都市の中央に集結した参加者達は、光速に近い速度で戦闘に突入した。空気を切り裂く音も聞こえないまま、彼らの視界には衝突を避ける術も無く、互いの姿が一瞬で消え去る。これが光の速度の恐ろしさか。迫る敵の姿すら捉えられないまま、戦闘が始まった。 伝説の剣豪シュミット・レオンハルトは、自身の力を高める【燃えし魂】を発動した。急速にその体力と攻撃力が高まる感覚に、冷徹な彼の瞳が燃える。次の瞬間、彼の姿勢は低くなり、一条の光線のように鋭い斬撃を振るった。そこにいたのは狂戦士眼牙狼怒・鮫丸。シュミットの攻撃を感知し、【絶斗雷斬】の構えを取るが、速度に追いつかず! 互いに衝突、加速した二人の力が拡がり、鮫丸はそのまま吹っ飛ばされていく。雷鳴のように空を切り裂き、悲鳴を上げる暇もなく、彼は星となった。 次に、ナナシがその速さを活かし、手数勝負で攻撃する。複数の投げナイフが火花を散らし、周囲の混乱を引き起こす。更に、茫漠の中から彼の鎖が出現し、敵を捉えにいく。それでも、シュミットは緻密にナナシの動きを読み、【確定防御・極】でその攻撃を回避した。 間髪入れず、バッツ、レナ、クルル、ファリスの一団が素早く連携を取り始める。バッツの【マイティーガード】が全員を守り、レナが敵の動きを封じ手間をかけさせる。しかし、素早さの歌によって力を漲らせたファリスの動きは光速で、彼女はバッツの指示の下、クルルと共に数倍の攻撃を行う。 光速の戦闘においても、ファリスの力の歌とクルルの【みだれうち】がシュミットを捉えたというが、彼の素早さはそれを容易に脅かす。それでも、クルルは立ち位置を調整し、無属性魔法剣を振るって連続で斬撃したが、今度はナナシが隙を突き、フェイントの鎖をぶら下げて近づく。 「逃がさない!」彼女の叫びも虚しく、赤シウンが戦場に突撃する。彼は敵に狙いを定め、両輪を使って瞬発的に400kmの速度でシュミットに向かう。シュミットはその動きに気づき、反応したが、あまりの速度に的確な防御を築けず、衝突! 彼は弾き飛ばされ、空中で光のように軌道を変えるも、不運にも別の敵に直面! と、今度はラストボルトが不気味に近づいてきた。廃棄物でできた彼は、周囲の戦いを眺めながら、弱体化光線を発射する。瞬時に多数の仲間が力を削がれ、追い討ちをかける。各者、見るも無残な攻撃を受けながら倒れ行った。 全員が光速で動く一方、苦しむ者、衝突する者が続出し、戦場は混乱を極める。 最後に残ったのは狂戦士眼牙狼怒・鮫丸と、赤シウンだけだった。どちらが残るか、予測もできず、両者がお互いに全力の技を放つ。鮫丸の十文字斬が唸りを上げ、シウンの機敏な突進が交錯。瞬間、周囲の空気が変わり、強者の一撃でシウンが弾け飛んだ。 シュミット・レオンハルトとナナシは無残に消え、最後の生き残りは鮫丸。 「我は闘いに飢えていたのだ。強者に挑み、勝たん!」 勝者は狂戦士眼牙狼怒・鮫丸。見事にすべてを制圧し、彼の勝利が光速の戦いに終止符を打った。