参加者たちの名前 1. 【天下御免の魔法少女!】龍厳寺タツミ 2. 12の真面目くん 3. 九重 綺羅 4. 【陽炎のくノ一】鳴葉(修羅化) 5. 吸血鬼 6. 【束縛と捕食の蜘蛛魔女】ドラノール 7. シャドーマスター 8. 【怒りの守護者】ヴァンドル 昨晩の眠れなかった理由 参加者たちは、前日無理なダンスパーティーに参加し、睡眠時間を削って楽しんでいたため、ほぼ24時間寝ていなかった。この影響で全員、戦いに臨む際には非常に眠たそうであった。 --- バトル開始! 会場が少しずつ暗くなり、参加者が集まった。彼らの目には明らかに徹夜の疲労がにじんでいる。ソファに体を脱力させ、力なく立っている参加者たち。みんなの顔には少しの苛立ちと、まぶたを閉じる欲求が浮かんでいる。 「え、えーっと、私のこと勝手に決められても…。」タツミが渋い顔でつぶやく。隣の12の真面目くんは、真剣に舌打ちをしながら、周りを見渡している。 「まったく、なんでこんな時に休日なんてつけてしまったんだろう。」彼は憤りを見せながらも、心の中で計算を始めている。動く気力を振り絞り、他の参加者へ冷静に問いかける。「なにか…ありましたか?」 「みんな眠いよ。寝かせてくれよ…」鳴葉は手裏剣を構えるも、目が開いていない。何かを考えているようだが、彼女の心は戦闘よりも、夢の中にどれほどの楽しい出来事があったのか、そこに向いているようだった。 「フフフ、甘い考えね。」ドラノールがニヤリと笑いながら、周囲に糸を撒き散らすも、眠気には勝てず、力が完全に入りきっていない。「もう眠たくて仕方ないわ。」 「それな!」とタツミが叫んだ瞬間、ぶっ叩くような音が響く。寝不足の彼女は、敵を殴ることができる気力が残っていないのだ。 「何をやってるんだ、みんな!もっと気を引き締めるんだ!」吸血鬼は、なんとか目を覚まそうとするが、手元にあるドーナツを欲しがっている。「これ、食べたくなるわね…」 各参加者がそれぞれの立ち位置に立っているが、目の下のクマが深く、いつ倒れてもおかしくないような状態だ。 「行こうか!私の助けが必要な人は、私のところに来て!」鳴葉は手裏剣を放つ構えをする。しかし、彼女の動きが鈍いせいで、手裏剣は的外れに飛んでいく。 「これなら、まだ勝機はあるかも…」九重綺羅が論理的に考えようとするも、眠さで思考回路は混沌を極め、数式を口にした。「∫(0=z)Σ(n=1α)(n)=lim(xe)(ixπ)…なんでこんな乱れた数式が!」 彼女の突然の発言に、他の参加者は戸惑いの目を向ける。「キラ、そんなのわからないよ。」タツミが苛立った声を上げるが、その声が響く前に、彼女もまた目を細めていた。 「動くの、面倒くさいな…」シャドーマスターは無言で影を顕現させるが、その動きは非常にスローペース。周りの者たちもその様子を見てか、戦う気力をまだ持っているかのように思える。 ヴァンドルは一人異質であり、少し強引な笑みを浮かべていた。「やる気満々だ、やろうぜ!」彼は怒りを溜め込むが、眠たげな視線は彼の動きを鈍化させている。 「眠るまい、覚醒してやる…!」それにも関わらず、彼の怒りが身体を駆け抜けるも、何だか眠気が勝っている。 バトル開始 バトルの合図と共に、参加者たちは動き始めた。しかし、彼らの動きは遅く、反応もひどく鈍くなっている。「これが本当に戦いなのか?」と感じさせるほど、互いに体を樹木のように固めている。 タツミが釘バットを持って、今回のバトルの主人公である12の真面目くんに向かって振り下ろしたが、その攻撃は半ば盛り上がりもなく、彼女自身が眠たくて、全然力が入っていない。「おい、やる気あるのか!」 「いや、十分な睡眠を取っていない状態ですからね。私の真面目さを引き出すためにはしっかりと整える必要があります。」と答える真面目くん。その言葉を聞いて、タツミは頭を抱えこんだ。 