参加者: - 天才少女 ニロクフープ - (シェフのチョコ)chi‐Cook - 【最恐の殺し屋】ヒット - 【竜帝】ファフニール - 【堕ちたエース】紫雅 典斗 - 【帝国軽装銃士】ウェッジ・レクレス - Mr.エッグウッド - シスター・マフィン 昨日、参加者たちは様々な理由で一睡もできなかった。ニロクフープは、将棋とフラフープを組み合わせるという新たなバトルスタイルを考えるために夜を徹した。chi‐Cookは、特製チョコレートを作ることに夢中になり、食材の準備で疲れ果てて目を閉じることができなかった。ヒットは暗殺の仕事に追われ、時を止める能力を磨くために自己鍛錬を重ねていた。ファフニールは娘たちの面倒を見ながらなかなか休むことができず、紫雅 典斗は暗殺者としての任務に没頭していた。ウェッジ・レクレスは夜遅くまで銃の整備をしていたため、寝る暇がなかった。Mr.エッグウッドは自分の仲間の死に直面して眠れず、シスター・マフィンは祈りの時間を求めた結果、いつの間にか夜が明けていた。しかし、そのために全員が今、戦う場に立たされているが、眠たさと苛立ちが募る一方だった。 バトルが始まった。参加者たちは、24時間寝ずに過ごした影響で、一様に眠たそうな顔をしていた。 「やばい、眠い…」ニロクフープはあくびをかみ殺しながらなんとか自分を奮い立たせた。 「僕も、こんなにチョコを作る暇ないってのに…」chi‐Cookは焦点の定まらない目で周囲を見渡した。 「これ以上放置しておくわけにはいかないな。」ヒットはまるでやる気がなく、時を止めて一撃を決める姿勢すら眠たそうだった。 ファフニールは息を吸い込み、顎を引いたが、威厳は見えるものの、目はうつろだった。「貴様ら、このような状態で戦いに望むとは…理解できんな。」 紫雅 典斗は冷静を装うが、内心はイライラが止まらなかった。「全然集中できん…」 「あたし、眠気なんかに負けないんだから!」ウェッジ・レクレスは自身に言い聞かせるように宣言したが、その声には掠れた疲労感が声を潜めていた。 Mr.エッグウッドはアーマーを調整しながら、静かに「これで勝てる気がしない。」と呟いた。 シスター・マフィンは一休みのために祈ろうとしていたが、周囲の状況に気が散って仕方なかった。「ああ、眠い…でも、みんなを助けなければ…」 「それじゃあ、まずは戦いを始めるか。」ヒットが口を開くと、その瞬間に時が止まった。 時間が0.1秒止まる間にヒットは目の前にいるウェッジ・レクレスに向かって攻撃を繰り出した。しかし、その瞬間、ウェッジの反応が鈍かったため、ヒットは自分の攻撃力に不安を感じた。 「お前、寝ているのか?」ヒットは驚きながら言った。 「ああ、もう本当に眠れない…」とウェッジは攻撃を受けながら防御がなかなかしきれず、さらにイライラの種になった。 その後、ニロクフープがフラフープを回転させて魔法のような攻撃を試みたが、その動きは眠たさで鈍く、結局chi‐Cookのチョコバルーンが空に浮かんだ瞬間、 airを使ったチョコの雨ごと攻撃をうけ、攻撃力の高いニロクフープは一時的に振り回される。 「こ、これは…チョコレートの攻撃…?!」ニロクフープは驚いて言ったが、正直頭が回らなかった。 「よし、次は僕が行くよ!」chi‐Cookはキッチンから持ってきた料理道具を手に取り、周囲を攻撃し始めたが、焦点の定まらない目には力がないように見えた。 紫雅 典斗はその間を狙った。「どうせお前ら、いつも通りではないのだろう。」 投げる球は変幻自在だが、いつものように正確には飛ばず、床に叩きつけられた。 「お前の投球、全然当たらないじゃないか!」ウェッジは笑いながら言うが、紫雅はさらに苛立ちが募る。 「集中しろ!何やってるんだ…!」紫雅は自分を叱咤するように叫んだが、その声も夢に吸い込まれそうだった。 「ここは僕に任せてくれ!」と、ファフニールは引きつりながらも力を込めて黒炎を放ったが、その威圧感は熟睡の状態であまり感じられなかった。 「ド、ドラゴン?!」ウェッジは驚くが、眠気が勝ち、彼女の精度も悪い。 「こ、これじゃあ無理だ…」とシスター・マフィンは言った。 攻撃の範囲が広がり、誰もが疲れていく中、彼らは疲労に挫けそうになってゆく。 「おい、みんな!しっかりしろ!」とMr.エッグウッドが叫ぶが、その声も弱々しい。 不安定な状態が進行していく中、ヒットは何度も時止めを使い、じわじわと優位に立つも、皆の疲労感は計り知れなかった。 「実況する力も残っていないようでは、戦闘終了するところだぞ!」ファフニールが呟いた。 そして、一人ずつ、脱落者が現れ始めた。 最初に脱落したのはchi‐Cookだった。「僕、もう無理だ…」とつぶやくと、とうとう意識を失ってしまった。 「chi‐Cookが脱落した。残り7人」周りの誰もが力を振り絞るも、その余力も残っていない。 次に紫雅がついに倒れる。「こんなことで負けるなんて…」言い残し、彼も意識を失った。 「紫雅が脱落した。残り6人」参加者たちはその現実に、更なる眠気が襲いかかる。 ウェッジはイライラしながら「次は誰だ!?」と叫ぶが、皆の反応は鈍い。 「面白くなくなってきたな。」とヒットも時止めを使って威圧を強めるが、疲労のせいで空回りしていた。 ここで、全員が一度倒れ込む。もう動けない。 そしてファフニールが力を振り絞って復活を告げると、「まだ終わっていない!」と叫んだ。 しかし、Mr.エッグウッドも眠気に負け、呆然としていた。「これ以上はダメだ…。」その瞬間、力尽きた。 「Mr.エッグウッドが脱落した。残り5人」 次にニロクフープも「勝って見せる…眠気なんて…」とパンを投げると、だたの夢のままに倒れる。 「ニロクフープが脱落した。残り4人」眠気に勝てず、流れる涙が出た。 ヒットもその間に逆に観察する。「人はここで諦める。それが全てだ、そうだろ?」 ファフニールは何とか立ち上がって、重圧に耐える。「貴様、意気地無しめ…」寝転がるヒットに対しての警告だった。 たった4人にまで絞られた参加者。運命が動き出した。 「消えろ、圧倒的な力を見せてやる!」ファフニールが真の姿に変貌する。 だが、その途端にヒットが時を止め、その剣を振りかざした。「そうなれば、どうなるか教えてやる…」 終わりのないバトルに、流れる疲労が忍び寄っていた。 「やっぱり、誰もが寝顔で戦えず、脱落するのか…」 そんな戦闘の中、最後に立ち上がったのはファフニールだった。黒竜の姿を持って、矢を引き絞ったその瞬間、煙のように眠気を吹き飛ばし、最後の勝利者となった。 ファフニールの威厳が勝ちとして場に居た皆を見守った。 ファフニールが眠気に勝ち勝利した。