市街地の冷たい風が吹き抜ける中、参加者たちは輸送ヘリから降下し、無人の街路に降り立った。かつて人々が生活していたであろうこの場所は、今や人の気配が全くない。それどころか、ところどころに散らばるのは、人であった形跡が残る無残な塊と、それを取り囲む奇怪な跡だった。 「目的地に到達しました。各自、隊形を維持せよ」と、機械的な声を響かせながら、六つの小さな球体型ロボットが前進を開始した。彼らは【ヘキサボット】。その六つの目が街の細部に鋭く焦点を合わせ、瞬時に周囲をスキャンしていく。 そんな彼らに続くように、イーオン教団の指導者であるウォンテが、大口径銃を肩に担ぎながら足を進めた。「全員、精神を整えろ。状況次第で聖歌を奏でる用意をしておけ」と、静かにしかし力強く指示を出す。 彼らの背後には、うなり声のような低い音を響かせながら、[狩る者達]キラー・マシン・ラプトルズの群れが隊形を組んでいた。重厚な装甲の輝きが彼らの威圧感をさらに増幅する。「目標発見。音波センサーに異常活性化検知」と機械的な鳴き声で仲間に情報を伝達しながら、素早く移動する。 そして、最後に彼らを見守るように立つ【神々から授かりし命】メルトが、静かな声で言った。「この地には何人たりとも敵を立てるものはいない」 その時だった。前触れもなく、上空から光の雨が降り注いできた。それは敵対的なOFビットと呼ばれる自動攻撃端末の一群だった。彼らは機械的な精度で標的に迫り、鋭い光弾を放ち始めた。 「クオーツレイ、発射!」と、【ヘキサボット】たちは一斉に光線を放ち、追尾機能を活かしてOFビットを次々と撃墜していく。だがその数は圧倒的で、次から次へと押し寄せてくる。 「聖歌『力』!」イーオン教団の指導者ウォンテの声に応じ、仲間たちの周りに目に見えない光の環が広がり、彼らの攻撃力を急速に引き上げた。「力を与えん!」 一方、キラー・マシン・ラプトルズの一群は、生来の連携力を遺憾なく発揮し、高機動の白兵戦術でOFビットを次々に破壊。「反響音が新たな敵を検知。迎撃を開始せよ」と、統合された意識が次の動きを指示し、背の機関砲が火を吹く。 だがその数にも限界がある。猛攻が続く中、弾薬は徐々に消費され、また参加者たちにも疲労が見え始めていた。 「【メメント・モリ】」メルトは静かに呟くと、その身に敵意を向けたOFビットが次々に動きを鈍らせ、まともに照準を合わすこともできなくなる。「いかなるものも、この地では我を傷つけることはなかろう」と静かに微笑を浮かべる。 だが、その勝利の余韻に浸る暇もなく、新たな波が押し寄せてきた。参加者たちの間に、疲労とともに焦燥がじわじわと広がり始めていた――その時、本部からの通信が入った。「一時的に後退せよ。後続部隊と入れ替わりで安全地帯に戻るのだ」 「了解。撤退する」と、ウォンテが即座に答え、彼の指導のもと、参加者たちは前線から順番に後退を始めた。OFビットの猛攻が続く中、規律を乱さず、何とかして安全地帯まで到達すると、参加者たちはその場にへたり込んだ。 「いやあ、本当にあの数は尋常じゃないよ」と、汗を拭いながら【ヘキサボット】の一体が軽快に話す。「それにしても、やっぱり追尾性能が活きたね」 「我々の心が一つになった時、敵を恐るるに足らず」と、ウォンテが仲間たちに向けて静かに言葉を贈った。「しかし、次に備え体力を回復せねばならない」 休戦の間、彼らは各々の激闘の様子を語り合い、補給を心掛けた。【神々から授かりし命】メルトもまた、「この地にはなお戦うべき理由がある。再び立ち上がる時まで、共に知恵を結集しよう」と静かに訴えた。 それぞれが成し遂げた撃退数を誇りに、円陣を組み直す彼らの姿は、次なる戦いへの決意を秘めていた。【ヘキサボット】は合計で521機のOFビットを撃破し、【ウォンテ】は485機を撃破。【キラー・マシン・ラプトルズ】は867機を打ち倒し、【メルト】は意志で戦線の要となり、その圧倒的な力で590機を撃破した。 彼らは再び訪れるであろう試練に備え、その目に静かな闘志を宿していた。