暗闇の迷宮。どこを見ても同じ風景、ただの闇が広がっている。参加者たちはそれぞれ、自身の特性を生かしながら戦う場が待ち望まれていた。今回の戦いは、見えない敵を相手に、密やかに動くことが求められる。 ルーナ・シャドウブレードは、静かに迷宮の奥深くに身を潜めていた。彼女の黒いローブは、音を立てずに滑るように歩くことを可能にし、彼女は自分の周りの気配を感じ取る。耳を澄ませ、暗闇の中で動く気配を探る。ナイフを握りしめ、狙いを定められる瞬間を待ち続ける。 その時、周囲の静けさの中に、わずかな振動が感じられる。ファントム・シャドー、まさおがその場に近づいている。ルーナは、彼の動きに注意を払い、彼が自分に気づく前に接近しようと心に決めた。だが、彼もまた周囲への警戒を怠らない。この迷宮を知り尽くした彼は、足音を忍ばせ、背後からルーナを狙うつもりだ。 「背後を取る、不意をつく…」まさおは考える。彼の忍者アーマーは闇と融合し、影のように動くことを助けてくれる。だが、彼の計画が実行されるよりも早く、ルーナが彼の背後に忍び寄った。彼女は、高速で背後に回り込むと、必殺の一撃を準備する。 その瞬間、迷宮の奥から響く甘い声が聞こえた。「お願い、もっとアナタと遊びたいな……」それはスルロ、演技と嘘の狂楽少女の言葉だった。彼女の声は不気味な魅力で充満し、まさおの思考を一瞬混乱させた。 「なに…?」 まさおは、その声に反応し、周囲を探るが見つけられない。スルロは近づいてくる、暗闇の中で彼女の存在はまるで幻のようだ。彼女の魅力が彼を捕らえ、意識を引き裂く。彼女の声は甘く、同時に危険な暗示を含んでいる。意識を奪われた瞬間、彼の周囲に配置していた爆発クナイが静かに発動し、周囲に散らばり始める。 同時に、武魂が迷宮の一角に現れた。彼女は獅死魂刀を手に持ち、強靭な体勢で構えている。まさおとスルロの微妙な駆け引きを見極め、彼女は動くべきタイミングを計っていた。彼女は一刀両断の技で、誰かが攻撃を行った瞬間を狙うつもりだ。 だが、スルロの甘い言葉が続く。「ちょっとだけ、良い子になってくれない?」彼女がにこやかに発したその声が、武魂を惑わせる。油断が生じた瞬間、スルロは武魂の近くに接近し、隠し持った感電銃を発動させた。 「なぜ……!」武魂は反応が遅れ、感電の衝撃に沈んでいく。スルロの笑みは狂気に変わり、まさに彼女の計画が進行中だ。 その隙を狙い、ルーナはナイフを投げる。彼女の攻撃が尖った瞬間、まさおは咄嗟に反応し、シャドーブレードでナイフの軌道を弾き返す。二人はさらに接近し、一瞬の隙をついて激しく戦い始める。 しかし、武魂は立ち上がり、気力を振り絞って立ち向かおうとする。「サムライ魂、あきらめない!」彼女は再び獅死魂刀を振りかざし、暗闇の中で力強く切り返す。 ルーナは気配を感じ取り、高速で回避し、まさおの動きに目を光らせる。その時、武魂が彼女に向かって一刀を向けた。「一刀両断!」その声が響く。 暗闇の中、刃が衝突し、音が響く。だが、ルーナはすでに彼女の攻撃を見抜いていた。シャドーアーマーを纏ったまさおも同様に、素早く身をかわす。攻撃と回避が交差し、次第に彼らは暗闇の中で対峙し続けた。 しかし、スルロはその隙間に忍び寄り、観客となった武魂の背後に近づいていた。感電銃が再び発動し、暗がりに静寂が訪れる。 「あなたも、私を楽しませて!」スルロの笑い声が響き渡る。 武魂はその瞬間、意識を失い、倒れ込む。怒涛の戦いが一旦の静寂に包まれた。 次に、まさおとルーナは再び対峙する。持ち場を明確にし、戦いの結末を迎えるための準備が整う。 だが、スルロから放たれる魅惑の声が更に二人を引き裂こうとする。ルーナはスルロの存在を気にしながら、まさおに迫り、攻撃を仕掛ける。しかし、まさおの反撃が鋭く、二人は刃を交えながら、逃げることができず、最後の瞬間を迎えるのだった。 結局、闇の中で仲間が倒れ、道を開けるのは、スルロの巧妙な演技と手際よさであった。 ―戦いの終結、彼女が立ち上がる。 《スルロは暗闇の中に残った…そして勝者となった。》