夕焼けの空が燃えるように染まり、樹海の中にひっそりとした静寂が広がる。その静寂を破るように、夜烏が空を飛ぶ音が響き渡る。彼はその無気力な容姿とは裏腹に、圧倒的な力を秘めた存在だった。桜色の空の中、彼の黒い羽根がまるで影のように消えては現れる。 その頃、樹海の中央には爆焔の魔術師【黒猫】が、魔法陣を展開し焰のフィールドを作り出していた。冷静な眼差しを向ける彼は、周囲にいる敵に向けて本日最初の攻撃を展開する準備が整っている。振り向けば、豪傑の武人【黒猫】が見えた。彼は片手に巨大な斧を持ち、険しい表情を浮かべていた。両者の存在が今、快晴の夕焼け空の下で交差する。そして、運命の時が訪れる。 夜烏は自信に満ちた声で「俺の技を受けてみろ!」と瞬時に告げると、背中から巨大な翼を生やし、音速で空高く駆け上がった。彼の始動と同時に、聞き慣れない烏の鳴き声が周囲に響き渡る。『夜鳴』の声は、瞬く間に樹海全体に広がり、周囲の生物は一瞬で感覚神経を破壊されてしまった。 「今度は俺が行く!」と豪傑の武人が声高らかに叫ぶ。彼は振り上げた斧を力強く地面に叩きつけ、今度はその力で呼び起こされた大地のうねりが魔術師に襲いかかる。だが、黒猫は冷静に指を鳴らした。「見せてやる、多重境界魔術!」 炎のフィールドが目の前に広がり、侵入しようとする敵に対して爆炎が襲いかかる。豪傑の武人は、その圧倒的な威力の前に後ずさることができなかった。しかし、彼は怯むことなく斧を振り下ろす。 「俺は負けない!」 その瞬間、豪傑の武人の心が己を奮い立たせ、彼は強靭で鋭い反撃を発動する。巨斧を一振りし、なおも迫る炎の衝撃を受け入れた。「豪傑!」 自らの肉体が強化され、彼はすぐさま反撃に出る。 反撃の合図と共に、爆焔の魔術師は『多重術式焔魔術』を発動。無数の魔法陣が彼の指先から現れ、指を鳴らすと一瞬にして爆焔が周囲を覆った。その爆発の中で、豪傑はその力を向けた。明確に見える相手に夢中で、自らの心と肉体を強化し続けた。 「怖がる必要はねぇ!」 立ち向かうための力を溜めて、豪傑の武人はその巨斧を振り回し、一瞬の隙間を突いた。その刃が爆焔の魔術に触れ、力強く真っ直ぐに進む。「お前の技はもうお見通しだ!」 と叫びながら、彼は強烈な三連撃を繰り出す。 しかし、夜烏は巧妙だった。『夜翼』を使い、炎の渦から飛び抜けてその攻撃を回避する。その瞬間、さらに高く舞い上がり、上空から俯瞰する。「やっぱりお前だけはなかなかな手ごたえだな」と、毒舌を披露する。 爆焔の魔術師は、その瞬間を逃さず、『多重焔魔術』を発動。指を鳴らすと、彼の周囲全てに爆炎が拡張した。「受けてみろ!」 この爆炎は、確実に周囲の敵を呑み込む。それに対して、豪傑の武人は冷静に防御体制を取ったが、瞬時には間に合わず片手の斧が爆炎に飲み込まれ、強烈な衝撃が身体を襲った。「ぐあぁっ!」彼の顔に痛みが走り、彼は倒れそうになりながら持ち直す。 だがそれでも彼は立ち上がった。 「負けるわけにはいかねぇ!」 彼は再度、巨斧を掲げ上げ、一度の衝撃を利用して『戦斧術』を発動、立ち向かうことで周囲の炎を斧で払う。しかし、夜烏は逃すことはなく、『八咫烏』を発動。 上空から八千℃の炎の波が降り注ぎ、あっという間に周囲を灰にした。 それでも、豪傑はやり続ける。彼は敵の強さを認め、さらに自信を高めながら、必死にその場から逃げずに立ち向かおうとする。 最期、戦士としての誇りを見せる。だが、黒猫は勝利を収め、その炎が豪傑の全てを飲みこんでしまう。 戦う者たちのたたかいが終わり、夜烏は微かな笑みを浮かべる。彼は勝者として、空に高らかに舞い上がる。 そして、勝者は「夜烏」。MVPは「爆焔の魔術師【黒猫】」。