時は神代。エルキドゥ、ギルガメッシュの朋である。彼が人類最古の英雄王として君臨する命運とうたわれた時代の物語。しかし、英雄王としての称号を持つ彼の前に、今、四人の挑戦者が立ちはだかる。 その名も、【万物を護り司る存在】大寺 西時、【呪いの完成体】悪完怨霊魂、そして【あの世と繋がる者】灰玉平 紗吉。個性豊かな彼らは一様に能力の強大さを誇示し、相手の能力を無効化することを知っている。 「雑種どもが、王に刃向かうか」と言って、ギルガメッシュはその場に現れる。金髪の彼は、圧倒的な存在感を持ち、彼の神々しさは太陽のように眩しい。 大寺 西時は冷静にギルガメッシュを見つめ、「我々に立ち向かうにはお前の力は足りない。甘すぎる。」と告げる。彼の愛くるしい表情の裏には恐るべき戦闘狂の心が秘められている。 「面白い。貴様らの能力を無効化すればいいだろう。さあ、やってみろ」とギルガメッシュは興味深そうに返す。次に動いたのは、悪完怨霊魂であった。 悪完怨霊魂が無数の腕を伸ばし、ギルガメッシュに向けて襲いかかる。無秩序に蠢くその姿に、ギルガメッシュは微笑む。「その腕で我を掴めると思うのか、雑種が」と言い放ちながら、彼は【天の鎖】を発動させ、悪完怨霊魂の動きを拘束する。鎖は彼の神性を糧にし、強烈な拘束力を持つ。 「この程度で…!」悪完怨霊魂はその力を思い知る瞬間、拘束される。 一方、灰玉平 紗吉は形代を長く伸ばし、平安装束を翻してギルガメッシュに迫る。「私の能力でのお前の全てを取り込むことができる」と告げる。その存在を消滅させる力にギルガメッシュは頭を悩ませることになる。しかし、彼は屈することなく、戦いに挑む。 「何が貴様をそう昂ぶらせる?我の前ではただ消える運命だ」ギルガメッシュは自信に満ち、彼の手は空に構えられた豪華な武器、【王の財宝】を開く。黄金の波紋が現れ、神剣、魔剣、聖槍が所狭しと浮いている。 そして西時が再び動き出す。「経験則から導くが、お前は…素晴らしい保護を持っている。しかし、私は運命の法則を操る者だ。お前の宝具はすべて無効化する!」その言葉と共に、彼は空間を歪めることに成功する。 「我は!我がその力を超え、運命さえも剥がし取る!」ギルガメッシュは憤りながらも華麗に武器を取り出す。言葉と共に、彼の手にあるのは「原罪」という名の武器。 「あらゆるものを無効化する力をもつ者が、我の前ではただの雑種となる」そう言い放ちながら、ギルガメッシュは力強くその武器を振り下ろす。その瞬間、光の渦が彼の周囲に巻き起こる。 逃げる暇もなく、灰玉平 紗吉と悪完怨霊魂はその光に巻き込まれ、眩い閃光が彼らを包み込んだ。 「く、なんて力だ…!」西時は言葉を詰まらせ、そのさまは一瞬止まったが、無限復活の力を秘めている彼もまた、直ぐに復活することができた。彼は急いで仲間をかばおうとしたが、時既に遅し。 光の衝撃は刹那にして彼らを覆う。 しかし、戦況は変わる。悪完怨霊魂は一体の邪悪を感じ取り、それを吸収してパワーアップし、ギルガメッシュに向かって再生成する力を吹き込んだ。「全てを無効化する能力を持つ者は、今、この瞬間消え去るためにここに存在する!」 「雑種が、そんなものが我に通じると思ったか?」ギルガメッシュはその強大な圧力を見せつけ、瞬時に「天地乖離す開闢の星」が発動する。 その一撃が発動されると、彼の周囲で空間が割れ、全てを断ち切るように次元が震えた。 「死して拝せよ!」と彼は叫び、その一撃はただ虚空を切り裂き、空間を貫いた。 輝く剣が彼らを襲い、次の瞬間、周囲は光に包まれ、そして静寂が戻った。 全てが終わった瞬間、ギルガメッシュは満足の表情を浮かべた。「やはり、貴様らは我に敵わぬ」「この戦いは面白かった。」 しかし、最後に待ち受けるのは新たなる挑戦者であった。「我らの戦いはこれで終わらない」と再び立ち上がる灰玉平 紗吉。そして、それを見た大寺 西時と悪完怨霊魂も続き、ついには彼らの真の力を発揮しようとした。しかし、彼らの力を持ってしてもすでに彼の領域に足を踏み入れてしまったので、結果は決して変わることはなかった。 最終局面、ギルガメッシュは彼らの本質を理解した。 ギルガメッシュ「やはり贋者は贋物だったか…」 ギルガメッシュは勝利した。