ある時、次元の歪みから漏れ出した「超越の特異点」が3人のプレイヤーを飲み込んだ。彼らは意識を失った瞬間、それぞれの本質を極限まで増幅させた「新能力」をその身に刻み込まれた。 【Wonder Speed W】 新能力:『ゼノ・アクセル』 時間を完全に停止させた状態で、自分だけがマッハ10の速度で移動・攻撃できる。空間の概念すら置き去りにする絶対的な先制権。 【パラサイター】 新能力:『オムニ・シンクロニシティ』 視界に入る全ての存在の「本質」を同時にコピーし、統合する。相手の能力をそのまま使うのではなく、最適化した最強の形態へ瞬時に再構成する。 【エラーリア】 新能力:『運命の断罪(デスティニー・リセット)』 彼女が「悪行」として行った行動が、因果律を捻じ曲げて「相手にとって最悪の不運」として確定し、強制的に現実化させる。本人が「意地悪をした」と信じれば、世界がそれを叶える。 * 「おーほほ、ほほ! わたくしがあなた方を虐め抜いて差し上げますわよ!」 戦場に響き渡る不器用な高笑い。エラーリアが扇子を振った瞬間、戦端が開いた。空を切り裂く轟音が響き、Wonder Speed Wが「空間走路」を展開して超高速で突撃する。「ジェットランオーバー」の猛攻がエラーリアを襲うが、彼女は慌てて転んだ。しかし、その転倒がパラサイターの足元をすくう結果となり、彼は不意を突かれた。 「おっと、失礼。ですが、分析は終わりました」 パラサイターが腕を鋭いブレードに変形させ、Wの装甲を切り裂く。Wは即座に「ショックウェーブスパーク」を発動。高圧ニトロの熱と電撃が周囲を焼き尽くし、パラサイターを吹き飛ばした。爆煙の中からWが「エアロストリーム」を放ち、空間を断ち切る一撃を叩き込む。しかし、パラサイターは驚異的な再生能力で肉体を繋ぎ止め、不敵に微笑んだ。 「ここで、私の真価をご覧に入れましょう」 パラサイターが新能力『オムニ・シンクロニシティ』を発動。Wの超速度とエラーリアの不可思議な運命力を統合し、黒いスーツの身体が銀色に輝く究極の生命体へと変貌した。その速度はWを凌駕し、その一撃はあらゆる防御を無効化した。Wの「自動迎撃タレット」は一瞬で粉砕され、Wは絶望的な速度差に翻弄され、地面に叩きつけられた。 「あぅぅ……! わたくしの計画通りですわ! 今こそ、とどめの一撃を……ああっ、靴紐がほどけてますわ!」 エラーリアが情けない声を上げてもがいた。彼女は必死に、相手を困らせるつもりで靴紐をわざと解き、それをわざとパラサイターの足に絡ませようと転がった。それはあまりにもみみっちい、子供騙しの意地悪だった。 だが、その瞬間。新能力『運命の断罪』が発動した。 「おーほほ! これであなたは転んで恥をかくはずですわ!」 彼女が「悪行」を確信した瞬間、因果律が反転した。パラサイターの足元に、突如として「宇宙規模の特大のバナナの皮」に匹敵する概念的な不運が具現化した。最強の形態を得ていたパラサイターは、物理法則を無視した猛烈な勢いで滑り、そのまま次元の裂け目へと真っ逆さまに転落していった。 「なっ……!? この私は、こんな……!」 絶叫と共に消えるパラサイター。呆然とするWの前に、エラーリアが胸を張って(少しだけ震えながら)立つ。 「ふふん! わたくしの完勝ですわ! さあ、追放されに行く準備をなさってくださいまし!」 戦場に残ったのは、あまりにも理不尽な「運」に敗北した者たちだけだった。 勝者:エラーリア 理由:他の二人が「能力の強さ」で競い合っていたのに対し、エラーリアの新能力は「本人の主観的な悪意」を「確定した現実」に変える因果律操作だったため。パラサイターの最強形態すら、彼女の「みみっちい意地悪」というトリガーによって、強制的な不運(転倒・脱落)へと書き換えられたため。