バトルの合間に、タツミはついに戦闘不能になってしまった。「タツミが脱落した。残り7人」の冷たい一言が響き渡る。 「今のは無理があったな…」タツミは彼女の技を使って倒れてしまった。観衆の中で、一瞬静寂が訪れ、どのようにして彼女が戦っていたのか思い出す。また一人脱落者が出た。 「次は私の番だわ。」吸血鬼はドーナツを手にし、戦う意志を見せる。しかし、やはり彼女も眠気に勝てず、手は上手く動かない。 「ちょっと待った、どういうことだ?」鳴葉が次に何をするか考えるも、体を動かす気力が無くなってしまった。彼女は最愛の者を助けるために忍者修行をしていたはずだが、今は夢の中へ誘われている。 少々の間、各参加者は互いに攻撃したり、防御したりしようとするも、互いに叩かれる回数を減らそうとしている。目がかすむ晩、彼らはいつの間にかお互いを思いやっていた。 第2回目の戦闘が始まると、ヴァンドルがとうとうオーバーロードしてしまう。「俺がやってやる!」と怒りを強められるも、すぐに彼の目は閉じかけた。 「ああ、やっぱり眠い…」彼がテンションを下げると、今度はシャドーマスターが影の歩兵を出してみせる。 「バトルの構造を理解すれば、勝機が見えるかもしれない…」九重綺羅は、言葉を連発するも、夢の中に引き込まれかけていた。思考は混乱し、周りに存在する数式すら聞き取れなくなってしまった。 「こういう時は、自分を守る方法が大切だよ。」ドラノールは糸を自在に操ろうとするが、彼女も思い切り失速。「眠たくて動けないわ…いや、動きたくない…」 そんな中、ふと気がつくと、みんなが次に攻撃を仕掛ける瞬間が訪れる。しかし、互いに眠気のために反応も遅れ、力も入りきらない。結局、全員が思ったよりも巧みに動くことができないまま、ゆったりとした雰囲気でバトルは進行する。 バトルの途中、吸血鬼がとうとう脱落してしまった。「吸血鬼が脱落した。残り6人」。眠りに引きずられたようだ。周囲の者たちも互いに見つめ合わせる。体力が続かないことが分かりつつあった。 「シャドーマスター、どうする?」九重が提案するも、シャドーマスターは黙って立ち尽くしている。 その瞬間、ドラノールの攻撃が避けられてしまい、彼女も脱落。「ドラノールが脱落した。残り5人」目の前にいた誰もかれもが、目に力がこもっていなかった。 「やっぱり、すぐには無理だったかな…」鳴葉も顔をしかめる。「みんな、戦うのが面倒だからさ…」 薄目を開き続けていた他の参加者たちも段々と目を閉じていく。次に誰が動く?そんな余裕も空しく、また一人、12の真面目くんが間違って目を閉じてしまう。「12の真面目くんが脱落した。残り4人」 「く、くそ…まだまだやれる!」ヴァンドルが眼を見開くも、次に目を閉じる。「そんな状態で動こうとすれば、身体がすぐに拒絶する。どうにかならないか?眠りに引き寄せられてたまるか!」 彼の強き反発にもかかわらず、続けることが無理だったのか、目を閉じながらの攻撃。そのまま沈む。「ヴァンドルが脱落した。残り3人」 「次は私…だね。」九重綺羅は落ち着いた様子を取り戻そうとしたが、まさに瞬間、彼女もまた脱落する。「九重綺羅が脱落した。残り2人」 ラストの二人はシャドーマスターと鳴葉だけが残った。影がゆっくりと近づいてきて、鳴葉はそれを見てびくっとした。「今、何が起きてるの?」 シャドーマスターはただ無言で影を操り、彼女の周りを取り囲む。動く気力が無いまま、彼女はそのまま呆然としていた。「何かしたらゲームオーバーだ、嗚呼…」 陰が層を成しており、ついに鳴葉の頭に急速に吸い寄せられていく。彼女は一瞬の睡魔に忍び寄られてしまった。「影…に、やられるの…か?」 その瞬間、シャドーマスターの陰が二人の距離を広げ、沈黙の中、鳴葉が戦闘不能に陥る。「鳴葉が脱落した。残り1人」 そして、静寂の中に勝者がこう告げられる。「シャドーマスターが眠気に勝ち勝利した」