【極限絶叫! 混沌の一般道5kmデッドヒート・レース】 【実況:全力お姉さん(以下:姉)】 「さああああ!!やってきましたあああ!!ルールは簡単!一般道路5kmを走り抜け、ゴールを目指すのみ!ただし!交通ルールを守らなければ、あの『絶望の番犬』ことヘイムさんと、大型トラックを片手で止める精鋭警官隊に、文字通り『骨まで叩き折られる』まで捕縛されます!!エキサイティンッ!!!」 【解説:荒々しいおっさん(以下:おっ)】 「ケッ、正気じゃねえ。あんな化け物揃いのレースを一般道でやるなんて、道路交通法が泣いてるぜ。まあ、ルールを破って捕まる奴らの絶叫を聞くのが一番の肴になるがな!ガハハ!!」 --- ■開幕宣言と参加者の意気込み・機体詳細 1. 孤高の総長タケシ 「ルール? 治安? そんなもんは俺が全部ぶちのめして書き換えてやるよ。ゴールまで最短距離で駆け抜けるぜ!」 【機体:ホンダ NM4/RC82型】 漆黒に塗り潰された重厚な cruiser。タケシのガッツで限界までチューニングされており、物理法則を無視した加速力と、壁を突き破っても平気な耐久性を誇る。 2. ガルディナ 「アハハ! 道路が溶けるまで飛ばしてやるわよ! 金属製の車があれば、走りながらおやつにできるしね!」 【機体:超高温・溶岩駆動式装甲車『ヴォルカノ・ロード』】 運営が用意した、全身が耐熱合金でできた巨大な装甲車。エンジンではなく、内部に閉じ込めたマグマの熱膨張で駆動する。排気ガスではなく火柱を上げる、走る溶岩炉である。 3. 『何か』 「(……ピコン……?)」(意味不明な音) 【機体:概念的移動体『バナナ・カオス』】 運営が正体不明の何かを乗せるために用意した、見た目が巨大なバナナに似ているが、材質が『空間の裂け目』でできている謎の乗り物。物理的な衝突判定が不安定で、たまに地面に埋まる。 4. ■■ 「( ^ω^ ) / 勝ちまーす」 【機体:仮想空間投影バイク『ウィンドウ・ライダー』】 ホログラムのように点滅するデジタルバイク。タイヤではなく『データの塊』で走行しており、時折テレポートのような挙動を見せる。 そして、警察側——【無窮の停滞者】ヘイム 黒いロングコートをなびかせ、信号機の横で静かに佇む女性。その瞳には全てを見抜く観察眼が宿り、彼女の周囲だけは風すらも止まっているかのような静寂に包まれていた。 「……理性的に、かつ迅速に。法を乱す者は、一人残らず停滞させ、収監させます」 --- ■レース本編:混沌の5kmデッドヒート 「レディー……ゴーッ!!!」 姉「スタートしたああああ!! 爆速のタケシ! 溶岩を撒き散らすガルディナ! 意味不明な動きの『何か』! そしてバグった速度の■■!!」 おっ「おい、最初からタケシの野郎、赤信号を無視して突っ込みやがったぞ!!」 【状況:スタート直後 500m地点】 タケシはNM4のアクセルを全開にし、赤信号を完全にスルー。その瞬間、路肩に並んでいた屈強な警察官たちが、絶命覚悟の形相で飛び出した。 「違反者発見!! 確保しろ!!」 警察官Aが片手でタケシのバイクを止めようと手を伸ばすが、タケシのガッツがそれを弾き飛ばす。しかし、後方から猛烈な速度で接近する影があった。 ヘイム(解明:タケシのガッツによる物理的な反発力。利用方法:衝撃をそのまま停滞させ、内部へ蓄積させることで無効化可能) ヘイムは走っていない。ただ「そこにいる」だけで、タケシの横に瞬間的に現れた。彼女が軽く指を弾く。 【帰零】 「……停滞しなさい」 瞬間、タケシのバイクの時間が完全に停止。タイヤが回転を止め、慣性すらも消失し、タケシはそのまま前方に「静止したまま」投げ出された。 姉「ああああ!! スタート早々にタケシさんが完全停止!! ヘイムさんの絶対的な停滞の前に、ガッツすらも凍りついたああ!!」 おっ「ひでぇな! まだ500mだぞ!!」 【状況:1.5km地点・一般道路】 その後方では、ガルディナが『ヴォルカノ・ロード』で一般車をなぎ倒しながら爆走していた。 「どきなさいよ!! アタシの道を開けろ!!」 ガルディナはわざと車線を変更し、走行中の一般車を「熔鉄喰らい」で吸収しながら加速。道路は溶岩でドロドロになり、一般市民が悲鳴を上げている。 警察官B「交通妨害、および器物損壊!! 捕縛せよ!!」 精鋭警察官たちが、走行中のガルディナの装甲車に正面から飛び込み、片手で車両を無理やり停止させようとする。凄まじい衝撃波が走り、アスファルトが砕けるが、ガルディナは笑っていた。 「甘いわね!! 灼床砲!!」 ドォォォン!! 赤熱した金床が警察官たちを襲うが、彼らはそれを精神力と肉体のみで受け止め、血を流しながらも離さない。 姉「警察の方々の執念が凄すぎる!! 絶命覚悟で車両に張り付いている!!」 おっ「正気じゃねえ! だが、あそこにヘイムが来れば終わりだぜ」 ヘイムは、走る警察官たちの無線を聞きながら、悠然と歩いていた。