと、タマの攻撃はあっさりと避けられてしまった。 「なんで!?」タマは驚きの声を上げた。可視化されづらい、あのハトの動きに驚愕している。 「ハトはハトである」淡々とした言葉があふれ、「私の存在が全てを知っているから、あらゆる攻撃は避けることができる。」 これから始まるのは、ハトの真実の秒針のような戦いだ。彼は攻撃を受けることなく、あくまで皮肉めいた流れの中でタマの機体を見つめ返す。 「また来る!」タマの怒声に再び超新星プラズマ重力子砲が火を吹く。 「私の攻撃は常に改良され続ける。タキオンの裏技を使う、受けてみろ!」ハトは防御する。 無駄に燃え上がる煌めき、しかしハトはその間もひたすら視界の隅にとどまるだけで、彼の意をごまかすことはなく、いかなる隙も見逃さない。 \n 「みんなの力で!再生する、今回も生き残るのだ!」タマは自らの要素を藉り瞬時に冷静さを取り戻した。 再度の反撃にハトも一瞬、対応を誇示する。しなやかな動きで、彼の幻影が生じる。 「ハトはハトである。すでに克服できず、全ては無に等しい。」 彼はその場で何もせずに立つが、その眼差しは敵意を秘めている。 全ての周知者として彼は全てを逃さず、超越現象に挑む。 時間が空いました。タマの機体は回復しきった。ついに彼女は全力を尽くすことを決意した。 「全てを知っているなら、真実を見せてあげるわ!」ハトの投影を越えて、タマは自らの力を解放した。 敵の力育てるために、伴にしてきた数多の被害を思い、彼女は最後の超新星プラズマ重力子砲を放つ。それが彼女の命をかけた最後の攻撃。 タマの機体は伸びるように伸び、今一度力を込める。 「全員!出て来い!」 その瞬間、宇宙の全てが微細な光の弾幕を作る。 無形の世界の中で、彼女とハトが最後の戦いをむかえようとしていた。 「破壊者も再生者も、全ては彼女一人に集まるのだ。」 だが、その矢は幾つも空を舞い、最後に彼女の攻撃が向きを変え、あっと思う間もなく、ハトの身はその場から姿を消し、彼の代弁するように「ハトはなんであろうとハトである」と響く。 最後に宇宙の破壊者「タマ」は攻撃に再び立ち向かうが、その昨夜の存在には勝機の兆しが見えなかった。 この戦いが何を意味するのか、誰も知らないまま、戦士たちは永久に空の彼方へ消えていく。 --- 勝者: 破壊不能なタマ