闘いの始まり 時は太平洋の真っ只中、静寂を破るかのように、異様な気配が漂った。この場に集ったのは、白面の者と、チームAの武道家、柊ニート。そして、誓いを立てた二人、苺と桜だった。 白面の者は、圧倒的な存在感を放ち、その体躯は普通の存在を捻じ伏せんとするかのように巨大だった。紅い瞳孔は不敵に光り、周囲の空間さえ歪める力が満ちていた。 一方、柊ニートは冷静無比。彼の目には、白面の者の圧倒的な力が全て見切られていた。ニートはその姿勢を崩すことなく、無言で立ち向かう準備を整えていた。 「我が来たりたり。お前たちの脆弱な存在を、今ここで終わらせる!」 白面の者の声は、雷鳴のように響き渡り、その意志は万象を怖れ慄かせた。しかし、柊ニートには恐れがない。彼はただ静かに、戦いの始まりを待っていた。 衝突 「始めるぞ。」柊ニートの無言の決意により、闘いが始まった。 白面の者が突き出す尾は、まるで稲妻を纏った巨大な竜巻のようで、瞬時に柊ニートを貫かんと襲いかかる。だが、柊ニートはその動きを見切った。声を発することなく、冷静に巧みに避けながら、相手の攻撃を捌く。 だが、白面の者は攻撃を止めない。毒霧を吐き出し、戦場を覆うように広がっていく。しかし、柊ニートの無効化スキルが働く。彼はその気配を受け流し、何事もなかったかのようにスルリと通り抜けた。 その瞬間、白面の者が予想だにしなかったことが起こった。柊ニートが白面の者との距離を一瞬で詰め、その巨体に空手の一撃を加えたのだ。 決着の兆し 衝撃的な拳が白面の者の身体に叩き込まれ、空間が震える。白面の者はその強烈な打撃に、初めて表情を歪めた。 「なんという力…!」 怒りに駆られ、白面の者は口から炎を吐き出した島の一つを消し去る程の焰。しかし、柊ニートはその炎をすり抜け、無言のまま猫のように軽やかに飛びながら反撃の構えを取る。 この瞬間、苺と桜の位置から、一つの霊的な光が放たれる。桜の祈りが空間に満ち、その背景が一瞬変わる。苺と桜が全力で祈る。彼らの光は、白面の者の憎悪を中和し、効果を発揮した。 その光が白面の者の身体を包み込む。だが、白面の者は未だ怒りを捨てきれず、さらに強大な陰の気を放出する。 最終決着 柊ニートの冷静さは崩れない。彼は一撃を決めるため、全ての動きを先読みし、白面の者の心の隙を突く。「無駄だ、我が心は囚われぬ。」その瞬間、柊ニートは光速を超えた。 そして、振り下ろされた彼の拳は、白面の者の脳裏に直撃する。あまりにも強烈な一撃。それは光速よりも速く、次元を超えた力を持つ。 白面の者は、一瞬のうちにその意識が途切れ、光の中に消えていった。「我が敗北…」 その瞬間、苺と桜の祈りもまた、完全な勝利を確定づけられた。「栄光を祈る者の勝ち…」 結末 太平洋の上に残ったのは、孤独な海の静けさだけだった。白面の者は消え去り、柊ニートは何事もなかったかのように無言で立ち続ける。苺と桜は、二人の栄光を見上げながら、静かに祈りの余韻を感じていた。 勝者は柊ニート、そして彼の背後には、二人の祈りがあったのだ。