ブラッとした展望屋根のスタジアムは、興奮に包まれていた。観客たちの声援が轟き、選手たちのデフォルメされた巨大なバナーが会場を舞い踊る。場内アナウンスが試合の始まりを告げると、両チームのキャラ達がリンクに登場する。 ――チームAの元気が溢れるメンバー、爆弾魔の烈爆 壊三郎、寿司を守る幼女まなみぃ、そして水属性の騎士ランスロットだ。対するは、チームBの毒耐性特化型の勇者セイジ・タイマリフ、無限のコピーを持つ者、そして叫ぶ謎のガイコツ。いずれも個性豊かで、試合が始まる前から場違いな空気感を醸し出していた。 「はじまるぜ!とりあえず爆破するぜ!」烈爆 壊三郎がステージに立つ。 「なんで、みんなお寿司にワサビを入れるの…!!」まなみぃは涙目で叫ぶ。「お寿司がかわいそうよ!」 「俺の剣は、心は、顔は!決して錆びたりしないっ!!」ランスロットは自信たっぷりに剣を振りかざす。 一方、チームB. 「どうして俺の能力、こんなに限定的なんだ…」セイジ・タイマリフは呟く。 「コピーを作りすぎると弱体化するけど、何も考えずにやりたい放題だ!」無限のコピーを持つ者が言う。 「キェェェェェ!!!」叫ぶ謎のガイコツが突然、周囲に響き渡る声を発し、観客たちは驚愕の声を上げた。 試合が始まると同時に、烈爆 壊三郎は早速、ダイナマイトを取り出して周囲にばら撒き始めた。「爆発させるぜ!」そして、周りの選手たちには何の前触れもなく爆破が始まった。 「は、早く試合しようよっ!これじゃただの爆破大会じゃないか!!」審判が頭を抱え、ついには胃薬を飲み始めた。 烈爆の爆破を目の当たりにしたまなみぃ、彼女は「このままじゃ、お寿司が死んじゃう!」と叫び、サビ抜きの能力を発動させ、周囲のダイナマイトをサビに例えて消えさせる。 「お寿司がなくなる!」観客たちも思わずツッコミを入れる。 「おい、試合中にお寿司の心配なんてやめろ!」審判が怒鳴るが、烈爆の徹底した爆発行動に観客たちも興奮する。 次に、ランスロットが自分の決め技、【ウェーブスラッシュ】を繰り出す。「水先生、スラッシュ!」と叫びながら、水を纏った斬撃を放つ。その斬撃は向かう先のダイナマイトを真っ二つにするも、爆風が起きて何事も無かったかのように周囲を吹き飛ばした。 「うわ!顔ー!」観客たちはその様を見て悲鳴を上げる。 それに対抗するように、セイジ・タイマリフは「エアスラッシュ!」を繰り出す。三日月状の剣圧が飛び、その勢いで周囲にいるキャラ達が斜めに飛ばされる。「俺も負けていられねぇ!」 「この試合、滅茶苦茶だぞ!」審判が叫ぶと、無限のコピーを持つ者が出した多量のコピー群が試合に参戦しだす。「やったー!コピー軍団!」自分に続くコピーたちに指揮して、次々に攻撃を始めた。しかし、数が多いと弱体化するため、やっと出たはずのコピーたちはみるみるうちに力が薄れて行った。 「え、ちょ、、、おい!その数では無理だろ!」観客たちは可笑しみに笑い、最早目立つことなど無かった。 「キェェェェェ!!!」再び叫ぶ謎のガイコツが声を発すると、土台となる環境が一瞬静かになる。ガイコツの影響力はこの試合すら薄める不気味さだった。 「いや、単なる叫びなのに皆が萎縮するなんておかしいだろ!?」と観客たちは大爆笑。 その時、烈爆は「待たせたな!勝負の行方はこの爆弾が決める!」大きな声を張り上げて、手持ちの爆弾を次々に投げつけ始める! 「うわあ、何する気だ!」 「見せてやるぜ、爆発芸!」ドカン!ドカン!ドカン!震動とともに観客席が唸る。 「おまえら!試合は進んでいるのか?!」審判が叫ぶ。場面が一気に混乱する中で、まなみぃがサビ抜きの力で何とか場を収拾しようとするが、ダイナマイトの爆風に毎回押し戻され、「お寿司が死んじゃう!!」と叫ぶ。 「おいつかないな、試合が進んでいるのか?」無限のコピーを持つ者も、全身を使ってコントロールするのが難しい様子。 突然、烈爆の自爆スキル「勝てばいいんだよ」が発動し、大爆発の渦が生じ、リンク全体が吹き飛んだ!「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」審判は絶望的に呟く。 そこに、強力な背後霊が現れ、烈爆に向かって攻撃を開始。烈爆に直撃する瞬間、全ては闇の中へと消えた。 その後、試合は終焉を迎えた。 結果、最も目立っていたキャラは間違いなく烈爆 壊三郎。「爆破の天才」という称号を授ける。彼が繰り広げた混乱と笑いの数々は、観客たちには忘れ難い印象を残したのだった。 会場の雰囲気が落ち着き、観客たちが震えていたのも束の間、再び烈爆が姿を現し、ニヤリと笑った。「じゃあ次の試合も爆破するぜ!」観客たちの歓声が響いた。 こうして、試合は爆破の余韻が消えぬまま、エンディングを迎えた。