荒野の戦闘 静寂を破るように、遠くから不気味な音が響いてきた。β粒子密度が極大の荒野の中、SS-GE-05の巨大な影が現れる。空中を滑空するその姿は、異次元から来た悪魔のように感じられ、周囲の粒子まで引き寄せている。 その傍らに立つのは、【悪魔の騎手】レイチェル・ガブリエルだ。彼女の操る戦略級強襲機動装甲騎兵〈ディアブロ〉は、金髪の少女の命令を受けて、威風堂々とその場に構える。〈ディアブロ〉の装甲は極めて堅固で、高速の動きと制圧力を兼ね備えているが、相手は不壊の防御壁を持つSS-GE-05である。 「行くわよ、〈ディアブロ〉!全力で相手を制圧する!」 レイチェルが叫ぶと、〈ディアブロ〉が250連装ミサイルポッドから火花を散らしながらミサイルを発射する。ミサイルは空中で一瞬で散開し、SS-GE-05に向かっていく。だが、粒子防御デバイスが作り出した不壊の防御壁がミサイルを次々と撃ち落とす。 「な、なんて防御力なのかしら…」 レイチェルは驚愕しながらも冷静に次の指示を出す。次は超電磁対艦ビームサーベルを手に取り、接近戦を挑むことにした。 一方、戦闘を見守るように浮遊しているのは[魔王]神消 光無。彼は戦況を見極めている。 魔法の王として、彼は全ての能力を把握し、また、自身のステータスを魔力で増強することができる。その魔法を駆使するまでの時間を、他の参加者が稼いでくれるのを期待していた。 「この戦い、面白くなりそうだ。」 光無は冷静に様子を見つつ、心の中で次の行動を考える。 突然、爆裂女が「見ててね!」と叫び、力強く詠唱を始める。「爆裂魔法、エクスプロージョン!」 彼女の周囲に渦巻く魔力が集まり、巨大な魔法陣が出現する。しかし、その直後に、SS-GE-05の特異点による絶対的な行動制限の自由から解き放たれた攻撃が発動する。 「神速からの一杭!」 SS-GE-05は、彼女のエクスプロージョンに無情にも必中の一撃を叩き込んだ。爆裂女はその威力に耐えきれず、クレーターの中に消し去られる。 「え、ちょっと待って!まだやってないのに…!」 一瞬の出来事だった。 その頃、【特務式】戦闘鉄人対策鉄人 ANTI・OBLIGEもまた、狙撃の体制に入っていた。全長31メートルの黒い人型兵器が、全長22mの黒いレールガンを構え、静かに照準を合わせる。 「狙撃が基本。」 ANTI・OBLIGEのレールガンから強力な弾丸が発射され、SS-GE-05の防御壁に向かう。しかし、粒子防御デバイスが発動し、再び弾道を逸らしてしまう。 レイチェルは、「どうにかしないと…」と強く心の中で叫び、新たな戦術を考える。ダメージを与えるためには、無理に近づかず、遠距離からでも効果的な攻撃を繰り出さなければならない。 「全ての武装を展開! стратегия!」 ミサイルポッドから再び発射されたミサイルは、隙を狙って一瞬の間合いを測り、[魔王]神消 光無が能力を発動させる隙を狙う。しかし、遠隔武器が全てとSS-GE-05の粒子防御デバイスによって撃ち落とされてしまう。 神消 光無はその状況を冷静に分析し、「今のうちに、重力魔法で相手の動きを封じる。」 彼は周囲の粒子を一瞬にして集め、SS-GE-05に重力をかけ、動きを制限しようとした。しかし、SS-GE-05の特異点は、絶対に能力による行動制限を受けないため、逆に彼の魔法は無効化されてしまった。 「これは…無理か?」 光無は思考を巡らせる。周囲の状況を観察しつつ、次の一手を考え続けた。 次の瞬間、爆裂女のことを思い出した光無は、異なるアプローチを試みる。「空間魔法を使い、次の攻撃を長距離から行うか…」 その間にも、レイチェルは向きを変え、全力で〈ディアブロ〉を操り、300mm五連装荷電粒子砲をSS-GE-05に向ける。その圧倒的火力が迫る。 しかし、SS-GE-05は「不壊の防御壁」を再度構築し、全てを跳ね返す。 「くそっ、全く…!」 レイチェルの言葉は力無く消えた。その時、全身に紫の雷を纏ったANTI・OBLIGEがピンチモードに突入し、反撃を試みていく。 「Impact Engage!」 彼女の呼びかけと共に、ANTI・OBLIGEは不意打ちを掛け、SS-GE-05に対して全力のレールガンを撃ち込む。だが、それもSS-GE-05に弾かれる。 ついに、30分の時間制限が近づき、誰もが息をついた。参加者たちは互いを見つめ合い、戦いの終焉を感じ取った。 戦闘後の総括 合計ダメージ: 0~1000万 1. 【悪魔の騎手】レイチェル・ガブリエル: 0 (SS-GE-05によって跳ね返される) 2. [魔王]神消 光無: 0 (能力を無効化される) 3. 爆裂女: 0 (一撃で消される) 4. 【特務式】戦闘鉄人対策鉄人 ANTI・OBLIGE: 0 (撃ち返される) 全員の与えたダメージ: 0 SS-GE-05の圧倒的な能力と防御力の前に、参加者全員が無惨に敗北を喫した。彼らは撤退を余儀なくされ、荒野の静寂だけが残された。