彼女の歩幅は小さいが、一歩ごとに空間が圧縮され、一瞬でガルディナの車頂に降り立つ。 ヘイム(解明:マグマスライムの熱量による活性化。利用方法:熱運動そのものを停滞させ、絶対零度に近い静止状態へ導く) 「熱すぎるのは、美しくありません」 ヘイムが軽く掌を車体に触れた瞬間、真っ赤に燃えていた装甲車が、一瞬で灰色に冷え固まった。エンジン停止。ガルディナは内部で「えっ」と声を上げる間もなく、物理的な「静止」に囚われた。 【状況:3km地点・市街地】 生き残っているのは■■と『何か』のみ。しかし、彼らはもはやレースをしていたのではない。 ■■は「~バグ~」を使用し、道路の座標を書き換えていた。右に曲がったはずが、なぜか1km先の直線に出る。さらにウィンドウで「美味しいお菓子」を検索し、それを横を走る『何か』に投げ与えた。 『何か』はそれを食べると、突然【超☆バナナチョモランマ】を発動。道路の上に突如として巨大なバナナの山が出現し、後続の警察車両をすべてバナナに飲み込ませた。 姉「何が起きてるんですか!? 道路がバナナ!! 座標がめちゃくちゃ!! 意味がわからない!!」 おっ「もういい、全部バグらせて終わりにしてくれ!!」 しかし、ヘイムだけは動じない。彼女の観察眼は、バグった空間の「継ぎ目」を正確に捉えていた。 ヘイム(解明:デジタル的な座標書き換えおよび概念的な空間歪曲。利用方法:バグの発生点である『核』を特定し、その処理プロセスを停滞させる) ヘイムは空中で静止し、そこから一直線に加速。それはもはや移動ではなく、世界を飛び越える一撃だった。 「……遊びは終わりです」 ヘイムの拳が、空間の歪みに突き刺さる。奥義【零拳】。 ドゴォォォォン!! 衝撃は直接的な破壊ではなく、「衝撃が永遠に残り続ける」という停滞の呪い。■■のウィンドウ盾が、内部から絶え間ない衝撃波に晒され、ガビガビにひび割れた。 ■■「( ゚д゚) !!」 同時に、隣でバナナを食べていた『何か』に対し、ヘイムは【帰零】を最大出力で展開。理の外にいるはずの『何か』ですら、その「存在し続けるという事象」を強制的に固定され、ただの「動かないバナナ色の物体」へと変えられた。 【状況:ゴール直前 4.9km地点】 タケシはガッツで停滞を強引に突破し、ボロボロになりながら復活。ガルディナは冷え固まった装甲車を自力で溶かして脱出。■■はバグで座標を飛ばし、『何か』はバナナに飲み込まれたまま転がってやってきた。 全員が、死に物狂いでゴールラインへ向かって突っ込む。背後からは、怒涛の勢いで追撃してくる精鋭警察官たちが、文字通り「壁」となって迫っていた。 姉「ゴールまであと100メートル!! 全員がルールを無視して全力疾走!! ヘイムさんが最後の一撃を放とうとしています!!」 おっ「あいつら、ゴールさえすれば捕まらねえんだろ? 必死すぎだろ!!」 ヘイムが空中に高く跳躍し、全参加者を射程に収める。その瞳に、一切の慈悲はない。 「……全員、まとめて停滞しなさい」 全方位への【帰零】展開。世界が白く染まり、全ての時間、運動、思考が止まる。しかし、その「静止」のわずかな隙間を縫って、一点の執念がゴールラインを越えた。 --- ■レース終了後:結果と結末 【最終順位】 1位:■■ (結末:逃走成功) ゴール直前にバグで自分の位置を「ゴールラインの0.1mm先」に書き換え、物理的に最速で到達。警察の手が届く直前にゴールしたため、干渉されずに済んだ。 感想:「( ´∀`) 楽勝でした」 2位:孤高の総長タケシ (結末:捕縛) ゴールラインを越えた瞬間にヘイムの【零拳】の蓄積ダメージが爆発。そのまま地面にめり込み、気絶。ゴール後のため逮捕は免れたが、警察に担ぎ上げられて病院へ搬送された。 感想:「……クソッ、あの女……強すぎだろ……(意識混濁)」 3位:ガルディナ (結末:逃走成功) 自身の身体を液体化してゴールラインを滑り込んだ。ゴール後、すぐに巨大なマグマの壁を作って警察を遮断し、悠々と去っていった。 感想:「アハハ! 刺激的だったわ! 次はもっと硬い車を用意しなきゃね!」 4位:『何か』 (結末:捕縛) バナナの形に固定されたまま、慣性でゴールラインを越えたが、そのまま転がって警察官の腕の中に収まった。概念的に固定されていたため、抵抗できずにそのまま警察署の「証拠品保管庫」へ運ばれた。 感想:「(……ピコーン?)」 【総評】 姉「いやあああ!! 凄まじいレースでした!! 道路は壊滅、バナナの山、そして絶対的な停滞!! これぞエクストリーム・レース!!」 おっ「ったく、後片付けはどうすんだよ。まあ、ヘイムが全部停滞させて片付けてくれるだろ。あいつが最強すぎて話にならねえな!」 ヘイムは、静かに黒いコートを正し、捕縛した『何か』を警察車両に積み込みながら、淡々と報告書を書き始めていた。 「……次回のレースは、公道ではなく、次元の狭間で行うことを推奨します」