永愛サーキットには、様々な理由で集まった奇妙なレース参加者たちが集結していた。河原の見える並木道に並んだ出発ラインには、風変わりなレーサーたちと、彼女たちに巻き込まれる形で参加しているギャグ漫画の主人公、ライムちゃんの姿があった。彼女は、"にゃん!"という明るい口癖とともに、手に虹のペンを握りしめている。 そして、スタートの合図が鳴り響く。 「にゃー!出発するにゃん!」ライムちゃんは勢いよくカートをスタートさせた。彼女の目は輝き、早速虹のペンで道に「驚速バナナ」を描き、実体化されたバナナを自身のカートに仕掛けた。すると、バナナの皮効果でブーストがかかる。 一方、他の参加者たちも各々のスタイルでスタートを切った。 ビアストロスは、スキル《魔力置換》を即座に発動し、全てのステータスを劇的に上昇させた。「余裕だね、嘲笑と怠惰こそが我が信条さ。」まるで悠々自適に漂うように見えるが、実際には高速でカートを操作している。 フランクマンはその様子を見ながら、タバコを一本くわえつつレースに集中する。「ふう、これからが本番だぜ。」 ジェノサイド・マシン・レックスは、自身の機械化された体を駆使してカートを操る。背中の重機関砲がひっそりとうごめき、攻撃の準備をしている。 グライ・バクバクオーはその巨体を生かして、他の参加者たちを遮る壁のように割り込んで行く。「邪魔はさせぬ。全て食い尽くす。」 河原の見える並木道を抜け、S字コーナーが連続する森林地帯に入ると、ライムちゃんは虹のペンで「スムーズターン猫」を描いた。これはスムーズに一気にS字を抜けるのに役立つ小さな猫の彫刻。実体化すると、その小猫がカートのフロントを押して巧みにターンを導いてくれる。 「にゃん!これでスイスイだにゃ!」 しかし、他の参加者たちも負けてはいない。ビアストロスがスキル《分身騒動》を使うと、複数の自分が現れ、レース中の視界を混乱させる。見る者は本当のビアストロスを見失い、影を追ってコースを走るしかなくなる。 「ふふ、まるで幻のように消えてみせよう。」 続いて、山岳地帯の暗いトンネルに差し掛かる。ここでもライムちゃんはひと工夫。「光輝キノコライト」を描き、トンネル内を照らすライトとして瞬時に実体化させた。これで彼女はトンネルを安全に抜けることができる。 トンネルを抜けると、石畳の綺麗な商店街が続く。ライムちゃんは「にゃー!商店街に来たにゃん!」と興奮しつつも、「賑やかアヒル爆弾!」を描く。このアヒルはゴム製で、道行く者を跳ね飛ばしながら小さな爆音を響かせる。 しかし、その隙を狙うようにフランクマンは彼女の側を通り抜けようとする。「おっと、お嬢ちゃん、商店街で遊ぶのもほどほどにな。」 浜風が強く吹く湾岸の鉄橋に到達する。ここで強風を受けながらも、ライムちゃんは「風避けトンボ」を描いた。その瞬間、トンボが大きな翼を広げ、彼女のカートを守るように風を遮断する。 「にゃー!これで飛ばされないにゃん!」 一方でビアストロスは、合計500ものステータスによる素早さで風をものともせず駆け抜け、ジェノサイド・マシン・レックスはその頑強な装甲で風にびくともせずに進む。 レースも大詰め。各自がゴールラインを目指して疾走していく。「にゃー!あと少しだにゃん!」ライムちゃんのカートは順調にトップを維持している。最後に虹のペンで「ゴール前猫パワー」を描き、例の小猫たちが一斉に彼女のカートを押し始める。 ビアストロスはその光景を見て「面白い展開だ」とニヤリとし、フランクマンは「最後まで全力でいくぜ」と叫ぶ。各々技を繰り出しながら、鉄橋を駆け抜けていく。 最終的には、ライムちゃんがゴール線を先に通過。「にゃー!優勝したにゃん!」と歓喜の声を上げた。観客からは大きな拍手と笑い声がこだまする。 レースが終了すると、それぞれの参加者は自身の勝敗を受け入れつつ、新たなレースに向けての備えを心に誓う。ライムちゃんも次の機会を楽しみにして、虹のペンを大切にポケットにしまった。